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感想・レビュー・書評
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登山には縁遠いわたしだけれど、山の写真や映像を眺めるのは好きだ。
世界各地の有名な山、四季折々の日本の山。
素晴らしい山の風景はたくさんあるけれど、そこに存在してくれているだけで幸せだなぁと思える山はあるだろうか、そんなことを『雪原の足あと』を読み終えてふと考えた。
わたしにとってそれはやっぱり、家から眺めることのできる、いちばん身近なあの小高い山だろう。朝夕眺めるだけで今までどれだけ救われてきたことか。山にはそんな力がある。
星野道夫 著『旅をする木』で綴られいた、坂本直行氏の画文集『雪原の足あと』が忘れられず手に取った。
坂本氏と友人らが探訪した、日高山脈の秘境ポロシリやトッタペツ、美しく静かな七ツ沼のカール。彼らの楽しそうな様子が、心温まる歌声とともに浮かび上がってくる「ポロシリの歌声」。
愛すべき自然児、アイヌの広尾又吉老人への深い感銘や魅力を描いた「又吉物語」、まるでおとぎ話の登場人物のような又吉老人を追慕する「広尾又吉の死」。
星野氏が『雪原の足あと』から掬い上げた物語から、坂本氏の文章や山岳画にどうしても直接触れてみたくなったのだ。
あるがままの情景や心情を飾り気のないシンプルな言葉で表した文章が、坂本氏の人柄そのままなのだろう。
山や原野、流氷。花々、白鳥や熊。勢いのある線で描かれるスケッチからは、目の前の対象物に対する好奇心や愛しさがストレートに伝わってくる。
30年間におよぶ困難で恵みの少ない開拓生活のなかで、四季折々の原野や、日高の山並みを描き続けてきた著者が、長年握った鍬を捨て、ピッケルと絵筆にもち変えた前後に、山岳雑誌などで発表された作品がここには収められている。
哀愁漂う青空がどこまでも続き、雪山が豪然とそびえ、荒涼とした原野が広がる。
坂本氏の描く雄大な山岳画に、どこかうら寂しい美しさを感じるのはなぜだろう。
坂本氏の描く風景に、どうしても惹きつけられるのだ。
なかなかお高い本ですよね。
わたしはそのなかでいちばん安いのを購入しましたが綺麗でした。
Amazonでは手も足...
なかなかお高い本ですよね。
わたしはそのなかでいちばん安いのを購入しましたが綺麗でした。
Amazonでは手も足も出ない価格がついてましたから。
いるかさんが気に入ってくださったらいいのですが、坂本さんの文章には星野道夫さんと通じるものがあるなぁとは思いました。
いるかさんは奈良なんですね。
あら、意外とご近所ですね(*^^*)
なんだか嬉しいです。
近いのに、奈良は有名どころを子どものころの遠足で行ったきり。
でもコロナが落ち着いたら絶対行こうと思ってたんですよ!
奈良の雰囲気が好きなんです。
古の時代に触れながら旅行したい。
二上山も眺めてみたい。
わたしは奈良を題材にした小説は、永井路子さんの「茜さす」が初めてだったと思います。遺跡発掘のシーンがとても印象に残ってます。あと万城目学さんの「鹿男あをによし」が面白かったな。
二上山を詠んだ歌のなかでは、わたしは大津皇子の死を詠んだ、姉の大伯皇女「うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟背と我が見む」が哀しくて好きです。
長々と失礼しました。
万城目学さんの「鹿男あをによし」 私もとても面白かったです。
「茜さす」はまだ読んでいないので、読んでみたいと思います...
万城目学さんの「鹿男あをによし」 私もとても面白かったです。
「茜さす」はまだ読んでいないので、読んでみたいと思います。
奈良に住んでいると有名観光地って、自分ではほとんど行かないんですよ。たまに奈良公園に行ったりするとすごく新鮮です。
琵琶湖 いいですね。以前バイクに乗っていたときは、休日の午前中に琵琶湖一周なんてよくしていました。
とても気持ちがよくって、好きな場所です。
二上山は見る場所から、全然違った印象になります。
いつか地球っこさんをご案内したいものです。
こうしてお話していると、とてもたのしくって。
いつもありがとうございます。
身近な有名観光地って行かないものですね。
奈良を訪れたときは、ぜひぜひ案内をよろしくお願いします♡
ところ...
身近な有名観光地って行かないものですね。
奈良を訪れたときは、ぜひぜひ案内をよろしくお願いします♡
ところでいるかさん、バイクに乗っておられたんですね。
うわぁ、かっこいい(*^^*)
こちらこそ、いつもありがとうございます。