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感想・レビュー・書評
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何度か読みかけてが途中で読むのをやめてしまって、書棚に眠っていたものを発掘した。なんとも煩雑な訳本である。註解がびっしりと入り込んでいて、本文の流れを止める。そのくせ、専門外の部分に関しては、はたと註解するのをやめて、他書に譲っている。まずは本文を一読してから、註解と照らし合わせて読んでいくのが適当だろう。また、70年ほど前の訳であるから、いささか古風である。この雰囲気に馴染みながら読み進めていくことが「哲学」することであろうか。内容としては、デカルトは、自分の主張を開示すると、ガリレオ・ガリレイのような目にあるかもしれないので、わかっていることも多いけれども、あまりはっきりとは言いたくないとのいいわけ本である。有名かつ重要な第4部だけを読めばよい。他の訳書にもあたってみようと思う。
なお、ISBNで登録すると、新しい訳の方が出てくるので、ブクログ登録では要注意。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
訳:落合太郎、原書名:Discours de la M?thode(Descartes)
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