愛と苦悩の手紙 (1962年) (角川文庫)

著者 : 太宰治
制作 : 亀井 勝一郎 
  • 角川書店 (1962年発売)
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愛と苦悩の手紙 (1962年) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 亀井勝一郎編、小山清の「太宰治の手紙」、筑摩「太宰治全集」から引用し編集された一冊。

    (解説より)
    <太宰治の手紙は、現在までに所有者からの貸与を受けて書写された数が、六百四十通に及ぶという(筑摩版全集)。もちろん、まだまだ未知のものは多いであろう。三十九歳でなくなった人としては驚くほど多数である。筆マメな人だったといえよう。>

    <もちろん太宰の手紙には、今日このような『書簡集』を予想して書かれているものはない。極端に内密のものばかりで、のぞかれては困る体のものもある。少しの武装、用心もない。じかに体温が伝わってくる感じである。>

    上京から二年経つ昭和七年(「思ひ出」を発表した年)から亡くなる昭和二十三年まで、年と住居(所在地)の括りで、太宰の手紙が編集されている。
    年の冒頭には、その一年の太宰の背景と、日本の情勢が書いてあるのもわかりやすくて良い。

    太宰がどのような交友・師弟・家族関係を持ち、その月その年にどのような状況下でどのような感情を抱いていたのか。作品ではなく手紙という文面から読み取る太宰の胸の内。

    この作品はここで書かれて、そのとき太宰はどのような状況にあって、どう感じていたか。その気持を誰にどのように綴っていたか。

    太宰自身、手紙や日記(日記はつけていなかった)などの書簡をまとめて曝されるのを好いていないようであったが、ファンとしては覗き見たい部分である。

    各作品、随筆に触れては読み返したい一冊。

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