17歳のカルテ [DVD]

監督 : ジェームズ・マンゴールド 
出演 : ウィノナ・ライダー  アンジェリーナ・ジョリー  ウーピー・ゴールドバーグ 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462037022

感想・レビュー・書評

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  • 「17歳のカルテ」は1999年に公開されたアメリカ映画だ。主人公のスザンナ・ケイセンの自伝が映画化された。

    薬物を大量に摂取し、自殺未遂でスザンナは精神病院クレイモアに収容された。そこで彼女は様々な精神的な病を抱える患者と同居することになり、クレイモアのボス的存在のリサの破壊的な生き方に惹かれていく。スザンナはクレイモアを自分の居場所だと感じるようになるが、リサの破滅的な行動に不快感を覚え始め、社会への復帰を目指すようになる。

    精神病院で唯一、規制がなく外部との接触が出来るのがテレビだ。リサとスザンナたちが「オズの魔法使い」を見ているときに、ある台詞が流れる。「自分探しとは遠くへ旅することではない。身近になければどこにも無い」この台詞は作品の全体的なテーマを表している。「オズの魔法使い」で主人公のドロシーは知恵がないカカシ、心がないブリキ男、臆病なライオンと出会う。彼らは全員自分の中に何か欠けているものがあると感じ、オズの魔法使いに魔法をかけて貰おうとする。だが、カカシ、ブリキ男、ライオンはすでに知恵、心、勇気を持ち合わせている。問題は自信の欠落や不安そのものなのだ。わざわざ外部の何かしらの力を借りる必要はない。自分としっかり向き合うことで問題は多くの場合解決されるのだ。

    リサやスザンナもカカシたちと同じ立場にいる。クレイモアに収容されている患者は自分が欠落しているのはどうしようもなく、仕方ないことだと感じているのだ。社会復帰する努力をあまりせず淡々とクレイモアで生きている。だが、スザンナ一人が自分の中に必要な材料が揃っていることに気づき、社会復帰のために努力する。世の中に魔法使いや神様がいないことに気づいたのだ。

    スザンナは自分の不甲斐無さや不安を拭い捨て、身の回りを整える。彼女らは遠くへ旅をしなくても、自らの周りを注意深く見ていれば必要なものが揃っていることに気づく。「17歳のカルテ」はスザンナのカルテだけではなく17歳全員のカルテなのだ。

  • なかなか豪華なメンバーで驚きました。
    正常と異常のボーダーラインってわからないかも。
    私はスザンヌもリサも、若さゆえ・反抗期・個性の強い人のどれかに見えた。
    それを異常だと決め付ける病院や親もわからない。
    死の恐怖がわかったスザンヌもただたんに大人になったのでは?
    あー私にはわからない。わからない。
    若いアンジェリーナ・ジョリーの演技は迫力有り。
    ウィノナ・ライダーも負けてないと思った。

  • ウィノナの等身大の可愛さとアンジェリーナの圧倒的な存在感が印象的。

  • こういう施設映画(?)ではサンドラブロック主演の「28DAYS」 が一番いいなあ、と思う。
    http://booklog.jp/users/mesotes/archives/B000NO284E

  • アンジェリーナ・ジョリーがカッコよかったです。
    不安定な心のまま、楽しんだり、悩んだり、泣き叫んだり。
    パーソナリティ障害のテキストとして観ても、面白いのではないかと思います。

  • 手を挟むシーンの痛い感じが痛い。

    すごくボーダーっぽいときに観たので、おそらく描かれていたであろう「異常」がわからなかった。
    ああ、こういうかんじ、という感じだった。
    いま観たらなんか違うのかなぁ。

  • 精神的な話。これを見たのはビデオの頃だったけど、未だに印象に残ってる。

  • ウィノナかわいすぎ。

  • 自殺未遂を起こした主人公スザンナ。境界性人格障害と診断され、思春期病棟に入るところから物語ははじまる。ココロに深い傷を持つ人独特の、過去の辛い瞬間を思い出しては、感情がそのままにぶりかえしてしまうという描写がやけにリアル。同じような状況にある人は、見るとそれこそ飲み込まれてしんどくなってしまうかもと思った。
    ボーダーライン、醜形恐怖、拒食症・過食症、虚言癖にリストカット、反社会性人格障害。物語に登場する病棟の患者達の診断名を並べたら、ざっとこんなものかも。けれど彼女達のパーソナリティは、「普通」に生きているつもりの私達の中にも、多かれ少なかれ存在する気がする。彼女達がその苦しみから自由になるためには、自ら立ち上がる必要があることは間違いないけれど、まやかしに満ちた現実世界のあわせ鏡であるということも忘れてはいけないよね。ただ、彼女達のような人々は異常ではないけど、近くにいたらいたでけっこう消耗するのは事実(私もかつては消耗させてた。。)。そのような人たちに対してどう接するか。ウーピー・コールドバーグ演じる看護婦・ヴァレリーが印象的だったが、彼女の振る舞いが非常に参考になる気がした。実際、スザンナの背中を押すかのように言った「吐き出すのよ あなたのノートに そうすれば立ち向かえる」という言葉が忘れられない。案外あたしのように、いい大人といわれる年になっても、どこかに思春期を抱えている人々にこそ、響く映画なのかも。

  • アンジェリーナジョリーがよかった!なんかすごくハマってる気が。
    高校生のときなんとなく見てかなりショックを受けた記憶があります。好きかと言われると…うーん。
    こんな青春もあるんですね

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