あるいは裏切りという名の犬 DTSスペシャル・エディション [DVD]

監督 : オリヴィエ・マルシャル 
出演 : ダニエル・オートゥイユ  ジェラール・ドパルデュー  ヴァレリア・ゴリノ  アンドレ・デュソリエ  ロシュディ・ゼム 
  • アスミック・エース (2011年12月6日発売)
3.63
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988126205034

感想・レビュー・書評

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  • 2004年フランス映画。邦題はえらくカッコイイですが(笑)、原題は『オルフェーヴル河岸36番地』でパリ警視庁の所在地とのことです。
    監督は元警察官のオリヴィエ・マルシャル。主演はフランスが誇る2大俳優ですが、本来の主演はダニエル・オートゥイユですね。時には法の逸脱すれすれに行動するがチームをよくまとめ、しかし後に大きな哀しみを背負うことになる男ヴリンクス警視役がよく似合っていました。それに対抗するのがクラン警視役のジェラール・ドパルデューですが、これまでジェラール・ドパルデューなんてクリクリ目のただのデブでないかと思っていたら(笑)、案外このような小悪党役も似合っているんですね。(笑)

    連続強盗殺人事件を追うパリ警視庁は、ヴリンクス警視(ダニエル・オートゥイユ)の率いるBRI(探索出動班)と、それに対抗するクラン警視(ジェラール・ドパルデュー)のBRB(強盗鎮圧班)に事件解決を厳命した。ヴリンクス警視はたれこみ屋シリアンの情報からアジトと発見し、彼の指揮下、アジトを取り囲んだのだったが、事件解決と昇進を狙い、そしてヴリンクス警視に含みを持つクラン警視のとった行動は・・・。

    まさに「男」と「男」の確執劇ですが、それほどダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューの競演シーンが無かったように思われ、もう少し2大俳優の激突を観たかった思いがあります。男の哀愁を好演していたダニエル・オートゥイユはなかなか良かったですね。そういう意味ではジェラール・ドパルデューにはもっとスケールの大きい悪党を演じて欲しかった。(笑)女優陣もなかなか素敵だったのですが、特にヴリンクス警視の妻カミーユ役のヴァレリア・ゴリノはそもそも哀愁の漂う顔立ちでこれがまたいいんですね。欲を言えば、ダニエル・オートゥイユとの濡れ場シーンがもっと大胆なら良かったんですけど。(笑)
    あとタイアップかもしれませんが、アルファロメロやBMWやベンツといった欧州の高級車がたくさん出てきて、車好きの方にはたまらないのでは?警視ともなればアルファロメロやBMWを乗り回すのですね。(笑)
    この映画はストーリーで魅せる作品ですが、骨太の展開に加え、個性的な俳優陣にアクションシーンなどもスリリングで、全く飽きさせずにラストまで目が離せません。最近は恋愛系のフランス映画を観ることが多かったのですが、このようなフレンチ・フィルム・ノワール的映画も面白く、フランス映画の幅は広いですね。
    それにしても邦題はカッコよすぎる。(笑)

  • 2004年公開のフランス映画。親友だった二人の警官の確執を巡るフィルムノワール。インパクトあるそのタイトルに惹かれて劇場で鑑賞。いやぁ〜渋い!ホント久々に硬派な男のドラマを見たって感じ。フランスの二大名優ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューの哀愁あふれる演技合戦は見ものです。張り巡らされたいくつもの伏線と、スタイリッシュな映像美、テンポの良い展開とキャラそれぞれの人生を丁寧に描いた脚本、演出はもう見事としか言い様がない素晴らしい出来!フランス映画史の一時代を築きジャン・ギャバンとアラン・ドロンが活躍した往年のフィルムノワールを想わせる(若い人で知ってる人は殆どいないかな)、ダンディズムあふれる格調高き逸品です。当時大ヒットとはいかなかったみたいですが、これほどの脚本をハリウッドが見過ごすワケもなく(笑)、ロバート・デ・ニーロ、ジョージ・クルーニーでリメイクも決定したらしい。てかその後どうなったのかなぁ〜。

