ハゲタカ DVD-BOX

出演 : 大森南朋  柴田恭兵  松田龍平  栗山千明  中尾彬 
  • ポニーキャニオン (2007年7月18日発売)
4.31
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  • 本棚登録 :451
  • レビュー :99
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013314146

ハゲタカ DVD-BOXの感想・レビュー・書評

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  • 【マネーゲームに翻弄される日本経済を描いた最高傑作】

    今回は面倒くさい事を書きますのでスルーしてくださいね!!

    皆さんは日本の将来を憂いたことはありますか?

    ・90年代から始まり未だに続いている流行的な思惑による企業の
     安易なリストラ
    ・過去の派遣法改正などによる就業及び雇用環境の悪化
    ・流行に乗り年功序列制度を捨て絶対評価基準を持たない固定費
     削減(リストラや給与カット)だけを目的とした米国式成果、
     能力主義的人事功課制度の導入
    ・流行と一時的なレイバーコストだけで海外に加速度的に進出し
     国内産業の空洞化を押し進める企業
     (自己経験から設立、輸送、品質、指導等のコストを計算すると
      国産の方が遥かに安い場合が多いのです!!)
    ・そんな間違いを認めずに様々な形態(為替レートや規制など)
     で未だに海外進出を推進し続ける政治家達と役人達と国民を
     煽りまくるマスメディア

    それらが大きく絡み合い日本の経済状況を悪化させているのです。
    今後状況はますます加速して更なるどん底へと突き進んでいく事
    でしょう。

    事実、経団連所属の21世紀政策研究所の発表によると最も悲観的
    なシナリオ(添付資料、悲観シナリオ3)では、2050年には日本人
    一人当たりのGDPは世界28位となり、経済は加速度的に疲弊してい
    くとされています。

    http://www.21ppi.org/pdf/thesis/120416.pdf(18/107頁目)
    (楽観シナリオもありますが、産業が空洞化した日本をどう
    やって盛り上げるというのでしょうか?)

    流行に乗りたがるのは国民性だとしても、それで私達の子供たち
    が将来幸せに暮らしていけるのでしょうか?
    しかしやらねばと行動しても何も変わらないのが日本ですよね??

    ホント、”この国は腐っている!”って言いたくなります!!
    (誰の言葉か・・・答えは一番最後に!!)

    と、すんなりオチが付いて話が繋がったところで・・・
    そんな将来を憂いている方に絶対に見ていただきたいのが、
    2007年にNHKで放送された『ハゲタカ』です。
    (実は上記内容は本作品にて提示されている問題点ですよ!!)

    この作品は過去話題になったファンドをモチーフにしており、
    社会への警鐘を込めて作成されています。

    作品内に出てくる企業は旅館から始まり、玩具企業(タカラ?)
    家電企業(松下?)など実際に存在する企業を示すような設定と
    ストーリーで話が進んでいきます。

    主人公は大森南朋さんでファンド支社長として完璧に憎まれ役を
    演じており、迎え撃つ銀行員役の柴田恭平さんが大森さんの演技
    を真っ向から受け止め、まるで私達の苦悩を代弁するように演じ
    てくれており、見る人を圧倒してくれます。

    しかし最後には日本を壊したがっているような言動を続けていた
    主人公も、本質は日本人としての誇りと問題意識を持って対応を
    していた事が描かれ、彼の心のわだかまりであり、全ての行動の
    原点である三島製作所へと立ち寄る姿には誰しも感涙を禁じえな
    いと思います。

    【Youtube ハゲタカ ”第一話概要-PV風”】
    http://www.youtube.com/watch?v=tnbFyU4sOTM

    またED曲が最高に作風にマッチして泣かせてくれますよ!!

    【Youtube tomo the tomo ”Road to rebirth”】
    http://www.youtube.com/watch?v=_Q0QIziK_mU
    (ご本人が歌っています。日本の方だったのですね!)

