死霊 (1976年)

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感想・レビュー・書評

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  • こんなに有名でありながらわかりづらい小説をほかに知らない。どの章でも偏執的な人物たちが現実ではあり得ない熱さで議論を繰り広げるが、論理が追えないので集中力が続かないのだ。目から焔を吹き出したり飛び上がったりするから「もしやギャグなの…」とこちらの読み方も定まらない。そのうちに登場人物の一人が彼らの想念を「妄想」と呼んだので(早く言ってほしかった)論理的な理解は諦め、言葉の奔流にのるだけの音楽を聴くように読んだ。わかろうとしなければ結構楽しめた。

    夜の暗さと生命の気配がなかなか素敵で、特に五章の私刑シーンが幻想的でよい。全体としては「自分が自分であることの不快」がキーワードで、持って行き場のない情熱と孤独を感じる本だ。自分にざわざわした気持ちを持ちがちな若い人のほうが、入り込んで読めるんじゃないかという気がする。

    この定本は全九章中五章まで収録。

  • 過去に読んだ本。大学のゼミの先生に教えられて、図書館で借りて読んだ。

    この版だったか、ちょっと自信がない。

    途轍もなく難解な本だと教えられていた。読んでみたら、やっぱりわからなかった。

  • 未完。若い頃読んだ埴谷雄高のエッセイに「死霊」は1章~4章で1冊、全12章を3冊で纏める予定だと書かれていたので、それならと4章分纏まった講談社箱入り単行本を購入していたが、残念ながら9章で未完となったので本棚には1巻から2巻+9章単巻しかない。
    それはともかく「死霊」を読んだ方々が、口を揃えて難解だ難解だと仰るので敷居の高い思いで読み進めた記憶がある。
    ある時読んだ澁澤龍彦の「難解でない死霊について」というエッセイ(洞窟の偶像所収)で肩の荷が軽くなり、エンターテインメントのつもりで気楽に読むことにしたのだった。

  • 神奈川などを舞台とした作品です。

  • 未完です。

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