鳥 [DVD]

監督 : アルフレッド・ヒッチコック 
出演 : ロッド・テイラー  ジェシカ・ダンディ  ティッピ・ヘドレン 
  • ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
3.57
  • (13)
  • (42)
  • (38)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 174
感想 : 32
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4582131186175

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『鳥』。
    鳥が出てくる映画、というのはなんとなく知ってましたが
    これ、鳥が出るなぁ・・・。

    前半はものすごくかわいらしい映画。
    車の助手席で傾くラヴバード(インコの一種)がかわいい。
    後半は・・・
    完全なるモンスターパニック映画です。
    モンスター、というか『ジョーズ』とかの実在の動物パニックもの。
    ここらへんはモンスターだろうが動物だろうがゾンビだろうが似たようなジャンルで、
    ちゃんと基本を押さえてる。
    いや、基本になったというべきなのかな。
    自分が予想した話の展開は
    没になった初期の脚本および幻のエンディング版の方に近かった。
    ヒッチコックはサンフランシスコに住んでたこともあって
    シスコ周辺がよく出てくるみたい。
    シスコと言えば金門橋、か。

    金門橋といえば最近観た映画では『猿の惑星:創世記』。
    あれは猿の話だし理由づけがあったけど、話はなんとなく近いものが。
    『12モンキーズ』にも劇中で『鳥』を観ているシーンがあったなー。

    メイキング映像が1時間以上もあって、長いんだけど面白かったです。
    鳥の合成はさすがに古く感じるけど、
    マットペイントはもう最高。全然古くならない。
    最近はほぼデジタル化、CGで描かれてると思うけど、
    90年代ぐらいまでは(場合によっては巨大な)絵を描いて合成してた。

    好きなシーンは
    やっぱりジャングルジムと、ダンの3段階アップ。
    そして町を見下ろすカモメの「ドヤァ」。

    こういう、よそ者が町に入って事件が起きる話は好き。

  • 子どもの頃から何度かTVでは観てきた映画だが、今回はじめて劇場で観て、つくづく上手いなあと実感。今の映画みたいにSFXはいっさい使ってないのに、ほんとうに怖い。ただ集団でそこにいる鳥たち、姿のみえない相手がたてる音、狭い公衆電話にとじこめられる恐怖、他人に理解してもらえず猜疑心をむけられること・・・スペクタクルな映像があたえるショックではなく、得体のしれなさ、生理的な不安こそが恐怖の根源であることを深く理解していた名監督ならではのホラー映画の傑作だ。特にオープニングシークエンスは、大きすぎる不快な音がなんともいえず不安をかきたてて、実に秀逸。たぶんテレビのときはカットされてたんだろうな。ラストシーンの光景も、地球最後の日を暗示するようで忘れがたい。
    ところでレストランにいたアマチュア鳥類学者のかっこいい夫人役は誰だろう、と検索してみたら、Ethel Griffiesという女優さんであることがわかりました。すごいなあ、インターネット。
    観終わったあとには焼き鳥たべましょう。

  • <異常な状況が生み出す温かな結束力>


     ……あれれ? なんだ、面白いじゃないですか!(笑)

     ヒッチコックの『鳥』(1963)ろは、ひとことで表せば「大量の鳥が街を襲う」という話です★ ただひたすら残酷なばかりの映画なら、ご遠慮申しあげるところなのですが……、「人間」の描かれかたに、目を離せない魅力があります★

     こういうパニック映画というのは、極限状態をフィルターのように使って濾過することで、雑味が取り除かれて、それまで隠されていた人間味を明らかにする効果があるのですね☆
     異常な状況に陥ったときこそ、登場人物の内面が見えてきます。いかにも軽そうに見えていた人物の中に備わっていた意外な機知。しっかりしていると見られがちな人にひそむ、心のもろさ……
     そうして、その人間が本当は本当に守りぬきたいと願っている、いとしき存在(存外、近しきものや小さきもの、ありふれたものをかけがえなく想っていたりする)が可視化され、胸を打つことがあるんです☆

     自由奔放そうなヒロイン、息子に強く執着する母親、彼女と母親のどちらからも離れられないのであろう男性。すんなりとはうまく行かなさそうだった三者の関係は、<鳥事件>を核として、あたたかく結束していくことになります。

