地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション [DVD]

監督 : 篠原哲雄 
出演 : 堤真一  岡本綾  常盤貴子  大沢たかお 
  • ジェネオン エンタテインメント (2011年10月17日発売)
3.24
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  • レビュー :146
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102344931

地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 父との途絶えた想いを辿るファンタジー。

    25年前に家を飛び出して以来、父との確執がほぐれて居ないサラリーマンが主人公。
    父が倒れたと一報を受けた夜、地下鉄の駅への地下道を歩いていた。その時何故か父の風貌を感じさせる男の姿を見かけた。後を追った彼が辿りついた所は、終戦後の町だった。
    家族を守る為、強く生きる為に必死な父の姿を辿る事になるが・・・・。
    堤真一主演で中年男が父への途切れた愛を求める心を描いたファンタジー。
    中年のオヤジさんも若い方で父親の想いを理解したい方にもオススメです。

  • 小説は読んでいない。堤さんが好きなので、前から興味があり見てみた。

    雰囲気はとても良い。
    SFチックな内容なのだが、設定や展開は曖昧で唐突。
    時代設定やシーンのセットなどに雑なところも目立つ。
    それが気にならないほどの
    力のあるストーリーかといえばそうは自分は感じられなかった。

    真次がタイムスリップする理由はまぁ曖昧でも良いとしても
    突然みち子もタイムスリップするのは説明が欲しかった。
    過去にいたりいなかったり、時系列や条件が謎。

    アムールが突然現れたりいなくなったりする真次を
    無条件に信じてくれるのも、あまりにも都合が良いかなと思う。

    タイムスリップする度に遡る真次はアムールこと佐吉に
    易者として勘違いされ、彼を励ます言葉を贈り、それなりに
    時代の流れに干渉してしまっている。
    真次もみち子も歴史を変えてしまうことについて
    躊躇がなく、感情だけでやりたい放題で、
    特にラストのみち子の選択はあまりに唐突で悲しく
    また自分勝手でもあると思った。

  • 地下鉄がタイムマシンになって現在と過去を行ったり来たりするお話。過去に向かい自分より若い父親と母親に会う。主題歌Salyu「プラットホーム」が良かったです。曲の印象は森田童子「ぼくたちの失敗」とちょっとかぶりました。

  • 大沢たかおの熱演にぐっとくることはあっても、ストーリーはつまんなかった。

    田中泯の存在感にぐっとなっても、米軍兵でぐっと冷める。

    キャストも豪華なのになんだかな。


    実は熱い心の持ち主のとーちゃんだった、ということがタイムスリップすることによってわかり、不倫相手が腹違いの妹だとわかりました。

    で、母の幸せと好きな人の幸せと天秤にかける
    と愛人に言われてもなんかピンと来ません。

    オムライスの使い方とか、腕時計の使い方も半端だった気が。

    不倫が罪で愛人(腹違いの妹)の死が罰ってこと?

    何を感じればいいのかがわからないなー。
    読解力の低さ故かしら。


    (2006)

  • 原作は随分前に読了。あまり覚えてないんですけど、こんなドロッとした話でしたっけねぇ。 

    父と半目する息子がタイムスリップして若き父と出会って和解する物語。東野圭吾「トキオ」や「フィールド・オブ・ドリームス」なんかを思い出す設定。これは普通に作れば感動的な話に仕上がる「必勝の話型」ですね。

    交通事故で死んだ兄や主人公の愛人の出生の秘密などが絡み、物語としては飽きはこないんですけど、「和解の物語」という焦点がぼやけてしまったのような気が。もっとベタな泣かせの物語にすればよかったのに、なんかモヤモヤする。

    もともと「ご都合主義」の物語なんですけど、主人公があまりに都合よく決定的な場面にタイムスリップして、父親らの秘密が都合よく明らかになるという展開の繰り返しも何だかなぁという感じです。

