サロメ (1959年) (岩波文庫)

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  • (1980.02.05読了)(1980.02.01購入)
    (「BOOK」データベースより)
    月の光のもと、王女サロメが妖しくうつくしく舞う―七つのヴェイルの踊りの褒賞に彼女が王に所望したものは、預言者ヨカナーンの首。ユダヤの王女サロメの恋の悲劇を、幻想的で豊麗な文章で描いた、世紀末文学の代表作。ビアズレーの挿絵18点を収録。

  • 狂気の物語。
    サロメ。

  • フランス語で書かれた戯曲で、後にアルフレッド・ダグラスによって英訳されたという。
    ビアズレーの挿画も収録。
    旧かな遣いだが読みづらくはない。

  • そう言えば読んで無かったな~と図書館で借りてみました。
    お話の内容も結末も知ってはいるのですが読んでみると又違いますね。

    言葉使いも漢字も古いですがあまり苦もなく読めたのは台詞が短い為でしょうか。その為テンポよく読むことが出来ました。そして短い掛け合いの中に登場人物たちの心情が表れていてなるほど凄いな、と思いました。
    ただ気になるのはサロメは若くて高貴な身の上なのに話し言葉が随分とぞんざいなような気がしました。上の者が下の者に話しているのだからこれで良いのかな?
    サロメの絶対に触れられない、触れることが出来たら手に入らない、不確定性原理のような心理に共感はしないけれども何となくわかるような気がします。
    それも人が持っている狂気の為かな。

  • ビアズレーの挿絵付き、というだけで既に★★★★★

  • オペラで有名なサロメの原作。
    旧仮名・旧字体で雰囲気満点。

  • 少女の、恋した男への賛辞の語彙の豊かさに驚かされる。
    無垢ゆえの狂気が悲しく切ない。

  • サロメの小悪魔的な魅力といわれる良識を超えてしまうまでの堅固な実直さがキュート。 鈍感なオヤジや元王子様で急成長株の隊長の色目よりも、虚言癖の予言者に惚れる少女の感性は、痛い者同士純粋なんだなあ。 でも、思いを寄せても、つれない男には、この呪われた血が、って人間扱い以下にまで構われることがなく、しまいにゃ、まったくウザイし耳が腐るわ水牢に帰るっ、なんて言われて、酷だ。胸が痛いだろうに。 それでもめげずに、貴重な宝石や大国の女王の地位といった世俗的で物質的な見返りなど目に入れず、衝動的な恋慕に突っ走る意固地な少女。 珊瑚のように赤いおまえの唇がほしいのぢや、等と詩的で麗しい言葉を心から湧かし続ける、けなげな子。 ぼんやりとした暗い鬱折と馬鹿げた暴発がないまぜになった不健康で純粋なペチャパイキャラ、サロメ。かわいい。俺の嫁。 子女向けの甘美な戯曲。

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