私はまだかつて嫌いな人に逢ったことがない (1973年)

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  • PHP研究所
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感想・レビュー・書評

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  • 淀川長治さん、良い!!!
    淀川長治さんがお母さんを大切に大切に想っていたことが、とてもよく伝わりました。
    「長男だから跡継ぎ!」と言われ、それを嫌い、「淀川家の血を絶やすことで淀川家に復讐を・・・」っと
    考えていたとありましたが、本当はお母さんが大好きで一人占めしたかったんですね。
    お母さんが娘にまで気を使う性格なので、
    お嫁さんなんてもらったら、お母さんがお嫁さんに気を使ってしまうと思ったんですね。
    それって、お母さんが気を使わないように、長治さんが気を使ったって事なのかなぁ・・・

    映画は楽しい。映画から学ぶことがたくさんある。
    ・世界はわきによけて君のために「道」をひらいてくれる。もしも、君が本気で通るなら。

    ・人間は毎日毎時、限りある生命の死に向かって歩いているわけです。
     今日よりも明日はさらに一歩死に近づいているわけです。
     わたし達は死があるゆえにこそ、今日を「生きる」考えを持つ人間でありたいものです。

    ・名作ではない映画の解説をする前のおまじない「好き、好き、大好き」
     これをとなえているうちに本当に楽しく、そして本気で、そこに活気と元気と笑顔が出てくるのです。

    ・「おれはなぁ、まだ今日まで、きらいな奴にあったことがねぇ」(I never met a man, I didn't like.)

    この本は図書館から借りましたが、買おうかなぁ・・・☆本当に良かった!!

  • 心洗われる書籍でした。
    大正期の映画との出会い、あの名セリフの誕生秘話、映画を通じて感じる異国文化との随筆などもあり、それだけでも心弾む文章なのですが、著者の生誕秘話を明かしての生涯独身を貫くことにした背景となる、母への愛について記されており、非常に貴重な書籍でした。

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著者プロフィール

1909年神戸生まれ。映画好きだった両親に連れられ、幼少時から映画館に通う。10歳で『ウーマン』(モーリス・ターナー監督)に感激し、映画と共に生きることを誓う。'27年、映画雑誌でアルバイトを始め、'32年にユナイテッド・アーティスツに入社。『駅馬車』をはじめ数々の映画宣伝で名を馳せた。'48年『映画之友』編集長に。'50年代はハリウッドスターへの取材などを精力的に行う。NETテレビ(現テレビ朝日)で、'60年から『ララミー牧場』、'66年から『土曜洋画劇場』(後に『日曜洋画劇場』)の解説を始める。'89年からアンアンで連載を開始。'98年11月11日逝去まで、映画の「伝道師」としての現役生活を全うした。


「2014年 『淀川長治のシネマトーク 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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