黎明期の日本地質学―先駆者の生涯と業績 (1966年) (地下の科学シリーズ〈7〉)

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  • 今井 功執筆による本書(1966,ラティス刊 丸善販売,193p)は,日本科学史上,とりわけ日本地学史上の名著とされる.本書の刊行以来,地学史を志す後進たちは「今井(1966)によれば…」の書き出しにより本書を引用して論説や著作の導入部を著し,つづいて今井の仕事以後明らかにされたことについて記述する形式をとることが一般的となる。それほど「黎明期の日本地質学」の与えた社会的インパクトは大きく,もし本書が刊行されていなければ,われわれは日本地学史を執筆するにあたり,相当な艱難辛苦を強いられたことであろう。本書は刊行後40年という長い年月が経過したにもかかわらず,著者の緻密な学風に裏打ちされた,正確な調査と的確な記述により,現在もなおその輝きを失わずにある。温故知新のことばにあるように,科学者は,ときどき自らが歩んできた道を振り返ってこそ,来たるべき将来を展望出来るのである.以上が,若き地質学者と,若き堆積学者たちに本書を奨める理由である

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