  • いやー久々見応えありました。
    このところながらで見る邦画ばっかだったからちゃんと硬派なこういう映画を待ってたんよ。
    原題は「36 Quai des Orf'evres」(オールフェーヴル河岸36番地)という地名みたいだけど、断然邦題にほうがいい。
    この犬とはクラン(ジェラール・ドパルデュー )のこと。
    久々で観た言わずと知れたフランスに名優。
    少し痩せた?いつもいい役しか観てなかったけど、こういう悪役もするのね。
    もうひとりのライバルの刑事が ヴリンクスがダニエル・オートゥイユこの人も有名な名優みたいだけど、今回の映画で初めて知ったわ。
    最後、トイレで出世したクランを撃ち殺さなくてほんと良かったよ。また娘と暮らせなくなっちゃうと心配したけど、
    クランの嘘を信じて銃を置いていった。かっけぇ。
    その卑怯者クランをヴリンクスの部下だったティティが強盗グループからリンチされ瀕死の状態で、クランの名前を言ってのはグッジョブだった。
    見事、その悪党たちはクランを撃ち殺して去っていったわ。
    因果応報だよね。
    あの綺麗に成長した娘ローラはダニエル・オートゥイユの実の娘だったらしい。
    どこかの空港で旅立つラストがいい。
    ふたりで穏やかに暮らしてほしいと願うわ。

    36 Quai des Orf'evres 2004年 110分 仏 WOWOW
    監督 : オリヴィエ・マルシャル
    出演 : ダニエル・オートゥイユ ジェラール・ドパルデュー ヴァレリア・ゴリノ アンドレ・デュソリエ ロシュディ・ゼム

  • 「一度観ただけでは判らない」というのが率直な感想。
    もともと多くを語らない純文学的な要素が濃いヨーロッパ映画に加えて、犯罪者と公権力の間には交換取引がある一方で、チクリ(裏情報を警察に教えること)は渡世人として最も卑劣なこととか、日本では馴染みのない慣習が、物語を一層分かりにくくしている。

  • なんとも悲しい作品だが良い作品であった。親友だった関係が年月を経るとこうも変わってしまうものだろうか…

  • こういう翳のあるフランス映画をフィルム・ノワールというのだというのを初めて知った。

    精神異常者は自分の鼻の形を気にするというが、この映画を見ているあいだ、オレはずっとドニ・クラン役のジェラール・ドパルデューの鼻が気になってしょうがなかった。
    なんなんだこのコブみてーに二股に膨れた鼻ツラは。ケツアゴならぬケツバナじゃねーか!
    あとで知ったがこのケツ鼻ジェラール、フランスドラマのモンテ・クリスト伯(岩窟王)でクリスト伯役やってた。

    ドニ・クランの「飛び出し」が突飛すぎて一気に鑑賞気が離れてしまった。
    酒を呷っていたし出世が脅かされる焦りがあったのも分かるが、いくらなんでもあの時の彼の行動は無策すぎる。周りを巻き込んでハタ迷惑な自殺をしにいったようなもの。
    あそこで張り詰めていたリアリティの糸がぷつんと切れて、おかげで直後の切ないエディの殉死もふっと人事のように見てしまう。
    あの自殺特攻にも何か裏事情があったんだというどんでん返しを期待したが、最後までフォローはなかった。ドニ……おまえただのキチガイじゃねーか!
    発端となったシーンにまったく同調できなかったので、以降の対立もそうとう冷めた目で見てしまった。

    あと出所後にティティ以外の元同僚が出てこないのも寂しいよ。君たちはボスの収監中なにをしていたの? 腐ってただけなの?

