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感想・レビュー・書評
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強制収容所における抑留者と加害者側たる親衛隊その他一部当時のドイツ人全体にまで、主に群集心理、超自我観念、フロイトの精神医学論などから考察した労作。参考文献も多く、刊行は古く一部の数字の誤りなどは(アウシュヴィッツ=ビルケナウでの犠牲者数が現在の定説の3倍ほどになっているなど)あるが、かくの如き、人類の罪の(現段階における)究極点をなす第二次世界大戦とホロコーストを行い得た主にドイツ人や親衛隊について網羅的に考察の機会を得たいならば必読の著作と言えよう。歴史の、また無数の無名の個々人を襲った苦痛と破壊された生に対して、痛烈なまでの教訓性を喚起する類のものを含め、多くの印象的な言葉が散りばめられてもいる。良書認定。
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