ZOO [DVD]

監督 : ピーター・グリーナウェイ 
出演 : アンドレア・フェレオル  ブライアン・ディーコン  エリック・ディーコン  ジョス・アックランド 
制作 : ピーター・グリーナウェイ 
  • 紀伊國屋書店 (2007年4月28日発売)
3.83
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215007887

感想・レビュー・書評

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  • 生き物の死体の腐敗を撮影したり、シンメトリーにこだわるあまり片足を失った人のもう片方の足も切断してしまったりと、狂った趣味性癖を持つ人々。元シャム双生児の双子の主人公は、最後には自分達が死体となり、究極の腐敗映像の撮影にのぞむ。二人の体をかたつむりが這い回る。素晴らしい音楽が狂気性を煽ってくる。

  • A ZOO
    1985年 イギリス
    監督:ピーター・グリーナウェイ
    音楽:マイケル・ナイマン
    出演:アンドレア・フェレオル/ブライアン・ディーコン/エリック・ディーコン

    テアトル西友のグリーナウェイ特集上映で。動物園で働く動物学者の双子の兄弟。双子だけにシンメトリーを多用した画面、早回しで次々と見せられる腐敗してゆく様々な動物、とグロテスクなのに美しい映像の数々。仏教にも人間が腐敗してゆくさまを丹念に描いた九相図というものがありますが、つまり最後にいきつくところは同じ。

    (1994/2)テアトル西友

  • 1-323

  • これまたブッブとんでいる作品。「腐乱の過程を堪能することで悲しみをいやしていく」なんていう発想、どうしたらできるんだ。一見すると、その腐乱と不釣り合いな軽やかなBGMも、ややもすると不思議と調和しているように聞こえるのだから面白い。

    つまり、「生と死」「対称性」にとりつかれた映画。怖い怖い。事故で残った片足を、バランスが悪いと切断して、「これで私は誰からも好かれる娼婦よ。だって足が閉じられないんだもの」って言う。すんごい。

    【ストーリー】
     ヨーロッパのとある公立動物園。動物学者であるオズワルド(ブライアン・ディーコン)とオリヴァー(エリック・ディーコン)の兄弟はそこで働いているが、最近、自動車事故で同時に妻を亡くした。車を運転していた女アルバ(アンドレア・フェロル)は生命はとりとめたが事故で片脚を切断した。
     残された兄弟は悲しみにうちひしがれていたが、やがて二人は死んだ動物が腐ってゆく過程を記録する実験にとりつかれ、生物の進化をたどったフィルムを憑かれたように見始めた。
     2人はアルバに魅かれ、彼女も2人に興味を抱いた。そんな3人の様子が外科医ヴァン・メイハラン(ジェラード・トゥールン)と助手のカテリーナに監視されていた。
     アルバと兄弟の間には愛が生まれた。ヴァン・メイハランはアルバのもう片方の脚も切断しようと企てる。動物園の内部で動物の肉が取引され、ゆすりが行われ、腐敗が渦巻き、動物を自由にすべきだという兄弟と彼は反発し合う。
     3人は共同生活を始め、アルバは2人の子どもを身篭った。2人が動物園をクビになった直後、アルバは双子の男の子を産んだ。しかし、その直後衰弱で死んでしまう。残された兄弟は自ら撮影の実験体になり、互いに命を断つのだった。
     動物園(ZOO)に勤務する双子の学者と一人の女オズ(OZ)の奇妙な関係を描く。監督・脚本はピーター・グリーナウェイ、撮影はサッシャ・ヴィエルニー、音楽はマイケル・ナイマンが担当。出演はアンドレア・フェロル、ブライアン・ディーコンほか。

  • 見る作品すべてに死体の描写がある三月晴れの日、本作は腐敗を記録する双子を中心に物語が動くお話。ことの始まりは動物学者である双子の妻が白鳥に殺され、ゼウスに犯され……進化から事象を解明しようという趣旨。『進化の果てに交通事故で死んじゃった嫁、世界はどこへむかってるのか』絡んでくるテーマがまたななめ上。
    舞台は動物園。音楽は『そのとき歴史が動いた』のあれみたいなのが何度も流れます、マイケル・ナイマン。モザイクなしに裸体がぽろんぽろん。
    セリフ運びは楠本まきが好きなら、展開は繰り返しのカノン形式。
    『悲しみとは酸味である』というセリフがすき。無限に解釈できる、それもわりかし容易に浮かぶように作ってある。中だるみはしないけど、終始きちんと理解して見ることは難しいと思う。ある程度セリフを抑えておけば、楽しみ倍増という映画。見るなら見れ。

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