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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988105052963
感想・レビュー・書評
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武士の一分(いちぶん) 2006
映画 時代劇
日本 Color 121分
初公開日: 2006/12/01 公開情報:松竹
監督 山田洋次
原作 藤沢周平「盲目剣谺返し」
(「隠し剣秋風抄」文春文庫刊)
出演
木村拓哉 三村新之丞
檀れい 三村加世
笹野高史 徳平
岡本信人 波多野東吾
左時枝 滝川つね
綾田俊樹 滝川勘十郎
桃井かおり 波多野以寧
緒形拳 木部孫八郎
赤塚真人 山崎兵太
近藤公園 加賀山嘉右衛門
歌澤寅右衛門 藩主
大地康雄 玄斎
小林稔侍 樋口作之助
坂東三津五郎 島田藤弥
藤沢周平がよく読まれている理由が非常によく理解できる。それぞれの役作りに唸った。特にキムタクファンではないが、真田広之や永瀬正敏に続いて期待を背負いながら、原作や脚本の色合いを忠実に再現しているのはなかなか。ヅカ乙女出身の檀れいは、美しいだけでない芯のある女性を演じるのは大変そうに見えた。時代物は女性キャストの方が難しいのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10年ちょい前ぐらいか、山田洋次監督の三部作ではこの『武士の一分』だけ地上波で観てて、当時すごく面白かった記憶があった。三部作を順番に、今回ちゃんと観返してみるとこれだけそんなに面白く感じられなかったからがっかり……。
ラストの倒し方がすごくカッコよかったと思ってたんだけど、記憶とぜんぜん違った……色々考えたんだけど、たぶん北野武の『座頭市』かなんかとごっちゃに混ざってたんだと思う……。
勝手に自分の脳内で「理想の時代劇」を作り上げてて、それと違ったからがっかりしちゃうという笑。記憶ってほんとアテにならないなあ。
みんな木村拓哉さんのことを色々言うけど、僕は普通に好きですよ。真剣に観たことはほとんどないけど笑。HEROとかロンバケとか全然観てないし。木村さんので真剣に観てたのは『若者のすべて』ぐらいかなあ(大昔ですね)。
序盤はいつもの木村さんなんだけど、赤ツブ貝以降の演技はすごく良いと思う。
逆に、当時かなりかわいいと思った檀れいがあんまりかわいく思えなかった。最近CMで見るとさすがに老けたなぁと思ってたけど、『武士の一分』観てもけっこう老け顔だった……。木村さんの顔が若すぎ(幼すぎ)だから、バランス取れてない気がする。
檀れいの相手には前作の永瀬正敏ぐらいが合う。そして木村拓哉には松たか子が、いやそれだとラブジェネになっちゃうな。
あんまり面白くなかった理由、これだけ幕末ものじゃなくなったし、妻とのラブストーリーに重きを置いてるからだと思う。
前作に比べてリアルさもあまりなかった。このシリーズは、細かいリアルな描写を積み重ねて、最後に荒唐無稽な時代劇らしさを入れるところが魅力で、バランス取れてるから面白いのに、今回は若干違うと思う。
それと、笑いの要素が少ない。三作皆勤賞の小林稔侍さんも出番少ないし。
毎回主役のふたりがあんまり好きじゃないけど、この映画でもそうで、脇役の人たちがすごくいい。桃井かおりとか、でも一番良いのはやはり笹野高史さん!笹野さんの役の中でもかなり上位で好きです。
笑い要素少ないけど、木村さんと笹野さんの掛け合いの部分がコントみたいで面白くて良い。
前作でどこに出てたかわからなかった近藤公園くんも、しっかり絡む役だったのでよかった。
山田洋次監督の構図について。三部作の最初からずっと良いと言ってますが、襖とか遮蔽物の使い方がすごく良いんです。
日本家屋は狭いけど、あえて襖や戸で隠して、その余白を大きく取っている。あとテレビ放映を意識してか、スタンダードサイズで切っても良いようにしてるんじゃないかと。
それと時間経過、季節の移り変わりを「季語」で表現してます。蛍とか彼岸花とか。前作ではふきのとうとか、そういう表現が良い。
