風林火山 (1958年) (新潮文庫)

著者 : 井上靖
  • 新潮社 (1958年発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)

風林火山 (1958年) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この作品は、井上靖氏の作品の内現在の山梨県(当時は甲斐国)の戦国時代の話です。
    武田信玄に一人の姫「由布姫」が来て、子供を産むがそれでもその姫が。

  • 武田家の天才軍師 山本勘助が主人公の話。勘助は移動する人である。駿府での停滞では想像ばかりが飛躍していたのだろうが、信玄の下では機動力となって働き、足で稼いだ。小柄であること、目や脚や指にスティグマを負っていたことを反転させるかのように、常の居場所はなく動き回っているようであった。ということは移動に応じて頭も常に働いていたことになる。
    トラベラーとしての勘助の重心あるいは中心には、古府の信玄というよりも、諏訪の由布姫がいるという配置である。また、風としての勘助、山としての由布姫というアナロジーも可能なのかもしれない。
    しかし、井上靖の綺麗な文章で読む時代小説はいいものですね。平易な文体でとても読みやすい。
    半世紀も前の作品にも関わらず、淡々とした語り口に引き込まれ、あっという間に読めてしまう。これぞ名作と言った感じ。
    自然に関する描写が多く、信州に一時住んでいたけれども、あの高低差の激しい山間でよくぞ戦をしていたなぁと感心したことを思い出す。いと懐かしき。

  •  
    ── 井上 靖《風林火山 195310‥-195412‥ 小説新潮 1958 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JATLPQ
     

  • 山本勘助という老軍師を主人公とし、武田信玄が上杉謙信と雌雄を決する日までを描いた話。

     井上靖。面白い。武田も上杉も名前ぐらいしか知らないが、二人の凄さが伝わった。戦国時代の漢としての生き様。熱いものが胸の内から湧き上がる。本書では完全に武田側の視点でしか語られておらず、強敵としてのみしか語られていない上杉側の物語も読んでみたいと思った。歴史物に嵌りつつある桜舞い散るこの季節。

  • 大河の原作ということで読んでみました。
    勘助の内面の感情の表し方が情感豊かで、まるでオペラのよう。
    勘助、晴信、由布姫(諏訪御寮人)が中心。

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