漱石全集〈第1巻〉吾輩は猫である (1974年)

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  • 岩波書店
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感想・レビュー・書評

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  • 新春長編読書.今年はこれ.
    中学生の頃から何度も読みかけては挫折.この歳になってようやく最後まで読んだ.これで夏目漱石の長編はすべて読んだことになる.
    この読書で活躍したのは Kindle. お風呂ではお湯に浸かりながら Kindle で,部屋では大きな活字,旧字旧仮名総ルビの全集で.内容の大きな違いは注釈の有無.Kindle はその場で辞書がひけて便利だが,古い言葉や固有名詞に弱い.その点,しっかりとした注のある全集はいい.また全集はゆったりリッチな読書体験ができる.

    さて,内容は,猫の目から見た苦沙味先生をはじめとする人間たちの戯画.中学生や高校生が読むといい歳をした大人が集まって何かくだらないこと喋りまくっているという感じがするのではないかな.大人になって読めば,いろいろ「あるある」が増えてきて,より楽しめる.私は迷亭先生のようにいい加減で適当なことをベラベラ話して生きてみたい.そんなことできやしないけど.

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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