ちなみにこの映画は「海外サイトの選ぶ日本映画ベスト40」で31位でした。『たそがれ清兵衛」は16位。
英語版タイトルは"Love and Honor"。ラブストーリーに重きを置いていると言ったけど、『愛と名誉』ってそのまんまですね。 -
山田洋次監督、2006年作。木村拓哉、檀れい、笹野高史、坂東三津五郎出演。
<あらすじ(ネタバレ)>
下級武士の新之丞(木村)は藩主の毒見が仕事だったが、ある日、つぶ貝の毒で視力が弱くなり、俸禄が払えなくなる。妻の加世は馴染みの上級武士である島田(坂東)に便宜を図ってもらうよう頼み、藩主は俸禄を軽くする。しかし加世が島田に不貞を働いていたことを知った新之丞は加世を離縁する。ところがのちに、俸禄の便宜が藩主の一存によるものであり、島田は新之丞の窮状につけ込んで加世を手篭めにしていただけと知る。視力がほぼ失われていた新之丞であったが、剣の師、孫八郎(緒形拳)について剣を習い、島田に果し合いを申し入れる。決闘の場で目が見えない新之丞をおちょくる島田であったが、新之丞は島田の左腕を切り落とし、島田はその後、自刃する。
1人になった新之丞は、中間(ちゅうげん。召使いのこと)の徳平(笹野)に見つけてくるよう頼んでいた飯炊き女が用意した食膳で漬物の味で、飯炊き女が加世だと知る、という話。
<コメント>
武士の一分とは、侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目のことを言うらしい。妻を手篭めにした島田を切る、不貞をした加世を離縁する、そもそも危険な毒見で藩主を守るのも、すべて必然の出来事で、「一分」なのだろう。飯炊き女として戻ってきた加世も、「武士の一分」に照らせば、改めて妻として迎えられるのだろう。その意味で、武士の行動の必然性を描いた映画と言えるかな。
山田監督の映画の多くは、規範的な女性とダメ男というのが定番だけど、ダメ男が出てこないのがこの映画の特徴。それだけに、加世の凛々しさが光る。つましい食材ながら料理上手、家ではよく働き、美しく、自分の身を投げ打って盲目の夫を立てる内助の功、いわれのない離縁に文句も言わず従う。時代が違うとはいえ、女性のよさを引き出す仕組みは、江戸時代のほうに分があんじゃないか。
坂東さん、腹黒い役どころをうまく演じていたし、笹野さんも脇役の徳平にぴったりのキャスティングでした。目が見えなくなる演技は、映画「蔵」で一色紗英さんが演じていたけど、そっちの方がキムタクさんよりうまかったかな。 -
キムタクかぁ~と思いながらも藤沢周平原作ということで観に行った映画。その後も何度か観て、観れば観るほどいい、と思うようになりました。
最初はちょっと台詞が軽いというか「やっぱキムタクじゃん」と思う部分もあったけれど、佇まいや迫力は雰囲気がありました。加世役の檀れいは、これがスクリーンデビューとは思えないほど堂々と新之丞の妻を演じています。突然“役に立たない人間”となってしまった夫をよく世話し、強く静かに支える姿が美しかった。徳平役の笹野高史もさすがで、要所要所でいい働きを見せてくれます。時にコミカルに、時に優しく。そしてパンチが効いているのが新之丞の叔母役の桃井かおり。「めんどくせぇババア」だけど憎めない、素敵な叔母さんでした。
ヤマ場はタイトル通り“武士の一分”を懸けたラストの果たし合いのシーンかと思いきや、意外とあっさり決着がつきます。本当のヤマ場は、その後なんじゃないでしょうか。“武士の一分”を懸けて守り通したかったものがなんだったのか。
個人的に印象に残ったのは、目が見えなくなったことを「心配させたくない」という理由で隠そうとした新之丞に涙ながらにぶつけた加世の台詞。
「私は心配したいのでございます」
ああ、夫婦ってそういうものなんだなあ。一心に支える妻の愛と、それに応える夫の一分。美しい映画でした。たぶんまたふとしたときに観てしまうと思います。 -
東北の小藩、海坂藩に仕える三十石の下級武士・三村新之丞(木村拓哉)は、城下の木部道場で剣術を極め藩校では秀才と言われながらも、その務めは藩主の毒見役。不本意な仕事ではあったが、美しく気立てのいい妻の加世(檀れい)と慎ましくも幸せに暮らしていた。
