蔦葛木曽桟 (1969年)

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感想・レビュー・書評

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  •  長い。こういういろんな話が交差して徐々に大団円に近づいていく物語は好きなんだけど、京極堂もそんな感じだよね。
    それにしても長い。
    和風ファンタジー。「指輪物語」も思い出させる。
    ヒロインであるらしい彼女は善なのか悪なのか、もう決着が着くのか!と思ったら発端でしかなく、ものすごーく遠いところからいろんな人が絡んでくる。そっちも気になるしこっちも気になる。
    ヤキモキするし。
    こちらから見ると善であり、あちらから見ると悪になる、そういうどちらに転ぶのかわからない危うさが面白いんだろうな。
    しかし、自分を守るために見目の美しい下女を差し出すって、どうなんだろう。
    麗人と獣人の婚礼話が好き。
    さて、いよいよ物語りも終盤!って思ったら、いきなり中断のあげく、かなーりヤッツケな最後。
    ハッピーエンドなのはわかってたんだけど、そこをクドクドやってほしかったわけ!残念すぎる。

    「五右衛門と新左」
    キリッとして皮肉で面白い。
    「頓知とは弱点をつくことさ。用心堅固の奴に限ってたくさん弱点を持っている。その弱点をギシと握り、チョイチョイ周囲をつっ突くのさ。まともに突くと皮肉になる。皮肉になると叱られる。そこで軽くつっ突くのさ。」

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