ちょうど引っ越しの準備中で、昔読んだ古い本が出てきて、作業を中断して、読んでみたりして、それはそれでまずいのですが、南原繁の最後の弟子といってよい、宮田光雄先生が70年安保の前年に書かれた『現代日本の民主主義』(岩波新書)をぱらぱらと再読。これは今読み直すべき一冊ですね。
宮田光雄『現代日本の民主主義』岩波新書。民主主義を実質あるものにするには「制度をつくる精神」が問われなければならない。ガンジー、キングの実践にも耳を傾けながら、“厳しい行動の紀律と不撓の希望に養われた《世俗内禁欲主義》精神”に裏打ちされた「制度を踏破する《長征》」を説く。
南原繁や、宮田先生なんかは、キリスト教主義の良き「伝統」だと思う。諄いけど、宗教の生命は、権力に対するスタンツ1点に集約しきれないのは承知しているけど、TLに流れてきたtwで、ヘイトスピーチに賛同する牧師とかいるのを見るとやりきれないし、生命尊厳を説く仏教徒が「容認」する様も辛い。