キリスト教と世界宗教 (1956年) (岩波文庫)

  • 1956年12月5日発売
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  • 「生命への畏敬」で有名な思想家・実践者であるシュバイツァーが、キリスト教とその他の世界宗教、主にバラモン教、仏教、インド教および中国の宗教思想を比較して、キリスト教の優越性を論ずる
    …のには唖然とした。

    シュバイツァーによれば、宗教とは「いかにして人間は同時に世界において同時に神において存在しうるか」という問いに対する答えの追求である、ということであり、倫理的な問題も含めて世界の諸宗教を考察し、「不十分だ」と結論。
    しかしどうも、これらは宗教の一部分、一側面しか見ていないのではないかと思われる。

    しかし、ナンセンスな単なるキリスト教礼賛であるわけではなく、歴史的な視点から、キリスト教のルーツに対して考察している。

    シュバイツァーは「世界的な諸宗教と対決するためには、キリスト教はそれらに対してその単純性の全部の深さにおいて対抗しなければいけない」
    と述べ、より深い視点を求めていることが分かる。

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