    にしてもドニ、おまえはいったいどういう精神状態なの? 最後にムチャクチャやって死んでやろうと思ってたの?
    それともこんな無茶やっても今の立場のままいられると思ってたの?
    あのキチガイ行動のせいで人間味を感じられなくなってしまった。この映画の"悪"を一気に背負わされすぎたよ。

    ……って思っていたら、最後のテロップで実際にフランス警察界で起こった出来事の映画化と知ってビックリ。キチガイ男ドニ、おまえ実在してたのかよ!
    どこまでが史実だったんだろ?


    ちなみに導入は最高だった。エディの送別会のシーン。緊張と緩和を体現する、すばらしい看板のセンス・オブ・ワンダー。

  • おっさんがいがみあうお話。ひたすら陰鬱とした展開が続く110分。それでも目が離せないのは出来がいいからであろう。好みのお話ではないのだけれど。

  • まぁ見事な任侠映画でした。
    フランス人もこんな浪花節みたいなの作るんですねぇ〜
    日本のやくざ映画の影響かな…

    まず、音楽がとてもいい、叙情的で効果的なのが素晴らしい。
    お話自体はありふれた使い古された物語だけど
    台詞も素晴らしくて艶っぽく気が利いてていい味わいです。

    それに日本やアメリカと違って役者さんが
    とっても地味で役者臭いのが堪らんね〜
    役者と云う仕事をする為の技量が違うんだろうね。

    まぁ欧州全体に言える成熟した文化と
    そこここに漂う殺伐感と何とも言えぬ「暗さ」
    特に言えるのが日常的な常識って所のギャップ…
    そこが妙な違和感となって伝わってくるのが欧州映画の魅力だね。

    でも本作はベッタベタだったけどオートゥイユの堅物っぽさも、
    ドパルデューの悪役っぷりも脇を固める俳優達も
    ホント期待を裏切らない筋書き通りに重苦しい感じで
    とても素晴らしかったなぁ〜
    葬式の辺りは悔しさや口惜しさが渦巻いてて凄かったw

    さぁフィルムノワールも残すは「いずれ絶望…」だな早めに観る様にしたいな…

  • ダークサイドに落ちるかどうかは紙一重だ

  • 終始 人間らしさを感じる映画でした。

    フランス映画にも、こんなのがあるんですね。

    ティティ、やるじゃん。

    邦題も粋。

  • おフランス映画。渋くてかっこいい。そして何より展開が面白い。

  • 最初の設定を理解するのがちょっとたいへん。

    なんだか無償にイライラするはなし。
    主人公が間違ってるとは思えなくて、理不尽さを感じた。
    ひとりの欲望のせいで大切なひとが何人も無駄に死んだし。
    過去に確執が生まれていたんだから、敵役のほうにも言い分はあったのかもしれないけど。

    ラストは意外な感じでびっくり!!複雑にからみあった人間関係だね・・・

    うーん、主人公が直接復讐したわけじゃなぃし、なーんかスッキリしないなーーーー

    やっぱりフランス映画にがてなのかなぁ・・

  • わりと好き。

  • これもノワールなのか?舞台は警察内部の権力争いなんだけど、やってることはマフィアとかわらないか、もっと厄介かもしれない。臭さと紙一重のところを伏線もショットも台詞もバシバシキメるもんで文句のつけようがないです。素直に格好いい。とても好みです。

  • 映画『HEAT』が好きと友達に言ったら勧められたので観賞しました。確かに『HEAT』なみに重厚な男の物語でした。ダニエル・オートゥイユかっこよかった!

