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- / ISBN・EAN: 4523215007870
感想・レビュー・書評
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《片足を18世紀に、片足を20世紀に、》
と脚本の後ろに書いてあったそうだ。
グリーナウェイ(監督・脚本)の様々なモチーフを組み立てていくような謎解きはとても魅力的だが、オブジェが西洋絵画史というものであって、なかなかに分かり辛いところがある。映像と音楽だけでは決して読み取れないものがある。
派手な衣装に身を包み、晩餐に顔を出す様々な噂や事情を抱えた貴族たち。美しい庭園、そして屋敷をそのまま描き取ろうとした夫人に雇われた画家、ネヴィル。
しかし美とは幻想であり、そして写実的には捕らえられないなにか、でもある。13枚目の絵を描くという代わりに、快楽を与えること、そして快楽を与えさせることで契約された画家と夫人たち。しかしその願いは権力を握る者たちによって支配されてしまう。それは13枚目(つまりそれはキリストで言う裏切り、なのかもしれない。)に真実が描かれてしまうというものなのか、美という写実的な幻想行為があまりにも現実に近すぎてしまったのかどうなのか……。
結局、最期の最期まで見ておかなければ謎は解けず、そして意味もないのだ。
ナイマン(音楽)目当てで見たんですが、やはりナイマン、好きです。
それに、この映画ととても合っているなあ、と聴きながら思いました。
(曲の方が出来上がるのが早かったらしいですが。)
なんだかんだで卑猥な映画です。
(2009.03.06)
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画家が主人公でとにかく絵画的。主人公は他人の弱みにつけこんで好き勝手する好感が持てないタイプだが、最後にしっぺ返しにあう。この話に善人はいない。娘婿がマヌケで憎めないぐらい。音楽が素晴らしい。
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飲み屋で、映画好きな人が上映していたのを見た(実は途中まで…)。硬質な映像美がたまらない。もっと若い時に観ておきたかった。同じ監督の『ZOO』もラストシーンだけ観て、インパクト抜群の暗喩にヤラレました。
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邦題が悪いと書かれてる方がいらっしゃったが、その通りだと思う。
映画の内容は特に好きではないけれど、使用されている音楽がすごく雰囲気を作っていて好きです。 -
謎!謎すぎる!
何がしたいんだ、君は。と思う映画でした。
でも、なんだろなぁ、不思議とおもしろかったですよ、ええ。
映像が美しかったです。
音楽も気持ち悪くて、ピッタリでした。
結局誰がおっさんを殺したのかよー分からなかったけど、
それを疑問に思っちゃいかん映画なのだと思いました。 -
あのレディー・ガガみたいなカツラ!
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哀れ、Mr.ネヴィル。
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耽美な衣装と気取りながら下らない噂話に興じる晩餐のシーンが大好き。
なんだかんだでエロい一本。