    この作品は全六話でドラマとしては短かいのですが、そのお陰で
    無駄な話が無くテンポ良くうまく纏められています。

    私見ですが対象として高校生から60代位の方まで本作品の世界を
    楽しめると思います。
    ただし女性には話が重過ぎ、テーマが難解な為、厳しい部分が
    あるかもしれません。

    またこの作品には2009年に劇場公開された『ハゲタカ-劇場版-』
    があります。
    本作品を見ていなくても劇場版だけでもある程度楽しめますので
    時間が無い方は劇場版だけを見ても楽しめると思いますよ!!

    【Youtube ”ハゲタカ-劇場版予告-”】
    http://www.youtube.com/watch?v=DbZYVdBV6bY

    面倒な作品と思われたでしょうが、上記問題意識があれば本作品を
    より楽しめると思います!!

    彼女から良く”面倒臭い人って思われるよ?”と窘められる
    ・・・むうでした!!

    PS: 答えは・・・作品中の大森さんの言葉でした!!

  • 冒頭のナレーションは
    『ジンセイに悲劇は二つある。
    カネのない悲劇とカネのある悲劇』・・・

    この言葉に 最初に引っかかった。
    そして 松田龍平が言う
    『カネは使うもんでしょ。カネに使われていたらおしまいだよ。』
    カネが このドラマの主人公になっている。
    本では感じられなかったものが 映像になると鮮明になる。

    鷲頭政彦(大森南朋)は 三葉銀行 に勤めていた。
    その上司が 芝野健夫(柴田恭平)。
    (本とは設定がちょっと違う・・・。
    5年前 小さな自動車の下請け工場の貸し渋りで その社長は死んだ。
    鷲頭政彦は その後、銀行を辞めて アメリカにわたり・・・
    投資会社 ホライズンの会社で 優秀な成績をおさめ・・・
    今度はホライズン日本代表として 『日本を買い叩け』と指示を受け
    日本に登場する。

    いまは 銀行の不良債権をどう処理するかである。
    芝野健夫は 不良債権を バルクセール しようとする。
    ホライズン 日本代表は それを 買い叩こうとする。
    1000億円の債権が 9億円で売られることになる。
    債権の問題や政治家、ヤクザの絡んでいるものは 1円評価される。
    (そうなんだよね。会社は 1円で売られる。)

    老舗 西之屋の社長(宇崎竜童)は 旅館業の傍ら
    ゴルフ場やビル建設をしていた。
    そして、巨額の負債があった。
    それが 三葉銀行からホライズンに 売り渡される。
    鷲頭政彦は 宇崎竜童に ゴルフ場とビルは 債権で処理するが
    旅館を残すには 2億円 持ってきたら、経営させる・・と条件を受ける。

    結局 2億円は期限内に集めることができず
    旅館 西之屋は 30億円で売り飛ばされる。

    息子(松田龍平)にも 経営能力がないんだよ・・・と批判された
    宇崎竜童は 電話にメッセージを残し・・・クルマにはねられる。
    松田龍平のすねて 蓮っ葉な感じは絵になる。
    宇崎竜童が 熱演した。

    銀行のカネを貸すということで 経営者たちが自殺する。
    長い間 日本で一番起こっている 「組織的暴力」のような気がする。
    それが 妥当でないとすれば それは 『構造的暴力』だ。
    このことが ピンと来たのだ・・。
    あぁ。このことが もっと掘り下げられなくてはいけない・・・と。

    会社再建 というテーマなので 自分の経験も含めて
    非常に参考となった。

    会社は生き物で 死にそうになっているのは
    原因があり、それを切り替えるには 相当の覚悟が要る。
    リセットして 新しく作り変えることができればいいが・・・
    そうは行かない。

    カリスマ経営者・・・が はびこることで
    時代の流れに対応できない。
    カリスマが いったので・・・過去に戻るしかない。

    いまの アップルの快進撃をみて・・・
    余計 時代とは 大きく変化していくものだ
    と理解できる。
    ipod iphone ipad・・・・・立て続けの商品は・・・・
    使いやすさ がその中にある。

    日本の企業はどうしたのだろう。
    どこで 失速したのだろうか?
    軽い 丈夫 がポイントで 使いやすさ・・・
    が できないところに 問題がある。

    鷲頭政彦(大森南朋)は 『資本主義社会で ルールに基づいて 
    金儲けをして悪いのですか?』という。
    それに答えることができない。

    松田龍平に 栗山千明は 保釈金の2億円と
    父親が奔走して 集めようとした 2億円は違うという。
    どこが違うのだ・・・と。

  • 後継作がやるということで視聴。

    良作

  • 『半沢直樹』のモチーフ、とも捉えられている本作。
    半沢直樹も良かったが、この作品自体も評判が高いので
    観てみたら、…素晴らしい!

