パフューム スタンダード・エディション [DVD]

監督 : トム・ティクヴァ 
出演 : ベン・ウィショー.レイチェル・ハード=ウッド.アラン・リックマン.ダスティン・ホフマン 
  • ギャガ・コミュニケーションズ (2011年10月17日発売)
3.56
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感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571147371651

感想・レビュー・書評

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  • 異常に発達した嗅覚を持つ、匂いフェチな主人公が、少女達を殺しまくってその体から抽出したエキスで最高の香水を作る、という話。
    テーマの一つなだけあってか、「匂い」を意識した映像が多かった。女性の口紅のようないい匂いから、腐った魚のような悪臭まで…いずれもすごく生々しい。グルヌイユの鼻に吸い込まれる匂いの道筋が見えるよう。

    自分自身には生まれつき匂いがない=周囲に存在を認識されない、愛されない、と気付いてしまったグルヌイユは、悲しみや怒りをもって世界に復讐しようとする。
    結果的に連続殺人犯となった彼はついに捕まって処刑されそうになるが、処刑台の上から完成させた少女エキスの香水をふりまいて、怒れる群集を愛に取り付かせてしまう。
    その時の、彼の姿がむなしかった…。彼が手をあげると匂いに取り付かれた群集が歓声で答える。人々が自分を認識しているという初めての体験に確かに興奮してるんだけど、無表情で。
    しかも、まもなく群集達は香水の効果によって、裸になって誰彼かまわず愛し合い始める。
    その行為の源を作った、グルヌイユをのぞいて。

    面白い切り口だなぁと思ったけど、なんだかツッコミどころも多い気がする笑
    フランスが舞台なのに英語なのとか(SAYURIを思い出した)、ローラ(グルヌイユに狙われる特別いい匂いを持っている少女)の周りの警備手薄過ぎでしょwとか、グルヌイユがうんこみたいに簡単に産まれることとか。

    予想を裏切る意外なラストだったけど、納得できた。
    彼はあれで満足だったのかも。
    一人きりで死ぬこともできただろうが、せめて自分を他人の一部にして死にたかったのかな。

    最後の大乱交シーンは公開時も話題になってたみたいだけど、私は結構美しいなぁと思えました。
    どこまでも続く肌色が。

  • すごく美しい作品。
    もっとグロいエロいかと思っていたので、今まで見るのがためらわれたけれど、想像以上に良い映画だった。
    殺人鬼の話なのに不思議と悪い人に見えない。
    グルヌイユが洞窟にこもるシーンで、無臭の場所などショックを受けるのかと思ったら逆に自分自身を見つめ直すきっかけとなっていて面白いなと思った。
    彼が自分には体臭がないと思っていたけれど、グルヌイユに関わりながらも別れていった人がすぐに不幸になるのは、彼自身が効果の短い香水のようだからかと思った。
    なんと言っても最後の処刑台のシーン。音楽がさらに神聖さ、恍惚感を増します。グルヌイユは孤独な神のようだった。
    この映画の音楽は、映像からは伝わらないであろう匂いまで感じさせるような効果を持ってる。

  • あまりの変態っぷりに初めて観たときはドン引きした。
    のですが原作が非常にすばらしく、読了後にもう一度映画を観てそのすばらしさを実感。
    改めて観るとカメラワークやアングル、そして表現がすごく凝っていて、画面からにおいが爆発しそうなぐらい伝わって来る。そして女の子がたまらなく可愛い。

    ただやっぱり映像になっている時点で色々ダイレクトなので、エログロいっぱいです。
    副題はある変態の物語でいいんじゃないのかな。

  • グルヌイユには才能を持つがゆえの孤独感が感じられる。愛する・愛されることを知らずに育った主人公が、究極の目的を達成するため、犯罪を犯してゆく姿が美しく描かれている。娘を殺され、あれだけ憎しみに満ちていたアランでさえも、感情を忘れてしまうような香水を振りまく処刑台のシーンは圧巻。ただ、そのシーンで愛に満ちた人々を目にしたグルヌイユは愛に気づき、空しさが残る。愛されようと生まれた場所へと戻るラストは本当に切ない。
    描写も音楽も全体を通して不気味だがどこか美しい作品。

  • 何が怖いって、どんなに遠くへ逃げても匂いだけで追ってこられるのが恐ろしい。地球上に逃げ場なし。その設定だけで自分には十分ホラーだった。

  • お耽美で好物かと思ったがお笑い要素が強くて後味が変。なんだあの柔軟剤のコマーシャルにありそうな展開は(笑)

    産まれて一度も愛されたことのない少年は罪の意識を感じぬまま自分の欲望のままに美少女の香りを集めた。お耽美で良い。
    でも、スネイプ先生くらい仕事してくれてもよかったんじゃあ…。

  • TV深夜映画録画>香り・においに取り憑かれた香水調合師のお話。耽美な香りが漂い(におわないけど)、エロ描写がそんなに多い訳じゃないのになんとも官能的でした^^。ラストの急なファンタジー感に…ん?あれ?と置いてけぼりになる…そうなのね。。お譲さん達は綺麗でした。

  • 裸の人がいっぱい踊っていた。ちょっと不気味。

  • 本屋さんで平積みになっていた原作本を覚えていて、見ました。

    18世紀のフランスの下層階級の描き方のリアルさ、主人公の匂いに関する異様な執着のリアルさ、存在感、行為、どれも怖~い。

    父親があんなに注意していたローラも襲われしまって、彼の目指していた香水が完全に出来上がってしまい、その影響力、効果が凄いことになってしまうとは・・・

  • 2014.09.23 鑑賞

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