痴人の愛 [DVD] FRT-262

監督 : ジョン・クロムウェル 
出演 : ベティ・デイヴィス/レスリー・ハワード/フランシス・ディー/ケイ・ジョンソン/レジナルド・デニー/アラン・ヘイル/レジナルド・オーウェン/レジナルド・シェフィールド/デスモンド・ロバーツ/ジョン・ピーター・リッチモンド 
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感想 : 4
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4560285903022

感想・レビュー・書評

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  • NHKの朗読で『痴人の愛』(谷崎潤一郎)を聴いて面白かったので、自分が描いた“なおみ”と各監督が描いた“なおみ”とを比べてみようと思って借りて観てみた。

     こちらはサマセット・モームの『人間の絆』が原作なので、谷崎潤一郎のものとはまったく持って違う。でも、映画としての纏りは一番あった。
    パターン化されているとはいえ恋愛の悲哀をうまく描いている。

  • ベティ・デイヴィスが出ているので見る。26歳。さすがに細い。あの上目遣いの目はこのころからあった。

    モームの自伝的作品「人間の絆」が原作だというが、主人公フィリップはみていていやになるほど優柔不断。ウェイトレス・ミルドレット(ベティ・デイヴィス)はこちらも見ていて放り投げたくなるようなイヤな女。しかしフィリップはミルドレットに惹かれる。何度相手が他の男に走っても、助けてしまう。

    原題は「Of Human Bondage」だから「人間の絆」じゃなくて「人間の束縛」のほうがぴったりするのじゃないか。セリフにも「僕を縛っているものが無くなった、さあ今すぐ結婚しよう」と最後に言う。言い換えると「僕を縛っていたあの女は死んだ、僕は自由になった」だよね。フィリップ、ミルドレットが死んでよかったね。

    邦題は「痴人の愛」。痴人というのはミルドレット、フィリップ双方を指すのか。どちらも相手にがんじがらめになっている。しかし内容を現すなら「束縛」だな。

    フィリップ役はレスリー・ハワード。「風とともに去りぬ」のアシュレイ役だった!

    原作は評価が高いようだが、この映画だけみると、ミルドレット、フィリップ、どちらにも共感できないので★ひとつ。

    1934アメリカ
    2020.5.22アマゾンプライム無料

  •  原作はモームの『人間の絆』。岩波文庫で3冊分の話を80分にするために、ロンドン生活以前のシーンは、冒頭のパリの場面を除いて大幅にカットされている。他にもサリーがミセス・アセルニーの役割を同時に果たしていたり、金がなくて医者の勉強を一時中断しなくてはならない理由も原作ではブーア戦争絡みの投機に失敗したからだが、映画ではミルドレッドが小切手を別れ際に燃やしたからということになっている。(もっとも、ミルドレッドと赤ん坊の窮状を救うために切り崩した貯金をいくらかでも増やしたいというフィリップの心理が投機に手を出す一因にもなっているので、この変更は全く的外れというわけではない)。
     では、こうした圧縮・省略の恩恵として小説のどの部分にスポットが当たっているかと言えば、『痴人の愛』という邦題が示しているように初心でお人好しなフィリップと妖婦ミルドレッドとの苦々しい恋愛についてである。ありきたりなロマンスだが、ミルドレッド役にベティ・デイヴィスを据えるという配役の妙でひとまず満足のいく出来になっている。欲を言えば、フィリップの部屋をミルドレッドが破壊する場面には、もっと工夫があってもよかったのではないかと思う。映画ではミルドレッドが壁に飾られていた絵をナイフで切り裂いたり本のページを破ったり小切手を燃やしたりして実際に破壊の限りを尽くしている場面を映しているだけで、帰宅後にその部屋の惨状を見たフィリップの反応は映されていないのだが、それとは対照的に原作では何も知らずに帰ってきたフィリップが、ミルドレッドがすでに立ち去った後の破壊された部屋を目の当たりにして呆然とし怒りに震える様が描かれている。フィリップは割れた鏡や切り裂かれた枕といった被害状況を細々と確認しながら、その割れた鏡や裂かれた枕から逆算してミルドレッドの蛮行を想像し怒りに震えているわけで、ミルドレッドの行為そのものが描かれているわけではない。映画版では、いわば全能のカメラによって「別れ際にミルドレッドが部屋を破壊して回る」様子がリアルに映されているが、小説版におけるフィリップの限定された視点が排除されているのでフィリップに感情移入しにくくなっている。これは別に小説にしかできない芸当ではなく、映画であっても例えば「ミルドレッドの名前を呼びながら破壊された部屋を歩いて回るフィリップ」を映すことですぐにも表現できる内容なだけに、なおさらミルドレッド主体で撮られたこの場面が不可解に見える。おそらく、フィリップが医者になる修業を一時中断するエピソードが変更・圧縮された影響で、(焼け残りの小切手のような暗示的な撮り方でなしに)ミルドレッドが実際に小切手を焼く姿を映しておくことが脚本上必要になったということだろう。(今観直して気づいたが、ご丁寧に小切手を燃やしたらどうなるかを独り言でべらべら説明している。どうにも冴えないね)

  • ベティ・デイヴィス。この女優のことを、ずいぶん前、こどものころかなぁ。まだ自分で映画がみられなかったころに読んで。誰の文章かも、ベティの名前すら覚えてなかったけど、みたらあぁこのひとだって、わかったよ。晩年のやつも探そう。

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