ゲイルズバーグの春を愛す (1972年) (世界の短篇)

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 楽しみだった名作短編集

     タイトルチューン「ゲイルズバーグの春を愛す」はさすがの美しさ。過去の郷愁がはじけている。いい作品だな。古き良き時代を懐かしむ、古き良き作品だ。

     ハッピーでファンキーな「悪の魔力」もいい味。メガネや腕輪ほしいな。そして、これまた過去礼賛の「クルーエット夫妻の家」。でもイマイチかな。

     幽霊ものだがオチがおもしろくない「おい、こっちをむけ」には少しがっかり。庭にサーカスの虎がやって来たなんてパンダコパンダのような設定なんだが、筋は現実的な「もう一人の大統領候補」はオチが読めるし、盛り上がりに欠ける駄作。

     天然色ファンタジー「独房ファンタジア」はハッピーエンドがいい。 逃げるドアかと思ったら、帰る家か!

     そしてこれまたいいオチの「時に境界なし」。過去へ逃亡した犯罪者追う警部さんの『未来』が楽しい。宮部作品『蒲生邸事件』にも雰囲気が通じるな。

     かわって「大胆不敵な気球乗り」はテーマがわからん。駄作と見た。そして本書最高傑作だと思うのが、コインひとつで平行宇宙を移動できるという「コイン・コレクション」。主人公のダブル美人妻環境がうらやましい。もし自分がこのコインを手にいれたらダブル恐妻になるんだろうな。

     そしてラストは、タイムSFの傑作「愛の手紙」だ。既読だからパスしたけど。

    いいなぁ、この作品集。フィニィ好きだな。

  • 2013/1/21購入

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