世界幻想文学大系〈1〉悪魔の恋 (1976年)

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  • いよいよ旅立ちの時。世界幻想文学大系読破を目指す。まず
    は第1巻「悪魔の恋」から。

    フランス幻想文学の祖と言われる「悪魔の恋」。現代これを
    読む人はビヨンデッタのキャラクター設計に目を向けるのは
    ほぼ間違いないだろうと思われる。ライトノベルにでも登場
    しそうな恋する悪魔という設定。だがこの小説の魅力はそこ
    にあるのではなかろう。このベエルゼビュートという悪魔を
    含め、ここで語られること全てが本当にあったことなのか
    主人公の夢だったのか、はたまた幻だったのか読み終えても
    判然としないという、その点にあるのだと思われる。

    「悪魔の恋」に並んで収録された「猫の足」「騎士と幻夢」
    とも私は楽しく読むことが出来た。まぁ凡庸で退屈だと
    言う人もいるだろうことはわかるが。

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