- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
感想・レビュー・書評
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1979年
生物は対称性(形そして機能)を破ることによって進化してきたのではないかという大胆な仮説。
そういう視点で世界を見ることの楽しさと、それを本で経験できる喜びを教えてくれたカイヨワの大切な一冊。
今までに10回位は読み返しているが、そのたびに心が豊かになる感じ。
最初に読んだ時はちょうどDerek BaileyとSteve Reichという全く両極端の音楽に同時にのめり込んだ頃だが、この本での「…無対称と無限の対称とを同一のものと考えることを提案したい…」の文章に、思わず納得してしまったことを鮮明に覚えている。
だからどちらも同じように心に響くんだと…。
思索社 1979/7詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
均衡、安定に向かう非対称、に対する安定の破壊に向かう反対称。
非対称は無秩序または無限の対称性を共に含む。差異を消す作用。
反対称はエントロピーを逆行する作用を持つ。エントロピーは均衡に、つまり世界を無限の対称関係にしてしまう作用であるから。
秩序と創造。
生物の進化は対称性の多い球体、正多面体に近い形から反対称的な形に向かい、人間に至っては左右における鏡像的な対称ひとつしか持たない。
人間はまた観念としてまた右脳と左脳というような生物学的にも左右における対称性の破れをもつ。
素粒子もまた
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