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- / ISBN・EAN: 4988142457424
感想・レビュー・書評
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『コクーン』、けっこう有名なSF映画で、昨年BSで観たのですが未登録でした。退屈だけどわりと好きなので再視聴。
「おじいちゃん映画」というサブジャンルがありまして(あるのかな)、有名なとこだとブロガーのナイトウミノワさんなんかは本まで出してます。その本は未読だけど、SFおじいちゃん映画としてもそのスジの方々には有名なのではないかと。
1985年の作品で、日本もアメリカもこの頃すでに高齢化社会で、当時はアメリカの方が高齢化率が高かったのですが、日本がその後一気に追い抜いて先に高齢社会になりました。アメリカはしばらく横ばい。
という状況で、さすがアメリカ。この社会問題を映画に反映させるのが早かったんだなあと思う。
老人ホームのおじいちゃんたちが、異星人の繭(コクーン)の影響で病気が治ったり運動能力が若返ってヒャッハーという話。
わかりやすく『2001年宇宙の旅』と『未知との遭遇』『E.T.』の影響下で作られた作品ですが、老いをテーマにしている点が新しいです。
それらはやはりキリスト教がベースで、異星人=神や預言者だったりするので、病気の治癒など奇跡が起きます。
『2001年』は高次の存在に進化する話。これを「老いと死」というテーマに結びつけているからエンタメだけど哲学的な話です。
あとイルカが出るのは意味不明だけど、キリスト教圏だとイルカやクジラは人と神の間の存在と捉えている人もいるようです。その極端なのがシーシェパードとか。『銀河ヒッチハイクガイド』にもイルカが出てきます。
日本だと人魚の肉を食べて不老不死になった八百比丘尼の伝説があって、先日そういう映画を観ました。『コクーン』も昔の童話やお伽話、民話みたいな感じです。
でも退屈な映画です。
映画が退屈になる原因は、主にカットのテンポと音楽だと思います。
カットのテンポが一定、例えば緩緩緩緩とか急急急急…だと退屈で眠くなります。『七人の侍』を見返して思ったけど、3時間27分もあるのに全く退屈しないのは、映像にきちんと緩急がついてるからです。
次に音楽で、音楽があまりついてない映画を以前観たときに異常に眠くなったので実感しました(サイレント映画ではなく普通の映画)。それで、音楽がジェームズホーナーなのも原因かと。すごく眠くなります。
ロンハワード監督は、スピルバーグなんかと比べるとやはり二番手ぐらいの監督だと思います。のちに良い作品も撮っているけど、『コクーン』の退屈さを考えるとそう思わされます。おじいちゃんたちの動きが緩いのは当然だけど、映像のテンポまで緩くする必要は全くないです。
単純にエンタメとしてだけだと、『コクーン2』の方が面白いと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コクーン(繭)が死んで、年寄りが生き残る・・・
これはどうなんだろう。
あと宇宙人は仲間殺されてなんで怒らないんだ・・・
理不尽すぎるだろ・・・ -
G-12
かつてメキシコ湾の海底に隠したカプセルを回収しに地球にやってきたエイリアンと、そのカプセルの不思議な力で若返っていく養老院の老人たちとの交流を描いたSFファンタジー。 -
なんだか不思議な感覚にとらわれた映画だった。ETなどのSFにちょっと近いけれど。少しハートフルな映画だったようにも思うがあまり覚えていない。