攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX DVD-BOX (初回限定生産)

監督 : 神山健治 
出演 : 田中敦子  阪脩  大塚明夫  山寺宏一  仲野裕 
制作 : 神山健治 
  • バンダイビジュアル
4.24
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569630100

感想・レビュー・書評

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  • タチコマ・・・!!!

  • 近未来SF。
    職場の先輩のおすすめ。
    世界観がしっかりしていて登場じんぶつもそれぞれ際立ちストーリーも楽しめました。

  • 「あらゆるネットが眼根を巡らせ 光や電子となった意思を ある一方向に向かわせたとしても “孤人”が 複合体としての“個”になる程には 情報化されていない時代…」

    西暦2030年

    「我々の間にはチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。
    あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
    これもスタンドアローン・コンプレックスを表しているんだな。

    ■SACシリーズを一気に見たが、全体的におもしろかった。攻殻というと押井作品のせいでどうしても難解というイメージが先行していたが、SACはそのあたりもさじ加減もよく、単発エピソードと笑い男エピソードの両方とも楽しむことができた。

    ■情報が共有化されることにより、個人が集団の中で共通共有される個のような存在になる。それは例えば2chを初めて見たときに感じたような感覚。それぞれは個のはずが、2ch上ではまるでひとつの人格かと思われるくらい言説が似ていて驚いた。というか、それが2chであり、その場での発言における暗黙のルールのようになっていたんだろうが。

    ■タチコマも並列化されることにより経験値は共有され個体差がなくなるように設計されている。共通共有化される個、全体としての個。そこから特定の個の個性の萌芽。それが好奇心。タチコマはまさに好奇心の塊。最終回で「笑い男」アオイから「スタンドアローン・コンプレックスのような存在があらかじめ組み込まれた社会について」尋ねられた少佐が、その中での個の存在のきっかけとして、タチコマのパーツを取り出し「好奇心」と答えたシーンもとても良かった。

    ■しかしまさかタチコマに泣かされるとは思わなかった。途中、タチコマのキャラクターがとてもよく、もっとみたいなと思ったらまさにタチコマメインの回、そしてラボ送り。ここでフェードアウトしちゃうの? と思ったら最後にあんなふうに出てくるとは。バトーへの限りない親愛の情、自己を犠牲にしてまで彼を助けようという行動。ロボット三原則から言えばそれは当たり前のことになるんだっけ?

    とはいえラボ送りになるときドナドナを歌いながらあっさりと「じゃーねー!」なんて言いながら去っていったあたり、人間のような惜別の感情はないんだな、と思った(そもそもタチコマの振る舞いが“感情”にもとづくものなのかということもあるが)。それがあんなふうにね……。思えばあれもタチコマのラストシーンに向けての演出だったんだろうな。

    そして最後にバトーが与えた天然オイル(?)が涙のように流れ……。もうベタすぎる演出なんだけれど、とにかく泣けてしまった。SAC全体を通じて涙が出たのはこの時だけ。そのぐらい感動した。

    昔から知性を持つ機械と人間の関係、その機械が人間のために事故を犠牲にするというようなシチュエーションに弱かった。あがた森魚「ミッキーオの伝説」、星野之宣「2001夜物語」のカークなど。そこには人間と機械の差はどこにあるんだろう? 身体的な問題においてはまだまだ境界線があるかもしれないが、知能においては果たしてどこで線引きがされるんだろうか? タチコマにゴーストは宿ったんだろうか? ゴーストが宿るというのは人工知能がただのプログラムから魂の片鱗を持つといいうことなんだろうか? などと考えていくと、やはりそこには「神」という概念も出てこざるを得ない。実際、タチコマは神様(=素子?)の声を聞いたしな。途中で「神様って、ゼロの概念に近いものじゃないかと思うんだよねー」なんてことも言ってたか。そうした不可知の概念へと思考が及ぶというのはゴーストを獲得する過程のひとつなのかも。

    ■もっといろんなことを考えたように思うが、見終わってから時間が経ってしまったため忘れてしまった……。

  •  多脚戦車が出てきた時の得も言えぬ緊張感、そして、タチコマ達が無惨にめちゃくちゃに壊されているところを見るともう…痛々しい。

  •  映画版とは少し雰囲気が違っていて、もう少し一般受けしそうなライトな感じ。これはこれで面白い。まあ、それでもストーリーを追い切れないことは幾度もあった。けれど、それこそ攻殻の魅力の一つだと思う。

     TVシリーズとしては、映像やシナリオやセリフ回しなど、どれをとってもクオリティが高い。

    > 我々の間には「チームプレイ」などという都合のよい言い訳は存在せん。
    > あるとすれば、スタンドプレーから生じる「チームワーク」だけだ。

     続けざまに少佐の「行くわ」。これには痺れた。

     基本的に一話完結の形を取りながらも、全編を通して一つの大きな物語を作るという手法はとてもよかった。「笑い男」という存在のミステリアスさも上手く表現できていたと思う。サリンジャーを読んでみたくなった。

  • 密度が濃いのであと2、3周はいけそう。
    今来栖奪還の回がお好き。
    満足度8

  • おもしろかった!
    休日1日使って全部見ました(^O^)/
    設定とか複雑そうだなあとか思ってなかなか手が出せずにいたんだけど、見てみると案外受け入れやすかった。
    けど簡単なわけじゃなくて、1話ごとに考えさせられる「大人のアニメ」。
    このアニメ見てるあいだに2001年宇宙の旅、レオン、ライフイズビューティフルなんかの有名な映画から影響を受けてるのかな、と思えるシーンがけっこう登場しておもしろかった!本の影響とかもたくさん受けてて、元ネタ知ってれば知ってるほど楽しめる作品!

    「世の中に不満があるなら自分を変えろ」という素子が最初に言う言葉が一番のテーマであり伝えたかったことだと私は解釈しました!

    あ!トグサいけめんだったけどバトーのほうが好きです!タチコマかわいい!

  • 1期の笑い飯・・・笑い男が一番
    アホな僕にも分かる内容で面白かったとおもう

    2期目もちゃんと見たいんだけどねえ・・・

  • タチコマ可愛いー。LOVE。
    さらっと見てると理解できないことを急に言われたりするので、今2回目の鑑賞中。
    いやー最後3、4話の盛り上がり方はすごい。シリーズ通してとても面白かった。

    しかしこのアニメ、設定上電脳で会話(通信)するので、直接相手に呼びかけるシーンが少ない。なので、公安9課のメンバー全員の顔を名前を一致させるのに時間がかかりました。サイトウとイシカワ、パズとボーマあたりがね…

  • タチコマは3Dだけど壊れるところになると全て作画されているので見ていて違和感がない。
    大人が好むアニメーションだと思う。

著者プロフィール

1966年、埼玉県生まれ。アニメーション監督、脚本家。株式会社クラフター代表取締役 共同CEO。背景美術スタッフとしてキャリアを開始。2002年、『ミニパト』で監督デビュー。代表作に『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ、『精霊の守り人』『東のエデン』などがある。2017年3月、初の劇場オリジナル作品『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』が公開。

「2017年 『映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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