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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4523215007597
感想・レビュー・書評
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エリック・ロメール監督。
『緑の光線』て、なんて美しいタイトルなんだと思いつつ長年観られていなかったので嬉しい、満足。
このタイトル、ジュール・ヴェルヌの『緑の光線』から来ていると知った。
デルフィーヌという女性が恋人といっしょにギリシャでヴァカンスを過ごす予定だったのが、恋人と別れてしまい、ひとりぼっちになってしまう。そのことを彼女自身が憂えている。
そんな憂鬱なヴァカンスをスナップショット的に撮った映画。いろいろと旅をしてみるのだが涙が出てくるし不平ばかり口をついて出る。さて彼女のヴァカンスはどうなるのか?
今観ても、すごくみずみずしい映像だった。
とくにすばらしいと思ったのは、海辺で老人たちがジュール・ヴェルヌの『緑の光線』について話している場面。と、ひとりが立ち上がり、自分は何度か緑の光線を見たことがあると熱く語りだす。
(緑の光線とは、太陽が水平線に沈む、その一瞬の残光が緑色にひかって見える現象らしい。)
その会話に、デルフィーヌは防波堤の下から聞き耳を立てている。なんでもないシーンだけど、ほんとに心動かされた。
あとデルフィーヌがスウェーデン出身の旅行者の女性と知り合った後にナンパされるシーンで、その女性と声をかけてきた男性がいろんな言語でふざけてするテンポの良い会話もなかなか印象的。
そういえば、デルフィーヌがまとっていた赤いレインコートみたいな上着が素敵だった。デザインを今風に若干シンプルにアレンジしたら流行るんじゃないかなあれ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロメールの中では「海辺のポーリーヌ」と並んでお馴染みの作品。主人公の恋愛脳?に果たして感情移入出来る観客がいるのかは置いておこう。
題名はHGウェルズの小説に由来するらしく、太陽が沈む際にまれに一瞬言えることのある現象。 -
バカンスがあまりに長いとプレッシャーでもあるんですね。好きな時に休めるのではなく、一斉というのも善かれ悪しかれですね。はじめヒロインが頑なな印象でしたが、見極めて付き合いたいという考えは当たり前です。でも、いない歴が長くなると自己否定までしてしまって可哀想。緑の光線も一緒に見れたし、いいお付き合いが始まりますように。
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友達がいるのに一人ぼっちの女性の夏休み。
友達がいても孤独に思い、絶対的な何かにすがろうとさまよう。
そして緑の光線を見る。
ラストの描き方がすばらしかった。 -
ひとはいくつであっても孤独だ。若い娘の孤独。よく覚えている。胸が痛くなった。
風のそよぎ、差し込む太陽、なんでもない自然の美しさがたまらない。 -
エリックロメールの小噺はどれも美しく可愛らしい。緑の光線は、有名な日没の瞬間に放つ一瞬の緑の光とその後のリアクションだけでも観るべき価値がある。映画は構図と色、対象の動きの捉え方が全てを物語るカメラ芸術であることを再確認できる。
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ラストシーンだけを見るために見たが、やはり退屈でした。
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20年ぶりくらいに観たのだけれど、ロメール監督の映画は味わい深い。この主人公、今風に言えば病み過ぎているし自意識過剰でナルシストなのにそれを受け入れられずにこんなはずじゃないと悶え苦しんでいるような、一言で言ってしまえばめんどくさい人。だけれどそれはひたすら純粋であることでもあるのかな。ラストシーン、緑の光線は20年前に観た時は見えなかったと記憶していたのだけど、今回観たら鮮やかに見えていた。修正したわけじゃないよねえ。
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バカンスを一人で過ごすことになった若い女性。いろいろ友達のところに行ったりするが結局パリに戻る。その過程の心の動きを現した。なにをやってもいまひとつ違うナアと感じてしまう、若い独身女性の主人公の気持ちがわからないでもないが、溢れる言葉の応戦に食傷ぎみ。
1985フランス
2018.9.13BSプレミアム -
文学的で幻想的だが、ちょっと暗い。
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特集「ロメールと女たち」
角川シネマ有楽町にて -
主人公の痛々しさといったらない。
木漏れ日の中を一人歩いて泣いてしまう感じ。
最後は御伽噺風だなー。でも、映画だからこうあってほしい。 -
渋谷の映画館で見た。昔。
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@早稲田松竹
キーキーキャーキャー、若い女の子達がとにかくまあよく喋る。
眉間にシワを寄せてつまらなそうで理屈っぽくて、落ち着かなくてどこへ行っても理想を並べてため息ばかり。
(あれ、この人知ってる)
多少の空気も読めず、さらにいきなり泣く。
こいつ、この後絶対泣く…やっぱり…!(ウンザリ)
とにかくめんどくさい女すぎてペットボトルを投げそうになったこと幾度か。
それでもラストシーンは人が変わったかのような表情で、本当にきれいだった。
そのためにイライラする価値はある。
ハッピーエンドではなく、むしろ始まってすらいない。
フランスは風の強い国なんだろうか。
道端や海辺でカードを拾うことはドラマチックでもなんでもない所だけ、この時代の感覚でないとわからないのが残念!
