本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本
感想・レビュー・書評
-
ここに永積安明氏の基本的立場を記述する。戦後歴史社会学派の中世文学研究の先導者であった氏は、石母田正氏とともに歩みを進めた。いわゆる「マルクス主義」文学観とされた、リアリズム論を援用し、「典型論」として、『平家物語』に中世の歴史的、社会的な反映を見出す立場にある。現在の研究の中心は、日本の「語り物」文芸研究に移ったが、文学作品の思想ではなく、「思想を超えた」文学作品の価値を求めて評価軸を打ち出した功績は大きい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示