     ヒロインが連れてきたラブ・バード★ いなくてもいいんじゃないのか? と言われてしまうかもしれないのですが……、いえ、あの鳥こそがシンボルなのです。鳥のおかげで愛の在り処がはっきりした!
     これまで私が目にしてきたどんなヒッチコック映画よりも、『鳥』はヒューマンドラマでした☆

     映画の本編と予告は、別物として観るべきモノなのかもしれません。そうじゃないなら、パニックムービーの予告は、大体が損をしているとしか思えないのです★ 人の心臓に衝撃を加えるのを目的とした、非人間的な作品のごとき印象を与えてしまいます。実作品を観ると、むしろ心あたたまるものが数々あるのに。そう、『鳥』のように――

  • ただならぬ緊張感。鳥が襲いかかるまでの「間」がともかく怖い。謎を謎のまま残しているのが余計に恐怖を煽る。

  • 最高に面白かったなー!!基本となるストーリーはシンプルだけど、そこに人間関係の微妙な心理を入れてくる感じがまた良かった!劇中で音楽がほぼ使用されないとか、演出も個性的でカッコイイ!作品に品があるところも好き!さすがヒッチコック!!

  • 世界が誇るべきトラウマ映画。鳥嫌いを何人生み出したのかが気になる。何気ない日常が身の毛もよだつ恐怖へと変わる様がすごい。

  • オチに弱点や原因を持ってこず、人間の敗北にすることでこそ、怖さは完成する。
    内容そのものは怖くないが、あの後どうなるのかを考えると…。

  • 2013.11

  • 怖い!けど最高に面白い!

  • 恐怖の煽り方がスゴい。1963年制作で、当時普及していたブルーバックではなくて、ソジウムプロセスを駆使した作品。当時の技術としてはかなり画期的な合成技術だったのはわかるが、やはりCG技術に慣れ親しんだ現代にとったら、やっぱり背景の違和感は隠しきれなくて、でもそこが逆に不気味さを誇張している。

    ヒッチコックのサスペンス映画では、ちょっと異色。前半は人間関係中心に描かれているが、所々で恐怖の伏線を残し、後半の徹底して襲ってくる恐怖の表象は、もはやホラー映画に似たような感覚を与えてくれる。

  • すごい数の鳥が突然襲いかかってきてわけも分からないまま攻防戦を繰り広げ、負傷はするが命に別状は無いまま最後はあっさり逃げ出せる話。

    オープニングのクレジットがお洒落

  • 家出るのが怖くなるよ…ラストでミッチが身につけたスルースキルが素晴らしい

  • 鳥こわい…

  • 鳥類が嫌いだけどがんばって観ました。
    人間が鳥に襲われる話。
    合成っぽいのもわかったので、安心して最後までみられた。
    ほかにどんなメッセージが隠れているのか、私にはわからなった。

  • え!!!???
    このエンディングで映画が作品として成立するのか!!!?
    鳥こわい!!!
    伏線回収できなかっただけなんじゃないのか、、

  • 10歳になる男の子は映画が大好き。今日も父親に映画をせがむ。家にこもりがちになるのをよく思わない父親は、ある日息子にある映画を見せた。するとそれきりその子は映画をせがまなくなったとさ。

  • 地震でいっぱいいっぱいの日々から日常に戻りたくて、選んだのがこれ。

  • 1963年の合成映像は興味深い。結局なんで鳥に襲われるのか、遭難を避けるすべが明かされず、不条理。ただただ、すずめに、からすに、かもめに襲われるだけ。

  • ヒッチコックの鳥見終わった。率直に言うとグダグダな話だった。もうちょっと削れただろ。クライマックスは一時間後の「惨劇、はじまる!」の部分だったよ。はじまったところがクライマックスだったよ。投げっぱなし要素が多すぎるよ。想像させるのもいいけどちょっとは回収してよ。

  • 音楽もなく過剰な演出もなく感情を煽るのがすごい。
    静か過ぎるのに飽きない。
    結局何の謎も明かさないけど、想像出来て楽しい。
    人も魅力的なのに鳥ゴリ押しがぶれないw

全27件中 1 - 20件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×