エラリー・クイーンの新冒険 (1961年) (創元推理文庫)

制作 : 井上 勇 
  • 東京創元社 (1961年7月7日発売)
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :16
  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)

エラリー・クイーンの新冒険 (1961年) (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • クイーンもの。「神の灯」「宝捜しの冒険」「がらんどう竜の冒険」「暗黒の家の冒険」「血をふく肖像画の冒険」「人間が犬をかむ」「大穴」「正気にかえる」「トロイヤの馬」の9編を収める中短編集。特に「神の灯」は名作として知られている中編で読み応え、結末のトリックが秀逸。「人間が犬をかむ」以降4編はポーラ・パリスが登場するので、長編ハートの4読了後推奨。

     内容としては、前短編集のエラリー・クイーンの冒険と比べると冒頭で事件が発生→捜査の上で結末の展開が大半でしたが、今回は登場人物の人間模様→事件発生→結末の流れが大半で事件自体はシンプルなもの多め。
     後半の「人間が犬をかむ」からは、ハートの4で登場した女性ジャーナリストのポーラ・パリスが登場しクイーンの補佐をします。また、内容はスポーツの世界を題材にしており、野球、競馬、ボクシング、ラグビーを扱います。ルールはわからなくても読める作品ですが、トロイヤの馬だけやたらと出てくるのでラグビーのルールがわからないと――ストーリー上関係ないものの――少々退屈かも。
     名作と名高い「神の灯」はそのとおりの作品で良かったです。家消失トリックがメインのトリックですが、そのトリックが明かされた時衝撃でした。先に同じトリックを現代作品で読んだことがありますが、当時としてはすごかったでしょうし、何よりそのトリックの手がかりがさり気なく仕掛けられており、その手がかりを知った時の衝撃が大きかった。この名作がこの短編集に収録されているとは知らなかったので、嬉しかったですね。

  •  中学生の頃、ほぼ読んでいる。巻頭「神の灯」だけは読み通せなかった。
     今回ようやく読んで感激す。噂に違わぬ傑作。トリックはあらかた知っているのに、サブトリックにだまされた。また、手掛かりのちりばめ方もフェアプレー。
     「血をふく肖像画の冒険」と「トロイヤの馬」は、真相をぼんやり憶えていた。
     「がらんどう竜の冒険」はカジワ・ジトという日本人が出ていたことだけ記憶にあった。クイーン作品の日本人はタマカ・ヒエロとか珍名だらけ。
     短編での探偵クイーン、けっこう惚れっぽい。長編だと女嫌いに見えるのだが……。
     巻末4作品には固定ヒロイン ポーラ・パリスが登場。多くのファンが、エラリーの結婚相手は彼女だろうと推理している。ニッキー、気の毒。
     このポーラとエラリーのイチャイチャが、中学生の私には刺激的で悩ましくてマイった。いま読むと微笑ましくさえ感じられる。

  • 大学の先生で、理論派探偵のありに、くだけていてアクティブなクイーン氏。
    短編集ということもあり、アイディアがキモになっている。
    現代では古典であり、そのまま出したら失笑されるので、作家さんたちはあの手この手で料理するネタばかりだ。が、古典が瑞々しかった時代の調理法は正当派の味わいがあり、いっそ新鮮だ。

  • クイーンの短編集です。
    堂々たる大邸宅が忽然と消失するという大トリックの中編「神の灯」やスポーツをテーマにした短編等の全9編が収録されています。
    「神の灯」は屈指の傑作と言われるだけあって、1番良い作品でした。
    その他の短編も質が高いです。

  • 短編集ですが、どれもこれも面白い。
    エラリーと父の会話はやっぱりいいなあ。

全5件中 1 - 5件を表示

エラリー・クィーンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

エラリー・クイーンの新冒険 (1961年) (創元推理文庫)に関連する談話室の質問

エラリー・クイーンの新冒険 (1961年) (創元推理文庫)はこんな本です

ツイートする