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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988101131341
感想・レビュー・書評
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実写映画版『ドカベン』、ノムさん追悼とは全く関係なく鑑賞。バカの求道者こと鈴木則文監督……最高に面白かった!この映画を観たいと思うのはたぶん、鈴木則文監督が好きか、ドカベンが好きか、永島敏行が好きか、ただ変なもの見たさの気まぐれかぐらいしか理由が思いつかないので、特にお薦めはしませんが、とてもお薦めです。
水島新司先生の原作は読んだことなくて、『あぶさん』を読んでたぐらいなのだけど、各キャラがどんな感じかはなんとなく知ってるぐらい有名な漫画ですね。連載が終了した2018年にはNHKのクローズアップ現代でも特番が組まれたほど。そしてゲストコメンテーターに小田切博さんが出ててびっくりしました。小田切さんは私が中学生の頃の大昔にアメコミの連載を雑誌でされていて、興味を持つきっかけになった方です。
鈴木則文監督も亡くなってだいぶ経つけど、昨今の漫画原作実写化のつまらなさを憂う方々が引き合いに出すことが多いのがこの映画で、バカ映画だけど真面目にやってるとこあってめちゃくちゃ面白いんです。
設定にわりと忠実に映画化されてるようで、ドカベン初期の柔道部編というのがまず笑える。けどあえてこうしたのはすごいと思う。
柔道部編だから里中は出ない!かわりに初期キャラの長島(永島敏行)が出ます。そして永島敏行のデビュー作!
他のキャラもオーディションで選ばれたそうで、高品正弘さんの岩鬼が全力で面白い。「やぁ〜まだぁ〜!」最高。夏子はん役のマッハ文朱も面白い。
そして主演の山田太郎は橋本三智弘さんという方で、この人もすごく良いのだけど、その後どうなったのかを調べて唖然としました…笑。
序盤に別のスポーツをやってるのは、のちの『タッチ』もそうでしたね。他にもあった気がするんだけど思い出せない…。
どちらにせよスポ根ものだけど、格闘技の方に寄せたアイデアは素晴らしいです。この頃の映画や漫画、スポ根もの、不良もの、生徒会ものとあって、鈴木則文監督の『聖獣学園』などまさにそんな感じで橋渡しになってると思う。だいぶ後に東映が『スケバン刑事』を実写ドラマ化するけどその流れですね。学生運動→学園内抗争。もう少し後だとパロディとして『究極超人あ〜る』が、最近だと『キルラキル』『ゆるゆり』、『映像研には手を出すな!』もこのパロディの系譜。
それとスポ根劇画と言っても水島新司先生の作品は、梶原一騎原作ものとはやっぱり違った感じで、それが長期連載の理由でもあるのかなと。絵も良いですし。
原作でものちに実際の球団が出てきますが、映画版冒頭からいきなり「第四の壁破り」的に、二次元と三次元の壁を破って山田太郎が登場します笑。
殿馬の登場シーン…川谷拓三なんだけど殿馬じゃなくてただの川谷拓三!笑
他の鈴木則文作品とは違ってこの作品はエロなしで健全なのだけど(対象年齢を考えたらあたりまえ)、岩鬼と殿馬の邂逅シーンはセックスの暗喩なので爆笑。則文さんは映画的な表現をきちんとしてる、芸術の文脈を踏まえた上でバカをやってるから面白い。
そして私が考える「良いスポーツ映画」の条件をしっかり押さえているのがとても良くて、めちゃくちゃ泣けました。これができてなかったのが『シコふんじゃった』でした。1977年なので『ロッキー』や『がんばれベアーズ』の直後、その流れで観るべき映画だと思います。(ただしラスト数分が冗長すぎて蛇足でした笑)
野球部の監督の顔見たことあるなーと思ってたら中田博久さんで、バイオマンのメイスンやらアマゾンのゼロ大帝の方でした。そしてたぶん時代劇の悪役としてめっちゃ出てると思う。この頃の東映の映画はやはり特撮や時代劇、あと刑事ドラマとワンセットですね。最近の仮面ライダーゼロワンにもゲスト出演されてたそう。追いかけたい!詳細をみるコメント0件をすべて表示
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