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本 ・本 (200ページ)
感想・レビュー・書評
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ハドリー・チェイス、1959年発表作。
主人公はテレビ・ラジオのセールスマンであるレーガン。ある日、引っ越したばかりのディレニイ夫妻宅を訪れたレーガンは、自動車事故で下半身不随となった夫・ジャックの妻であるギルダに一瞬で魅せられ男女の関係を持つ。ギルダを手に入れるためにジャックの殺害を謀ったレーガンは、アリバイ工作の上、テレビを使った感電死のトリックを仕掛けるが、やり手の保険調査員の登場で完全犯罪は脆くも崩れていく。
小品だが、チェイスの成熟したサスペンスを堪能できる秀作。主人公を翻弄する悪女・ギルダの描写は控えめだが、やがて明らかとなる事件の真相は、男の価値は大金を手にする時のみ認めるという女の「魔性」の怖さと、それでも騙され続ける男の愚かさを皮肉るものだ。チェイス流のサディスティックなファースといったところか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファムファタルもの、である。
「郵便配達は2度ベルを鳴らす」や「死ぬほどいい女」の系譜、と言える。(順番で言うと、郵便配達→死ぬほどいい女→ダブルショックの順)
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