- Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
ウィタ・セクスアリス (1960年) (岩波文庫)の感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
人生はせいよくのみではない、ということを暗示しているのである。
当時の小説が、性欲的色調のものさえかけば、人生に触れているといったような面持ちをしているのが、正常な性欲から異常なものまでしってた鴎外からほ滑稽だった。
(以上解説より)
大学図書館913.6
夜はいよいよ更けて、雨はいつのまにかやんでいた。樋の口から医師に落ちる
点滴が、長居間をおいて、馨を打つような響きを刺せている。P98
世間の人は性欲bの虎を放し飼いにして、どうかすると、その背に乗って、滅亡の谷におちる。自分は性欲の虎を馴らして押さえている。羅漢に跋陀羅というのがある。鳴らした虎をそばに寝かしてい置ている、同時がその虎を恐れている。Bhadaとは賢者の義である。あの虎は性欲の象徴かもしれない。ただ馴らしてあるだけで、虎のあそるべき威は衰えてはいないのである。
ボクハどんな芸術品でも、自己弁護でないものはないように思う。それは人生が自己弁護であるからである。あらゆる生物の生活が自己弁護であるからである。木の葉に止まっているあまがえるは青くて、壁に止まっているのは土色をしている。Mimicry1は自己弁護である。文章の自己弁護であるのも、同じ道理である。
P83
Cynic という語はギリシャのkyon犬という語から出ている。犬学などという訳語があるからは、犬的といってもいいかもしれない。犬が汚いものげ花を突っ込みたがるごとく、犬的な人は何者をもきたなくしなくては気が済まない、そこで神聖なるものは認められないのである、人は神なるものを多く有してるだけ、弱点が多い、犬的な人にあってはかなわない。P38 -
難しい・・・かった。
-
金井博士という架空の人物が自らの性生活を幼少から振り返りますが、森鴎外の自伝的小説だそうです。
当時は発禁処分を受けたらしいですが、
これで発禁だったら昨今のあれこれは…と思いたくなるほど、
客観的で冷静な語り口と思考でした。
寄宿舎でのくだりは、オープンすぎて大丈夫なのかと思いつつ、
それが特に珍しくない時代だったんだと思えば、いっそ微笑ましかったです。
でも、こういう本能的なことって頭でっかちに考えてしまったら、たぶんよくないんだと思う。
何で眠らないと生きていけないのか、考えてたら眠れなくなるみたいに。
でも、
何も考えないで本能にまかせて行動するひとよりは、
考えすぎて動けなくなるひとの方が、
好ましい気がします。 -
ドイツ語わからないので(概念語ぽかったし)理解度は78%くらい。
-
薄いから借りた
セックスどげんよ、みたいな -
緑5-3
森鴎外の作品




外部サイトの商品情報・レビュー
ウィタ・セクスアリス (1960年) (岩波文庫)を本棚に登録しているひと
-
- fumihiko shobo
- 2016年12月10日に登録
-
- とむもれろ
- 2016年3月29日に登録
-
- 衣羅ハルキ
- 2014年8月8日に登録
-
- 金城学院大学図書館
- 2013年6月15日に登録
-
- monmie
- 2012年9月16日に登録
-
- saku
- 2012年2月14日に登録
-
- IIIIIIIIIIllllllllll////////
- 2011年8月27日に登録
-
- macohei
- 2011年8月7日に登録
-
- tfji
- 2011年6月16日に登録