年刊SF傑作選〈第2〉 (1967年) (創元推理文庫)

著者 :
制作 : ジュディス・メリル 
4.20
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感想 : 3
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感想・レビュー・書評

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  • SFって、こんなことまで書けるんだ。
    そう思った。

    それまでもSFは読んでいましたが、ヴェルヌやウエルズ、「火星シリーズ」や「スカイラーク・シリーズ」、「レンズマン・シリーズ」、「宇宙大作戦」あたり。まあ、オーソドックスな古典的SFでしょうか。もちろん、それらも楽しかったのですが。
    でも、この本を読んで、SFってこんなことまで書けるんだとびっくりしました。
    良くも悪しくも文芸的なって感じで、感性が研ぎ澄まされる思いがした。
    SFというジャンルを見る目が大幅に変わりました。というより、けっきょくのところ、純文学もファンタジーもSFも、そんなジャンル分けなんてホントは必要ないんだと認識できたというか。

    シリーズはこの巻しか検索できなかったので、とりあえずこの巻に書いておきます。

    同じ編者の『SFベスト・オブ・ザ・ベスト』(上下)…東京創元社・創元推理文庫も別途追加しておこう。

    どの巻だったかは忘れてしまいましたが(家で調べたらすぐわかりますが)、光を透過するのにものすごく長期間かかるガラスが開発されていて、それを窓にはめたかつての我が家にある男が数十年ぶりに行き、ガラスにうつるかつての・・・・
    という作品がいちばん好きでした。

著者プロフィール

1948年、福井県に生まれ、新潟県・富山県で育つ。1973年、岩波書店入社。長く編集に携わり、同社取締役(営業担当)をへて2013年退任。著書『伝える人、永六輔 『大往生』の日々』(集英社、2019年)。

「2021年 『渡された言葉ーわたしの編集手帖から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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