ある日、新之丞は藩主の昼食に供されたつぶ貝の毒にあたって倒れる。激しい痛みに意識を失い高熱にうなされ続け、からくも一命はとりとめたものの新之丞は失明してしまう。
一時は絶望し、死すら考える新之丞だが、加世の献身的な支えもあり、死ぬのを思いとどまる。しかし、武士としての勤めを果たせなくなったため、今後の暮らし向きについては不安が募る一方だった。
親戚一同は会議を開き、加世は藩の有力者に家禄の半分でも据え置いてもらえるよう頼みに行けと命じられる。
そこで、加世とは嫁入り前から顔見知りだった上級武士の島田藤弥(坂東三津五郎)が、力になると加世に声をかける。
やがて城から、三村家の家名は存続し三十石の家禄もそのまま、という寛大な沙汰が下される。暗闇の世界にも慣れてきたある日、新之丞は加世と島田の不貞を知る。
島田は家禄を口実にして加世の身体を弄び、その後も脅迫めいた言辞を使って肉体関係を強要していたのだ。
自らの不甲斐なさのために妻を辱められ、怒りに震える新之丞は、加世に離縁を言いわたす。
そして、盲目の身体に鞭打つかのように剣術の稽古を始める。父の代から三村家に仕える徳平(笹野高史)と、剣の師匠・木部孫八郎(緒形拳)の協力を得て、新之丞の剣の勘は少しずつ戻ってくる。
かつての同僚から、島田が家禄の口添えなどまったくしていなかったことを告げられ、怒りが頂点に達した新之丞は島田に果し合いを申し込む。
死闘の末に新之丞は島田を倒し、戻ってきた加世と抱き合うのだった。
藤沢周平の同名小説を映画化。
木村拓哉が、ある事件がきっかけで盲目になり、上役に妻を弄ばれた復讐のために立ち上がる主人公を、盲人の目線など立ち居振る舞いや妻を弄ばれた上役との戦いに至るまで、抑え気味の演技で演じ切って新境地を開きました。主人公を献身的に尽くす妻を演じる檀れい、口の悪い中間を演じる笹野高史の演技も印象的です。木村拓哉と檀れいや笹野高史のユーモラスなやりとりも印象的です。 -
「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」につづく山田洋次監督の藤沢周平時代劇シリーズ。
三部作ということなので、これが最後となる。
作った順番にデキが良かったような気がする。
というわけで、これはイマイチ。
時代劇、舞台が関東・東北の小藩、方言を多用といった映画のシチュエーションに慣れてきたということがあるのかもしれない。
でもなんだか、キレが感じられない映画だった。
「武士の一分」と木村拓哉が2度言うのだが、一度だけでよかったのに。
そうすると最後の敵役の島田の言葉も活きてきたのに。
ヒロインを演じる壇れいは、生活感のある美女という不思議な女優。
木村拓哉は、木村拓哉ではないことを示すために奮闘しているという感じだったが、まずまずそれには成功。
ただ、剣戟シーンは迫力不足。ヘナチョコに見えてしまうのは、腰がフラフラしているからだと思う。
ところで徳平役の笹野高史の演技、あれはうまいんだろうか。
セリフが棒読みに聞こえてしょうがなかったのだが。 -
キムタクかぁ~…と思ってなんとなく観ないでいた。
亭主関白と言えばそう見えるし武士らしいと言えばそう見える。この時代の夫って大体は妻に対してこういう態度だよね~現代ならイラッとするような亭主関白は時代劇だからこそと思う。
武士の一分って意味が分かったシーンだけは新之丞をかっこいいと思えた。武士であろうとするのはこういう男だよなと思っていたら島田が切腹するもんだからあいつにもそんな誇りがあったのかと驚いた。
可世の一途な台詞が素敵。檀れいさん綺麗だな…でも下級武士の妻という雰囲気がまるでない。もっと身分の高い奥方のように見えてしまった。
そういえばご新造って下級武士の妻に対しての言葉だけど、当時そう呼ばれていた人達はなんとも思わなかったのかな。現代人の自分から見ると明らかな身分差別だよなぁと思うんだけど所詮現代人の価値観ですよね… -
※暴力・流血表現が含まれます。
【印象】
毒見により盲目となった武士。
誇り、悲憤、果し合い。
