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- / ISBN・EAN: 4582131186212
感想・レビュー・書評
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ヒッチコックの5~60年代の作品をまだちゃんと全部観てないんですが、遺作のひとつ前の『フレンジー』。お話自体は今までにもよくやってた勘違いされて追いつめられるパターン(『北北西に進路を取れ』とか)ですが、傑作でした。
演出方法、ちょっとわざとらしい「やってやった感」はあるんですがすごく好きです。5~60年代はヘイズコードの規制もあったし全然できなかったことが、’72年だもんでやりたい放題おっぱいもばんばん出してます。これまでの作品を観ても、ヒッチコックはかなり変態なんですよねえ。
逆に考えると、規制の中でそれを逆手に取った『サイコ』なんかはやっぱり素晴らしいですよね。ヌードを完全に出さないことのエロチシズムとか、血の色の表現の為かあえて白黒だったりとか。
ヒッチコック作品は『泥棒成金』や『鳥』のように、ポップなかわいらしさというのもあるんですが、『フレンジー』はちょっと方向性が違っててサスペンスにコメディを入れてると思う。ポランスキーの『袋小路』やコーエン兄弟の作品(『ファーゴ』とか特にそう)に近いものを感じました。 -
「午後のロードショー」にて。倒叙サスペンスなので、プロットでみせるというより、演出でみせるタイプか。俳優が地味すぎて盛り上がりに欠ける。
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『間違えられた男』の二番煎じ感
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クローネンバーグが「ヒッチコックにもどぎついシーンがある」と話した作品だそうです。70年代でだいぶ世間の検閲も緩んだのか、拘りを感じる死後の肉体の再現。意思を持ったように硬直する死体との格闘は、保身意外の意味でも十分嫌な汗をかきそうで、そういう含みもちゃんとあるんですね。中流階級の誰もが専門家のようにサイコパスを論じたて、あまりに的外れで滑稽なのに、容疑者にとっては非常に残酷な現実。この二面性が一枚のコインとなって、ホラーぽさ全開だと思います。そして色んな仕掛けごった煮も彼らしく、誰視点で見てよいやら。そして最後のケースを落とす名シーン!
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奥さんが絞殺されるシーンは必見!
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ヒッチコックだね~。
警部の妻の料理にも、オチがあるのかと期待したけど無かったね。 -
巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の最後から2番目の作品。久々に故郷のイギリスに戻って撮影し、評価を落としつつあったヒッチコックの復活作と評された。
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最初のカットから気合いが入ってるな、と。分かりやすい話だとは思いますが好きです。
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10月25日鑑賞。ヒッチコック作品。異常性愛殺人者の友人に汚名を着せられる男の恐怖・・・。ちゃんと指紋や精液を採取して鑑定すればすぐ犯人は分かるんじゃないか?という野暮なことは言いっこなし。根底に深い女性不信のような感情が横たわっているような気がして、少々居心地が悪い。ヒッチは女性関係でうまくいってなかったのかしらん?果物を食べたり夕食をとったり酒を飲んだりするシーンがちっともうまそうでなく、不気味。