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- / ISBN・EAN: 4571147371651
感想・レビュー・書評
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異常に発達した嗅覚を持つ、匂いフェチな主人公が、少女達を殺しまくってその体から抽出したエキスで最高の香水を作る、という話。
テーマの一つなだけあってか、「匂い」を意識した映像が多かった。女性の口紅のようないい匂いから、腐った魚のような悪臭まで…いずれもすごく生々しい。グルヌイユの鼻に吸い込まれる匂いの道筋が見えるよう。
自分自身には生まれつき匂いがない=周囲に存在を認識されない、愛されない、と気付いてしまったグルヌイユは、悲しみや怒りをもって世界に復讐しようとする。
結果的に連続殺人犯となった彼はついに捕まって処刑されそうになるが、処刑台の上から完成させた少女エキスの香水をふりまいて、怒れる群集を愛に取り付かせてしまう。
その時の、彼の姿がむなしかった…。彼が手をあげると匂いに取り付かれた群集が歓声で答える。人々が自分を認識しているという初めての体験に確かに興奮してるんだけど、無表情で。
しかも、まもなく群集達は香水の効果によって、裸になって誰彼かまわず愛し合い始める。
その行為の源を作った、グルヌイユをのぞいて。
面白い切り口だなぁと思ったけど、なんだかツッコミどころも多い気がする笑
フランスが舞台なのに英語なのとか(SAYURIを思い出した)、ローラ(グルヌイユに狙われる特別いい匂いを持っている少女)の周りの警備手薄過ぎでしょwとか、グルヌイユがうんこみたいに簡単に産まれることとか。
予想を裏切る意外なラストだったけど、納得できた。
彼はあれで満足だったのかも。
一人きりで死ぬこともできただろうが、せめて自分を他人の一部にして死にたかったのかな。
最後の大乱交シーンは公開時も話題になってたみたいだけど、私は結構美しいなぁと思えました。
どこまでも続く肌色が。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまりの変態っぷりに初めて観たときはドン引きした。
のですが原作が非常にすばらしく、読了後にもう一度映画を観てそのすばらしさを実感。
改めて観るとカメラワークやアングル、そして表現がすごく凝っていて、画面からにおいが爆発しそうなぐらい伝わって来る。そして女の子がたまらなく可愛い。
ただやっぱり映像になっている時点で色々ダイレクトなので、エログロいっぱいです。
副題はある変態の物語でいいんじゃないのかな。 -
お耽美で好物かと思ったがお笑い要素が強くて後味が変。なんだあの柔軟剤のコマーシャルにありそうな展開は(笑)
産まれて一度も愛されたことのない少年は罪の意識を感じぬまま自分の欲望のままに美少女の香りを集めた。お耽美で良い。
でも、スネイプ先生くらい仕事してくれてもよかったんじゃあ…。 -
裸の人がいっぱい踊っていた。ちょっと不気味。
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2014.09.23 鑑賞