ローズマリーの赤ちゃん [DVD]
- Paramount Home Entertainment(Japan)Limited(CIC)(D)
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988113758307
感想・レビュー・書評
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「戦場のピアニスト」でも有名なロマン・ポランスキー監督作品。ローズマリーというと「笑って!ローズマリーちゃん」というアメリカの脳天気ソングを連想させますが、まったく関係ないみたいです。
ちょいと前に観た「悪魔のワルツ」と非常に近い線です。狂気的な悪魔儀式と、その存在をただ一人知ってしまう主人公。そして、それが妄想なのか現実のものなのかがはっきりしない点でも同じです。
ただ、「悪魔のワルツ」とは美術関連の質がまったく違っていて、ロケ地はニューヨークですが、ヨーロッパを意識したであろう60年代特有のセンスが盛り込まれた家具や服飾となっています。テーマ曲にしてもハープシコードを使ったり、歌もスキャットだったりします。
1度観ただけでは、ドラマ的に展開される箇所での伏線をうかがい知ることができないので、複数回観ていくと色々気付かされるかもしれません。観ているだけでもフランス映画風の映像を楽しめますが、直接は示されない、カトリックが悪魔から受ける恥辱的な行為の数々は結構スキャンダラスかもしれません。
主人公が妊娠したあたりから途端に傷つきやすくなり、他人の意見に流されて妄信と言われても仕方ないような口ぶりや素振りを連発してしまうのですが、この主人公の主眼から一度足りとも離れない作品なので、本当にどこまでが敵なのかわからなくなり、人がときに抱く「不信」の感覚を見せつけらてるように感じます。
グロテスクな描写はほとんど登場しません。安心してモッドなパーティー会場でビデオセット。 -
グロテスクなシーンはないけど、見ているうちにだんだん私もローズマリーの目線になっていって怖かった。妊娠してないのに自分まで子宮がズキズキと痛みそうな、「もし自分だったら…」と思うと居ても立ってもいられない、緊張感のある恐さ。
グロテスクな映画じゃないだけに妙にリアリティがあって、こういうホラー映画もあるのか…と思った。むしろ血がいっぱい出てくる作品よりずっと怖い。見た後に人間不信になっちゃいそう。 -
どこからがほんとうで、どこからが妄想なのかわからない気持ち悪い恐ろしさ。冒頭からかなり伏線は敷かれているので、あとでもう一度観直してもおもしろそう。美術や衣装はまさに60年代という感じ。オープニングクレジットが良い。
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正気の沙汰じゃない。
ファッションを見るだけでも楽しい。