【類別】
髷物。
【脚本等】
奇を衒わず、月並な筋立てです。
【画等】
特筆すべき点はありません。
【音等】
劇伴音楽を意図的に抑えていることが、効果的に働いていると感じました。
【演技】
芝居がかっていない自然な印象を受けました。
この点は好みが多少分かれる点です。 -
山田洋次監督
藤沢周平原作
この一分という言葉が・・
日本の持つ武士道であろう・・
意地・・・といえば、ちょっと狭すぎる。
やはり、誇りを守る・・ということなのだろう。
納得のいく ストーリーであるが・・
なにか・・・今の若い人に受けないのではないかとおもった。
なぜだろう・・・
世代ギャップが存在している・・
キムタクが、若い世代ではなく・・
中年の始まり・・・になったような気がした。
女優の 檀れい は・・・魅力ある日本の女性を演じていた。 -
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【2012年_7本目】
BSで放送していた.キムタクの作品の中で一番よかった.ストーリーは単純なんだけど,これが邦画のいいところなんだろうな.演出がいいんだと思う.山田洋次はすごいなー. -
これは良い武士の映画。
壇れいが綺麗だった。
木村拓哉はネームバリューがある分損だが頑張ってたと思う。
奥さん追い出した後部屋が段々汚くなっていくのもいい。
先の読める展開ではあれど私はこういう映画が好きです。 -
テレビにて久々の視聴。「たそがれ清兵衛」を見た時は宮沢りえの映画だなと思いましたが、本作は間違いなく檀れいの映画。彼女の魅力がすべてです。男性目線による「理想の女性」すぎる気はしますが、なにげに山田洋次は女性の描き方が上手いかもしれません。
ラストシーンで、離縁された彼女が女中として戻ってきて、作った煮物の味で主人公が彼女が戻ってきたことに気づくラストシーンが良いです。悪役が珍しい坂東三津五郎の演技も素晴らしい。
これで主役がヤツじゃなくて、最後の殺陣のシーンに迫力があったら、傑作なのになぁ。 -
木村拓哉の演技は本作が一番良い。また簡単な勧善懲悪は面白い。
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キムタクじゃ重厚感に欠ける気がする。それと、決着が着く時の殺陣がイマイチ。もっといい作品にできただろうに、と思わざるを得ない。
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2006
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2006年日本
木村拓哉、壇れい、笹野高史
山田洋次監督作品、、、珍しく時代劇、そしてヅラの似合わないキムタク!!
夫婦愛に視点がおかれてます。貧しくもつつましく暮らす夫婦におこる変化。
キムタクはさすがキムタク、、演技はうまい。
でも、キムタクはやはりキムタクなんです。キムタク以外の何者でもなく、何者にもなれない。
変な言い方ですが、要するにこの作品はキムタクでない方がよかったのでは?と思います。
キムタクは、、、、ううううううううんっと。。。。
なんかもったいないですね。
このまま彼は終わっていくんでしょうかね? 演技もうまいし、オーラがあんなにあるのに。
目がいいんですよね。
だから、このまま終わってほしくないです。
彼を生かせる、彼を何とか渋い男優に渋い中年に変えれる監督って、、、作品って、、、ないかなぁ?
全然、映画の感想にならなかったな(笑 -
盲目になった男がなぜ戦うのか。映画公開前から気になっていたことだった。正直な話、山田洋次監督の作品を観たことがなかったので期待はしていなかった。しかし期待はいい意味で裏切られた。盲目で勝ち目もない戦う男の武士の一分。そして愛のために戦う姿。予想をはるかに上回る作品だった。
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行い。
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