  • salyu主題歌ツアーその二。初演当時見て以来六年ぶりに主題化目当てで見ました。結末を知った上で見てるので序盤から伏線に気がつき、うわっ、切ないなとたまらなくなったりした。
    でも最初はラストまで長いなあ主題歌遠いわぁとぼんやりみてたんだけども、だんだん真面目に画面を見つめるようになっていってじわっときたりしました。つらい。なんだか全体的に寂しくて、哀愁が漂ってて、でも優しいなあと思いました。
    ハルフウェイに引き続き大沢たかおがいい味出しすぎててつらい。いっちばんいいシーン、雨の中のバーのシーンで気づけばぶわああっと泣いていた。長男を亡くしてつらいけど、言わない。家の中では言えない。ここで、という感じ。
    そのあと、男女の対比がまたこれに拍車をかけてていいなあ。父と息子じゃ語らず、煙草に火をつける。母と娘は問いかけをして、答えを出す。
    父も息子も言葉が足りないのです。
    どうにもならない、ああいう感じが悲しくてもう。自分で自分を殺してしまうのって、愛なのかもしれないけども、ほんとにそれでよかったのかなぁ。とも思ったりした。
    今度こそ原作読みたくなりました。

  • 日本映画専門チャンネルで視聴。

    浅田次郎の原作は未読だが、この映画は非常に良い。
    5年前ぐらいに、メトロに岡本綾のポスターが貼られていたことを覚えているが、メトロを使ったSFというのが面白い。

    兄の死を巡る父子の確執と、自分と自分の母を捨てた父。不倫関係にある2人は、田中泯演じる野平先生を軸として、タイムスリップして戦中戦後の時代が生んだすれ違い、父の姿、2人の関係などの真実を知ることになる。

    岡本綾という女優は、この作品を最後に、本当に芸能界から消えてしまった。しかし、消える前にこの役を演じたということに数奇なものを感じる。「お母さんを秤にかけていいですか?」という台詞。父親を知らないみち子が愛してしまったのが、自分の異母兄弟であると知り、その気持ちを止めることが出来ない。「私はあなたにヤキモチを焼いている」。自分の存在を愛する人の記憶から消すことで、愛する人の幸福を成就させるという、なんという切なさ。「あの」シーンの表情は、渾身の演技だと思う。

    再度、野平先生と再会し、メトロに乗る真次はそうして再生する。記憶の外に消えたポケットの指輪が唯一の愛の証なのだ。真次は実の父と和解し、自分の子とキャッチボールをする。

    篠原哲雄といえば、「月とキャベツ」「天国の本屋」。儚い女性を描かせると天下一品。映画の構造上の問題はいろいろとあるが、この観終わった後の余韻は素晴らしい。円熟期と思える。これだけの作品を作り続けているのもうなずける。

  • 素晴らしい、のひと言に尽きる。読ませる映画だと思った。

  • 「おかあさん秤にかけていいですか。
    私を生んでくれた人の幸せと私の好きな人の幸せとどちらかを選べっていわれたら。」
    「親っていうのは自分の幸せを子供に求めたりしないものよ。好きな人を幸せにしてあげな」

  • 僕の感性が鈍いのか。いや、ゆるいんでしょうか。
    まあ僕の感想なんで他と比べることもないんですが。

    期待なしに見ていた分、その反動といいますかそんなものがあったのかもしれません。俳優さんが好きで借りた作品。
    すごかった。なんかすごかった。
    内容としては「タイムスリップ」もの。
    過去と現実を行き来して、自分や周囲の人間のルーツを知ったりして。そこから現在がちょこっと変わって、あ、これからも生きていこう!みたいなお話。王道ですよね。
    ただこの作品のすごいところは、その過去と現在のリンクしてる線の数の多さ、複雑さ。
    伏線ともいうんでしょうが、その伏線の張り方がとにかくうまかった。回収も無理なくスマートに、それでいて多数で複雑な伏線回収は、後半の盛り上がりがすごかったです。
    もうちょっとしたサスペンスです。ヒューマンサスペンス。
    伏線回収だけでも驚いたのに、さらにラストでもう1つ驚かされ。これは僕の想像力が足りなかっただけで、案外普通の展開かも。でも衝撃でした。ラスト20分。最後まで気の抜けない作品でした。フェードアウトするどころか最後まで盛り上がったもんね。もう言葉に出来ません。文章化なんてどだい無理な話です。

    大沢たかお、岡本綾、常盤貴子、そしてなにより主演の堤真一。
    全員の成熟しきった演技力、表現力も、僕の興奮につながってるんではないかと(笑)

    切ない。ただただ切ない。
    伏線が巧妙なんだけどわかりやすく回収されてて、それだけにいろんな意味が汲めるというか。大沢たかおのセリフ1つ1つがすっごく切なくて重いんですよ。

    良い作品です。

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