ウインター殺人事件 (1962年) (創元推理文庫)

ヴァン・ダイン 井上勇

• 1962年6月1日発売

感想・レビュー・書評

[らいらさんの感想 · 2022年10月23日]

ヴァン・ダイン12作目。
物語の概要(といっても、普通に読める作品になっている)の段階で死去したとのことで、今までの作品のように、蘊蓄の類が描かれておらず、あっさりしている。
個人的には、ヴァンスの語る蘊蓄は読んでいてもうーん、ということが多かったので、このくらいで十分だが、人によっては物足りないと感じるかも。

[クーコさんの感想 · 2022年5月15日]

ヴァン・ダイン最後の小説。
プロットの段階でお亡くなりになったそうで、いつものようなヴァンスの雑学や、神話なんかの例えがまったくありません。
なので読み易いと言えば読み易いですが、全くもって物足りない。
ヴァンスシリーズはこれで最後と思うと寂しいです。

付録として推理小説作法の二十則/推理小説論が入ってます。