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感想・レビュー・書評
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下巻では、大隈重信、山県有朋、桂太郎、西園寺公望、そしてふたたび原敬がとりあげられます。
もくじを見ると、明治時代の政治家たちの簡潔な評伝のスタイルをとりながら、おおまかな歴史の流れをたどるという構成になっているのではないかと思ってしまいますが、とくに下巻では個々の政治家たちのすがたをえがき出すことよりも、明治時代の憲政史を振り返り、その問題点を指摘することに著者の関心が向けられているように感じます。とくに板垣と大隈を代表とする自由民権運動がどのように挫折していったのかということを説明し、他方で明治憲法下の政党政治をめぐる伊藤と山県の駆け引きも明らかにされています。
伊藤が立憲政友会を立ちあげ、政党政治に否定的な立場をとっていた山県が敗北したあと、桂、西園寺、そして原敬といった政治家たちがどのようにして憲政史のなかで主導的な地位を占めるようになっていったのかということが明らかにされており、自由民権運動以降の明治時代の概説書として読むことのできる内容になっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原敬に始まり、原敬に終わる。
構成は上巻と同じく、原に関係した政治家たちについて軽く。
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