  • 実話なんだね~~

    因果応報ってあるもんですね(・∀・)

    すべての事象が廻り回っている・・・

  • 警察モノ。
    話が次々と展開していく。

  • [鑑賞日:レンタルDVDにて2010年1月13日]

    36 QUAI DES ORFEVRES
    2004年 フランス
    日本公開日:2006年12月16日
    監督:Olivier Marchal
    出演:Daniel Auteuil、Gerard Depardieu、Andre Dussollier、Valeria Golino、Roschdy Zem...他
    [フランス語]

    ■あらすじ
    パリ警視庁の警視BRI(探索出動班)のレオとBRB(強盗鎮圧班)のドニはかつて親友だった。しかし、レオがカミーユと結婚して以来、二人の間は険悪になった。ドニもカミーユのことを愛していたからだった。二人はライバル関係にあり、次期長官候補して名があがっていた。出世欲の強いドニは現金輸送者強奪班逮捕の手柄を自分のものにしよう懸けていた。アジトを突き止め、その指揮を取ることになったレオは作戦を立てるが、ドニが取った勝手な行動のために作戦は失敗し仲間さえ失う。次期長官候補にレオが有力となり、焦ったドニは、ある殺人事件の裏で絡んでいた情報を得、レオを密告する。レオは逮捕され、ドニは望み通り出世するが…。

    ■感想
    まずは、「やっぱり、男の友情も女で壊れるもんなんだ……」と、ちょっと変な所からの視点の感想。いや、ちょっとね、男の友情ってもっと堅いものだと思っていた節もあるから。

    まあ、それはいいとして。正義感が強く仲間からも慕われているレオ(ダニエル・オートゥイユ)。正義感が強いがある故に、法で裁けないとろは感情で突っ走るところもあり、完全に善良な警官ではないが、そこがレオの魅力。彼とは正反対の出世に関して貪欲で同僚からも嫌われ者のドニ(ジェラール・ドパルデュー)。レオを貶めるために、わざと失敗したり、密告したり、まるで世の中が自分中心で回っていないと気が済まないような男。

    結構、ハラハラしながら魅入っちゃったね。まさにハードボイルド。密告され逮捕されたレオがどうやって出所するのかと思いきや、普通に刑期を終えて(しかも模範囚)で出てくるあたりは思いっきりコケたけど……。ドニが昔の彼女カミーユ(レオの妻)を撃った意味に納得いかないが、あれって、やっぱり自分から離れて行ったと言う恨みから? それとも本当は車の転倒事故の後もまだ息があったから口封じのため? 死んでいたのかどうかもわからなかったし、イマイチ、そのシーンの意味がよくわからなかったよ。

    いや~、ここまでドパルデューが苛つかせるほど嫌な奴を演じてくれるなんて。勿論、オートゥイユも負けちゃいない(久々にオートゥイユの作品を見たので、年取った感が強かったけど)。二人の渋~い共演は良かったと思う。あまり、フランス語は耳慣れしていないので、集中して観ていられるかなあ?って不安もあったけど、普通に字幕読んで観ていられたよ(最近立て続けにフランス映画観たせいか、慣れて耳障り感がなくなったみたい)。

    原題の訳は「オルフェーヴル河岸36番地」で、つまりパリ警視庁の所在地だそうで(ふ~ん、もしそこで生まれ変わることがあったとしたら、ネズミになるのだけはやめておこう。すぐに非番の警官に撃たれそうだから)。

    う~ん、感想になってないなあ。でもカッコ良かったのは確か。

  • [36 Quai Des Orfevres フランス2004]
    メモ:ユナイテッドシネマ札幌スクリーン2 20:45-22:45 前売券使用 一人で観る

  • フィルム・ノワール。
    とても面白かったーーただ、とてつもなく渋いし苦い。
    正義と悪というのは、完全なる二元化ではあり得ない。
    当然これは主人公寄りで観てしまうが、しかし大きな事件を解決するために、別の殺人を容認してしまっていいのかと言われれば、それには肩入れ出来ないよなーとは。

    実在の事件や人物が元になってるのか。
    ところで、反目し合う2人が、かつて同じ女性を愛していたのはわかったけど、親友だったところは映画からではいまいちわからなかったんだが・・・あれw

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