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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4934569628343
感想・レビュー・書評
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“もうずっと道に迷った幼子のような気持ちだ
わたしもなぜ自分がここにいるのかわからない
ずっとひとりで……?
ふたりでなら、道に迷っても恐ろしくはないだろう──”
何度、もう何度、この映画を繰り返し観ただろう。
切なくて美しくて哀しくて。
彼は誰にも名を呼んでもらえなかった。
孤独だったからこそ強くもなれたし、弱くもあった。
そんな彼が愛おしくて大好きだった。
彼が好きすぎて……、ずっと、ずっと。
私は漫画版『遥かなる……』が大好きで、単行本14巻には劇場版の10年前の出来事が特別編として併録されているのだけど、こちらを知っているから彼への愛しさは増すばかりだった(『遥かなる……』の世界観は簡単にではあるけれど漫画のレビューに書いてますので、気になる方はそちらを覗いていただければと思います)。
劇場版『遥かなる時空の中で 舞一夜』は、アニメのサイドストーリー。ヒロインのあかねちゃんが〈龍神の神子〉として異世界〈京〉へ現代から召喚されたばかりの頃のことかな(〈京〉は平安時代がモデルになった世界ね)。
あかねは〈龍神の神子〉として八葉(怨霊を倒す力を持つ8人の青年)や藤姫ちゃん(星の一族)から大切にされてるんだけれど、大切にされるばかりで何にも出来なくて、自分は〈京〉の人々のために何をすべきなのか見出だすことができずに悩んでいたの。
そんなある日、急な雨に降られたあかねは橋の上で一人の青年とすれ違う。彼はあかねに雨よけの薄衣を被せ「濡れるぞ……」と囁き、去っていく。
彼の後ろ姿を見送るあかねは、なぜか心を揺り動かされ彼の名前を知りたいと願うの。
この雨のシーンがとても美しいのだ。
あかねと彼が出会うときには、いつも雨が降る。
自分が何者であるかにこだわるあかねと、自分が何者なのかわからない彼。
降り続ける雨はまわりの景色を煙らせ、惹かれあうふたりを世界から隠すようで。優しい雨だなぁと思うんだ。
“私が何者か聞かないのですか?
何者であろうとかまわない
今わたしの隣にそなたがいる それだけでいい
──そなたに会うときはいつも雨が降る”
彼の言葉は繊細で美しくて、そして寂しくて。
ひと言ひと言があかねの胸に降り注ぐ。
彼の名は多季史(おおのすえふみ)。
天賦の才をもつ舞の名手。
彼は10年前、秋の宮中の宴で幻の舞「斉陵王」を演じた。
紅葉がちらちらと散る夕闇のなか、篝火に照らされた舞殿で舞う季史。映画はこのシーンで始まる。その瞬間、私は季史に恋をした。
『源氏物語』から舞について知りたくなり、雅楽についての本を読みはじめたことで、この架空の「斉陵王」は実在の左舞「陵王」をモデルにしていることに気がついた。
「斉陵王」の逸話は「蘭陵王」のものだったし、装束も「陵王」そのもの。龍頭を模した舞楽面、携えた金色の桴、そして緋色の紗地に窠紋の刺繍をした袍。何もかもが「陵王」を忠実に再現しており、それらを身につけた季史が舞う躍動感溢れる舞には心が震えた。
だけども──
劇中に季史の舞のシーンが所々挟まれ、そのなかには装束で気づいた「青海波」も。「青海波」のきらびやかな装束で舞う季史のシーンはほんの少しだったのに、それこそ光源氏が皆を感動させたように、私は泣きそうになった。
劇場版では「斉陵王」を舞うと死ぬという噂があるのだけど、驚いたことに史実では多家の秘曲「採桑老」を舞うと数年以内に舞人が死ぬという言い伝えがあったのだそう(季史は架空のキャラなんだけど、多家は実在して一条天皇時代には中心的な右舞の楽家だった)。
この映画の素晴らしさはラブ面だけじゃないんだ。すごく丁寧に細やかに作られた作品なんだってこと、今まで以上に感動した。
今さらだけど本当に素敵な作品をありがとう。
『遥かなる……』のアニメには大好きな声優さんが何人も出演されていて、なかでも私は石田彰さんの泰明さんが大好きで、ずっと、ずーっとあかねちゃんと幸せになってほしいと願っていたし、この気持ちは絶対変わらないって思ってたんだけど……、あーー、ごめんなさいっ。
この劇場版だけは、このストーリーだけは、季史さんに一番ときめいてしまいました。そしてあかねちゃんと幸せになってほしいなと心の底から思ってしまいました。泰明さん、ごめんね。
櫻井孝宏さんの甘くて艶やかで、それでいて陰のある魅力的な声が孤独な季史さんとぴったりでした。私は櫻井さんの声が大好きだし、櫻井さんの多季史が大好き。15年以上の年月が経ってもやっぱり今もその気持ちは変わらなくて。だから、今は櫻井さんの謝罪の言葉に悲しいような、なんかよくわからない気持ちになってるよ。
あかねちゃん役の川上とも子さんも大好きな声優さん。ともちゃんの声にはいつも元気をもらってた。あれから新しいキャラを演じるともちゃんに会えなくなって、どれくらいの時間が経ったのだろう。
でも、うん。この作品を観ればいつでもともちゃんに会えるよね。だからやっぱり、どんなことがあっても「舞一夜」の世界は、これからもずっと大切にするね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
八葉抄の続きとかでもなく、もし最初から多季史という人間がいたら…というifストーリー。
季史さんが主軸なので、京に召還され、不安から心を閉ざしてしまうあかねちゃんと心を通わせられるのは季史さんだけ。
八葉は(詩紋くんも天真もいるのに)空気です。
このお話とっても悲しくて切なくて、涙なしには見られませんが、八葉の扱いにはちょっと「…はて?」感があります。 -
切ない。
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【M】
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季史さん素敵
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たきしに泣きました。あぁぁぁ幸せになって欲しい!
そしてたきしといる以外の時に神子がいる画面に90%の割合で頼久もいます。忠犬だからね! -
借
季史CV櫻井孝宏は卑怯……
まぁちょっとストーリーがなんだかなぁ…ってところがあったけど。 -
映画館で観てボロ泣きした挙句DVDまで購入しました。
当日待ち合わせ場所まで行けず迷子になったのもいい思い出です。
まさか作中で「迷ってしまったのか」なんて言われるとは思いもよらず(笑
雨の日や夏になると無性に観たくなる作品。 -
観るときはタオルが必須。泣けます。
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泣ける。シナリオがとびっきり神。
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たった七日間の、忘れがたき恋。
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遙かはやっぱりいいですね!!
切ないけどいい話です!!
藤姫ちゃんが大谷育江さんじゃないのが心残りですが・・・。 -
絵も話も最高です
季史さんとあかねの切ない恋は必見! -
地元での公開を逃してしまったので購入しました。
劇場版なので絵も音響もさすがといったところ。序盤から一気に平安世界へトリップできます。
内容のほうは「神子だって普通の女の子だから弱いところもたくさんある」という部分がリアルに描写されていました。これについては賛否両論でしょうが、遙かファンの方なら見て損はないと思います。テーマ曲である「はらり、ひらり」が物語っているように、アニメとは一味違った、しっとりとした雰囲気を是非堪能してください。 -
つなきさんの仕事ぶりと美しい背景を見てやってください。
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さすが劇場版だけあって美しかった・・・舞台挨拶が見たいのでこっち
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