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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4560285900427
感想・レビュー・書評
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太平洋戦争期。鬼軍曹ストライカーと彼の部下たちが、ニュージーランドでの基地訓練からタラワの戦いを経て硫黄島の戦いに赴くまで。
硫黄島の戦いのパートは、米軍海兵隊の全面協力により実際の硫黄島の戦いで撮影された映像が使われているだけでなく、擂鉢山に星条旗を立てた兵士たち(本人)がその場を再現している。
「硫黄島の砂」と言いながら、実際には硫黄島の戦いを描いたパートはほんの少しでしかない。現代でもよくあることだけど、「タイトルに『硫黄島』と入れておいた方が観客が集まるはず」というマーケティング上の理由と思われる。
さらに、上述の通り、この硫黄島パートに関しては米軍海兵隊からの全面協力まで取り付けている。当時、終戦後の興奮も冷めきり人気低下に苦しんでいた海兵隊が、自らの人気回復のため積極的に協力したようだ。映画の作り手としては、予算をかけずとも迫力ある戦闘シーン(なんたって本物)が入手できるし、海兵隊は自分たちのPRになるしで、持ちつ持たれつだったと。
…と、こう書いていくと、アメリカ礼賛の日本鬼畜扱い映画じゃないかと疑う人もいるかもしれないが、実際は不思議とその気配は薄い。むしろ厭戦ムードすら漂う映画で、主題もストライカーと部下の疑似親子関係となっている。
村上由見子さんの著書「イエロー・フェイス」によると、この作品は、戦後初めて日本国内で封切されたハリウッド映画らしいが、それも納得。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このところ太平洋戦争に関する資料を集めており、本作は映画であるが有名な作品のようでもあるので、観てみた。
ストーリーとしてはアメリカ映画なのでアメリカ視点のものであり、さらに戦後まもなくの作品であるため、時系列等予備的な知識が若干必要なところもあるように思える。それにしても、終戦直前の話にもかかわらず、登場人物の精神状態は我々が先人に聞く同時期の日本人の精神状態とはまったく違ったものであるように描かれている。アメリカには大変な余力があったものなのかもしれないと、改めて感じた。
ところで、本作は現在にあっては作品内容というより記録映画的な価値の方が高いように思える。画質を見る限り、報道映像が混じっているように思えたのだが・・・。いずれにせよきわめて生々しい戦闘の様子が描かれており、戦争とはどういうものなのか、見る者にその現実を突き付ける描写が随所になされている点、きわめて貴重であり、評価されるべきところであると考える。
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