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感想・レビュー・書評
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からゆきさんと言う言葉を
なんとなく知っていたが
この本を読んでビックリしたことばかり
からゆき
唐行き
村などの大家族で口べらしをする
この、口べらしの意味だけでもまず衝撃を受けた
うまい言葉にのせられ騙され海外へ連れて行かれたり、自ら家族を養うために行ったり、誘拐されたりと
それぞれ理由はちがう
普段は村の中で溶け込んで生活し温厚な態度をして過ごしてるが実は誘拐犯だったりとか怖すぎる
大正時代とかの話だけど、まあついこないだみたいなもんではないか…
文豪の話など見てたけど、こんな壮絶なことも起きてたとは…
海外へ渡るには密航船に乗せられ、糞尿も垂れ流しで何日もかけて行ったり
運行代といい高額な額を請求されたり
言うことを聞かないと見せしめのために殺され海に落とされたり
壮絶すぎる…
戦争が始まれば、見放され
日本への引き上げ船にも乗せてもらえなかったり
病気になれば閉じ込められ、ゴミを漁って食事についたり
こんなことが??って思った
からゆきさんとなり成功する人もいたりと紙一重の違い…
すごい衝撃を受けた内容でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
100年ほど前の明治時代~大正時代にかけて外国で売春をする女性を「からゆきさん」と呼んだ。長崎、島原、天草の貧しい家の女の子たちが親から売られたり、騙されたりして東南アジア、朝鮮、中国で売春婦として働いていたという事実は重い。「坂の上の雲」で描かれているように一方では先進国を目指して突き進んでいたが、一方では貧困ゆえに悲惨な境遇のものが多くいたことがわかる。いわば「坂の下の溝」とでも言えるのではないだろうか。
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時代劇などで見る遊郭の女たちが何故、柵の向こうの客に手を伸ばすのか、そうしなければならなかったシステム、島原からからゆきさんが多く出た訳、売られた女の悲哀を痛切に記した本でした。ヨシさんの壮絶な死に支度は胸をつく。
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図書館で。
読んでおいた方が良いかな~と借りては見たものの。重い題材で気乗りがしない所に持ってきて、アヤさんだのキミさんだのがいきなり登場して、んん?となり、体験者の話が始まったと思ったら「私」が当時の新聞を読んで感じた事やらが始まり、断念。
なんかもっと違うものを想像していたような、こういう感じなのかな、というような。
それにしても貧しくて食い扶持を減らすために子供を売るような時代がほんのついこの間までの日本だったことを思うと、女性が就職する事が当たり前の世の中になって、ホント良かったなぁと思う。あと、子供が法で守られるようになったのは本当に良い事だと思う。問題が表から裏に行っただけ、という意見もありますが、でも罰則という規定が出来ただけ大分マシかと思う。
ま、女性が権利を得たために、既婚率と出生率が下がったのかもしれないですが(笑)。そこは旧体制以前の考えを男性も改めて頂かないとですよねぇ。 -
元来読書が好きなので大概の本については、読む前から先入観を持たずに最後まで読む方なのですが、流石にこの著書については気分が悪くなり途中で断念しました。
著者 森崎和江についても、下調べをしないで読んでいたのです。ただ、ノンフィクション作家という情報だけです。
森崎和江についてWikiで調べても、よく分かりません。
生まれは、1927年(昭和2年)朝鮮大邱生まれだそうで、植民2世ですね。17歳で単身九州へ渡り、47年、福岡県立女専を卒業。
それ以外の出自の情報はありません。
森崎和江は、谷川雁、上野英信らとサークル交流誌『サークル村』を創刊(~60年)。谷川雁は共産党に入党していました。
>日本女性が韓国人の人身売買業者に連れて行かれた
>日本女性が朝鮮人に売り飛ばされている事実 -
森崎女史の朝鮮における少女時代の経験と朝鮮学校校長の父親からうけた教育が素地となり、直接には長い付き合いの友人となったからゆきさんとの交流と、明治時代の新聞の精読、そしてからゆきさん達たちのふるさとに足を運んで生まれた作品。明治時代から先の大戦まではついこの前のことだが、生きるためにからゆきさんになった当時の女性達と、権利と豊かさを得た現代の女性達の違いに驚く。氏は、当時の日本の貧しさと社会の劣悪さの中で奮闘するからゆきさんを、悲しくかつ慈愛の眼で描いている。
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これは多分有名な本なんだろうけど、なるべくみんなが何度でも読むべきな気がした。
あたしもまたゆっくり読み返したいと思う。 -
最初に読んだとき、どんなことを考えたんだっけな。
「おんなのしごと」の話。
それ自体のひどさと、スティグマに傷つけられるひどさと。