    見終えた感想は…ありきたりの言葉では語れない、
    様々な感情が混ざり合った不思議な感覚に陥った。

    全体的に暗澹たる雰囲気が流れる本作。
    それもそのはず、人の死が…しかも、自分が追い詰めたことで自死を選んだ人への
    罪悪感と後悔とが全編を覆っている。

    その罪滅ぼしに、と新たな方向に向かうも
    また同じように 人を苦しめる立場となり 人の死に直面する。。

    やりきれなさが全編にあふれていて、
    生きていくうえで人が抱えていかねばならない
    つらい現実というものに
    うちひしがれそうになりながら観進めた。

    でも、主人公 鷲津は 自分が背負った罪をつぐなうことから決して逃げず、あきらめず、
    困窮した人たちを「救う」ために
    人からどう思われようと 自分の信念を貫いていく。

    人からは蔑まされるようなやり方であっても、
    結果的に 将来的に 相手に幸せをもたらすものであれば
    それでいい、と 腹を据えて 戦略を進める。

    人と人とのぬくもりだの 信頼だの、といった
    心温まる情のようなものは 全くないように見えるが、
    その実 根底にあるのは「絶対に救うぞ」という
    人に…特に、償いたい相手や このままではこの先危ない、何とかしないと、と思える相手に対する
    とても深い情の心。

    薄っぺらい友情とか協調とか
    そんなものをはるかに越した、
    ドロドロと汚いものをかぶってきたからこそ芽生えた信念、
    これを貫き通そうとする生き方…最後の最後に、すごく感動して見終われたドラマだった。

    大森南朋、演技が上手いのは知りつつ
    これまではあまり好きじゃなかったけど、
    この作品の鷲津役では ものすごくもっていかれた!

    やっぱり上手い役者さんなんだなぁ。
    さすが、麿赤児の息子。

  • すげー面白かった。鷲津さんがカッコ良すぎる。
    鷲津と柴野が手を組んだときは鳥肌が立った。最高のエンターテインメント。

  • 半沢直樹の10倍は面白いと思います。
    重みが違います。

  • TVドラマ版、全6話。

    かつて、三葉銀行のエリート行員・芝野(柴田恭兵)の部下であった鷲津(大森南朋)は、自分が担当していた融資先に対する貸し渋りにより、社長が自殺に追い込まれた事で、三葉銀行を退職→渡米。
    アメリカの投資ファンド「ホライズン・インベストメント・ワークス」日本代表として、再び、芝野の前に現れるが…。

    かれこれ1ヶ月くらい前に録画しておいたものですが。
    毎日1話ずつ見て、昨日、ようやく見終わりましたー。(*´Д`)=з

    何というか、結構シリアスなお話なので、見るまでに時間を要しましたが。
    見始めるとハマります。(o・∀・)b゙

    1話の最初が、いきなりシュールな映像だったのでね。Σ(゚д゚lll)
    某氏が浮いているプールで、水面に散らばった万札を子供たちが拾い集め、プラモデル等を大人買い? みたいな。Σ(ω |||)

    「日本企業を買収→転売するハゲタカ」
    と、評判の宜しくない鷲津氏ですが、意外とね、うん。(´ー`*)ウンウン

    芝野氏もなかなかツライお立場ですねー。(ノДT)