もう一度観たいわ。 -
ストーリー、脚本、カメラワーク等の技法、赤が映えるファッションまですべてが好みだった。
主人公はパリで秘書として働いている女性。訳あって一人で行くことになってしまったヴァカンスでシェルブールやアルプスのラブラーニュ、海辺のビアリッツを訪ねるものの、旅先で孤独感が増し情緒不安定になり、パリへ行ったり来たりを繰り返している。そんな彼女だが、ビアリッツからパリへ戻る際の駅で声を掛けてきた男にはなぜか心を開いてしまう。その彼と海辺で見たものは夕日が沈んだ直後、海岸線に一瞬見える「緑の光線」だった。そんな恋の始まりを予感させる幕引きである。
物語は単調で、3Dを採用したようなスペクタクル映画の要素はないかもしれない。スペクタクルはないものの、洗練された会話と映像美が圧倒的である。私たちが普段見ている現実世界をロメールが映画の中で再構成し、それを私たちが改めて観ているような感覚を呼び起こす。
この物語のキーワードはまさに「緑」。ヌーヴェルヴァーグの特徴の一つである自然光による撮影で、緑色が瑞々しく良く映えていた。映画の中に光と大気を採り入れるとこうなるのだろう。
ラストのあの「緑の光線」をスクリーンで観たい。リバイバル上映に期待。 -
自分の嫌な所を見せられているようで、観ていると背中が痒くなるような感じがする。映像はすっごく綺麗で、特に1人でパリをざくざく歩いている所が好きなんだけれど、何度も観るのはしんどい。
話すスピードがゆっくり目なので、フランス語学習にはいいと思う。 -
ひとりで主人公が泣くシーンがとてもリアル。
退屈なフランス映画ではあるけど、
体調が合えば、いいのかもしれない。
@下高井戸シネマ -
よかったー最後のシーンに向けての退屈な積み重ね
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みんなが楽しそうに見えるバカンス。自分だけ孤独だと悲観し(実際は違うのに)、何かにすがろうとして頑張れば惨めになって結局は泣いてばかりのヒロイン。友達といれば、疎外されてると誤解して周りを困惑させ、旅先で知らない人に声をかけられれば、望んでいたはずなのに結局は拒絶してしまいバカンスを楽しめず映画は進んで行く。
まだ若かりし頃(まだまだ若い?けど)初めて観た時は、このヒロインのマイナス思考とか不器用さにただただイライラするだけだったけど、今改めて観直したら、なんだかとても共感できる部分がある。
もちろんこのヒロインみたいに空気を読まずわがままを言ったり、泣いたりはしないけど、そこに至るまでの孤独感、焦りなんかは理解できるし、誰にでも多少はあるんじゃないかと思う。
自分の何がいけないのか分からないけど、周りばっかり楽しそうに、幸せそうに見えて。。なんでこんな孤独なんだ?なんでこんなにつまらないんだ?と思ってしまう人にオススメ。ただ、イライラする可能性はありますけど。
ラストはちょっと希望が見える感じになってます。
服とかインテリアとかおされで、フランス的です。
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