タイム・コントロール (通常盤) - 上原ひろみ~HIROMI'S SONICBLOOM
- Universal Music (2007年2月20日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・音楽 / ISBN・EAN: 4988005460936
感想・レビュー・書評
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バンド「HIROMI’S SONICBLOOM」を率いる形で出された2007年の作品。
上原ひろみは私の好きな矢野顕子と何度か共演しているし(セルフカヴァー集『はじめてのやのあきこ』では、「そこのアイロンに告ぐ」でピアノバトルした)、過去のアルバムも『スパイラル』と『ブレイン』の2枚を聴いたことがあるのだが、正直あまりピンとこなかった。
だが、このアルバムはよい。ギタリスト、デヴィッド・フュージンスキーを全面的にフィーチャーして、思いっきり「プログレ寄りのジャズ・ロック」になっているからである。まるで第2期リターン・トゥ・フォーエヴァーのようなサウンドなのだ。
変拍子、ポリリズムが随所で炸裂する、テクニカルでドラマティックなジャズ・ロック。上原のピアノはまるで(彼女が敬愛する)チック・コリアのよう。私の好みど真ん中だ。
対照的に、ジャズ・ファンの間ではこのアルバムはあまり評判がよくないようだ。
「上原はこれからの日本のジャズを背負って立つ逸材なのに、なんでRTFみたいな古臭いジャズ・ロックを演っているのだ」といった悪評ふんぷん。
気持ちはわかる。このアルバムはストレート・アヘッドなジャズを好む人にはオススメできない。むしろプログレ・ファン、ジャズ・ロック・ファン必聴である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごい人やけど…
ほんまにすごい人やな!
こだわりにこだわって音楽に真摯に向き合い続けているのだと思う。強い。
"時間"をアルバムのテーマにしたのも面白かった。
時間と闘うほど音楽に没頭…うー!見習います(>_<) -
聴き応え抜群。
今まで何となく聞いていたんだなあ。はじけっぷりをとても感じたのとユーモアやおちゃめさが覗くのも印象的。とりあげたテーマが時間ってだけで十分に哲学だし壮大だし宇宙的よね。アップダウンが激しいので疲労感もある。突発的に溶けてなくなり、また復活する音たち。
(20120419) -
本気でかっこいいと思った。
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やっぱり彼女の曲はすごい。
僕はジャズもソウルもファンクも区別のつかないオンチだけど、彼女の曲に魂を感じてしまう。
彼女はジャズピアニストだけど、ロックやポップス、ハウス、アコースティックなど様々な影響を感じる。でもそのどれとも違う。それは今まで聴いたことのない、上原ひろみにしか出せないまったくあたらしいジャンルの音楽のように感じる。
もしかしたら、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスやレイ・チャールズ、スキャットマン・ジョン、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、さらにはジャンゴ・ラインハルトなどとも肩を並べるほどすごい存在なのかもしれない。
彼女の魂を理解できるほどに音楽に詳しくないのは悔しいが、憧れてやまないミュージシャンです。
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一曲目13拍子
物凄くかっこいい