    あんまり書くとネタバレですね(笑)。

    映画版も録画してありますが、平日に観るのはキツそうなので、週末にでも。

  • wiki

    バルクセール
    バルクセールとは、金融取引において、大量の債権や不動産をひとまとめにして、抱合せ販売的に売買する取引のこと。回収可能性や売却可能性が低いなど採算性の低い債権や不動産は売却しにくいことから、採算性の高いものと抱き合わせて売買することにより、取引の効率性を高めようとするもの。

    ゴールデンパラシュート
    ゴールデンパラシュートとは、敵対的買収防衛策のひとつで、敵対的買収されることを防止したい企業の取締役が、敵対的買収者により解任もしくは退任に追い込まれる場合を想定し、その場合には巨額の退職金などの利益が被買収企業の取締役に支払われる委任契約を予め締結しておくもの。敵対的買収を行うと巨額の損失が買収対象企業に発生する仕組みを導入しておくことで、予め敵対的買収者の買収意欲を削ぐ目的で導入される。買収する側が、買収目的を達成するために、買収対象となる役員へ多額の退職金を支払うようなケースでもゴールデンパラシュートと呼ぶことがある。

    TOB(Takeover Bid/Tender Offer Bid)
    TOBとは株式公開買付のこと。
    株式公開買付とは、期間と株価、目標取得株式数を公告し、証券取引所を経ずに不特定多数の株主から株式の買付を行うことをいう。一般投資家保護のため、有価証券報告書を提出している会社の株式について会社の経営権の変動につながるような大きな買付け等(「総株主の議決権の3分の1」を超える株式の買付け)を市場外でおこなう場合は、原則としてこの方法によらなければならない。公開買付けの方法及び公開買付けに関する開示方法等については、金融商品取引法(旧証券取引法)第27条の2~第27条の22の4に、公開買付者等関係者の禁止行為は金融商品取引法第167条にそれぞれ規定されている。

    ホワイトナウト
    買収される企業にとって友好的な第三者(企業)のこと。敵対的買収を仕掛けられた対象会社を、買収者に対抗して、企業の経営陣と合意のうえで友好的に買収または合併する会社のこと。白馬の騎士になぞらえて、このように呼ばれる。

    EBO(Employee Buy-Out:従業員買収)
    会社の従業員がその会社の事業を買収したり経営権を取得したりする行為のこと。中小企業など中心に古くから盛んに行われている。従業員は本来、勤務先との間で雇用契約により業務に従事しているだけであって、勤務先の所有関係には関与していないのが通常である。その従業員が、自己資金や借入れなどにより、勤務先の株式を取得し経営に参加などするのがエンプロイー・バイアウトである。

    第1話 日本を買い叩(たた)け!
    第2話 ゴールデン・パラシュート
    第3話 終わりなき入札
    第4話 激震! 株主総会
    第5話 ホワイトナイト
    最終話 新しきバイアウト

    この副題の付け方もかっこいいと思うんだが。最終話はおお、おお、おお、と良いながら見てました。やっぱりドラマ見てから映画見れば良かったな。

  • 日本映画のダメなところの集大成だった。

    くさい演技。むかつくほど、フィルター使いまくり。
    車が通り過ぎたのを一瞬見ただけで、ドアノブから
    何から描けるわけのない落書き。暗い仕事場。

    「ウォール街」見たあとに
    これ見ると、役者の格からなにから、駄目で、
    ストップボタン押したくてうずうずした。

    会社買収のTOBに関しては、あんまり理解できなかったです。
    リーマンショックがあって、原稿をすぐに書きなおしてって
    ゴタゴタがあったんでしたっけ。

  • 硬派な経済ドラマ。実在の企業を彷彿とさせる設定に引き込まれた。

    全体的な感じは、バブル崩壊後の日本経済の低迷と迷走の中での二人の男(鷲津と芝野)の再生の話。最後はすごいハッピーエンド。

    配役がとてもいいと思う。大森南朋は冷酷そうに見えて眼鏡をはずすと急に無防備な表情で雰囲気が変わるのが魅力的、松田龍平も滑舌悪いが妖しい色気で存在感があるし、柴田恭平は抑えた演技で穏やかにじっと耐える姿が非常にストイックで一番良かった。柴田恭平=型破り刑事のイメージを改めました。

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