群衆 [DVD] FRT-184

監督 : キング・ヴィダー 
出演 : デル・ヘンダーソン/エステル・クラーク/エレノア・ボードマン/バート・ローチ/ジェームズ・マーレイ 
  • ファーストトレーディング
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感想 : 3
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4560285901844

感想・レビュー・書評

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  • 大物になるという父の教え、子どものころからの夢を抱えてNYへ来たジョン・シムズは同僚はみな同じことしか言わないし街頭の宣伝ピエロをバカにする若者だ。勉強するはずだが同僚の紹介で出会ったマリーと結婚し、二年も持つまいと言われるような普通の人生山あり谷あり。失業し数か月、妻には死ねばいいとまで言われ自殺を試みるもできず、そんな失意のどん底の時に息子に言われる「お父さんみたいになりたい、お父さんが好き」というシンプルなセリフがなぜか素直に心に染みます。神童も二十過ぎればただの人。悲劇の絶頂だろうと群衆は、年月は変わらず延々と過ぎていく…という悲喜こもごもがあり、一人一人が一つの劇というような締め方におかしみがありました。

  • 第一次世界大戦後の平和なアメリカ。心に大きな希望をもった男、シムズが次第に社会の群衆へと埋もれていく物語。
    人は誰でもアイデンティティーをもっているし、それを他者に認めてほしい。シムズもそんな男。小さいころから「お前は有名になる」と両親に言われ続け、シムズ自身も、大人になっても「自分はいつか出世して有名になる」と信じている。だが結局それは多くの人が思っていることなのだ。もうその時点で「群衆」の中に入っていると言える。
    劇中で前半後半に現れるピエロは、私にとって、とても興味深かった。そもそもピエロは「道化役者」「道化者」の二つの意味がある。この作品では後者に焦点を当てている。つまりシムズは群衆の一人、いや一部となってしまった、他社の笑いものになるだけの人物として描かれているのだ。そこには一種の哀愁さえ感じる。
    また、この作品は「群衆」を観客にイメージづける方法が秀でている。下からビルを見上げるように撮影し、ビル群、つまり社会を大きく、強大なものとして写し、そこからビルの内部では皆似たような恰好、仕事をしているのを映す。逆にラストシーンではシムズのクローズアップから徐々にカメラが引き、他の皆もシムズと同じようにしていることに気づく。
    しかし、人はそれぞれ自分という確かな存在を自分で何とか確かめようとする。そして、自分を愛してくれる人がいることでやっと安心を得る。どんなに人々を一つの"群衆"として一括りにしても、人それぞれはかけがえのない人生を歩んでいるのである。そんな当たり前のことに、今更ながら気づかされた。

  • よくある、どこにでも転がっている話なのかもしれないけど、だけどたくさん心を動かされた。
    だから、なのかもしれない。
    こういう言葉は色々に使い古されているからイヤだけど「普遍的」なんだと思った。

    奥さんが若き日の仁科亜季子に似ていて美人。

    「群衆」は恐ろしいのかもしれないけど、あの一個の家庭や個人の集まりなのだと思うよ。

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