ホークライン家の怪物―ゴシック・ウエスタン (1975年)

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感想・レビュー・書評

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  • ホラーとユーモアを混合し、爆発で生じたエネルギーで描かれたような作品。

    その館の煙突から吐き出される不穏な黒い煙には気候や人の性質をどこかおかしくさせる成分が含まれていたのだろうか。
    1902年7月、夏だというのに東オレゴンでは外套が必要だった。まばたきしたら冬だった。何もかもぶっ飛んでた。実験室も爆風で吹き飛んでしまった。それらはすべてホークライン家の〈怪物〉の仕業だ。ただ私は〈怪物〉がどんな容姿なのかうまく説明できない。一つわかっているのは〈怪物〉の動きが悪戯をたくらむ子どもみたいにかわいい、ということ。

  • タイトルからするとホラーっぽいけどコミカルな作品。映画ゴースト・バスターズのようなばかばかしさとディズニー映画美女と野獣のようなファンタジーな側面を持ち合わせている。絶版。父の蔵書より発掘。 村上春樹影響受けすぎ。例えば“影”がこの作品では重要な役割を果たす。春樹の『世界の終り~』も影の物語だ。ちなみにやみくろはここでいうホークライン家に潜む“怪物”と重なる。そしてそっくりな姉妹が出てくる。春樹作品には双子の姉妹がしょっちゅう登場する。本筋とはほとんど関係ないが緬羊というワードがちらっと出てくる。言うまでもなく羊は春樹作品の重要な要素である。 大きく違うのはブローティガンは短いチャプターを散文的につないでいくのに対し春樹はパラレルワールド(あるいは同時間を別ベクトル)を長めのチャプターでつないでいくというところ。

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著者プロフィール

リチャード・ブローティガン(Richard Brautigan):作家・詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、サンフランシスコへ。67年刊行の『アメリカの鱒釣り』は世界的ベストセラーになり(藤本和子による邦訳書は75年に晶文社から刊行)、一躍カウンターカルチャーが隆盛する時代の人気作家となった。おもな著作に『芝生の復讐』『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』(いずれも藤本和子訳)などがある。84年、ピストル自殺。

「2025年 『風に吹きはらわれてしまわないように』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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