ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

監督 : ウェス・アンダーソン 
出演 : ジーン・ハックマン  アンジェリカ・ヒューストン  ベン・スティラー  グウィネス・パルトロウ  ルーク・ウィルソン 
  • Happinet
3.76
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感想 : 84
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4959241934710

感想・レビュー・書評

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  • ヘンテコ家族の不器用で奇抜すぎる再生物語。
    出てくる登場人物全員が全員、それぞれに俗で、ぶっ飛んでて、ある種おかしなベクトルに病んでるのに、描かれるその多彩な孤独に共鳴し、最後の最後にはイビツだけど偉大なる愛と人生の真理にホロリとさせられてしまうのは、やっぱりウェス・アンダーソンならでは。

    子供のうちに両親が離婚し、母と暮らしたテネンバウム三兄妹。
    十代の頃は三者三様にそれぞれの方面で天才児として持て囃された。けれど20数年を経た現在では、バラバラに暮らし、皆「ただの人」として、鬱屈と悩み、孤独と喪失を抱えた日々を送っていた。そこに、余命幾ばくもないという父が突如訪れて…。

    後年のアンダーソン作品と比べると展開は緩やかで、色彩的にもおとなしい。
    けれど、どのアンダーソン作にも共通する、一見どんな感情もないようで様々な感情を内包する役者たちの偉大なる無表情の佇まいと、奇抜なのにハイセンスなファッションや作り込まれたセットは、やはり十分に楽しませてくれる。
    そして、不器用ですれ違いを繰り返すけれど、それぞれに一途な愛のカタチにも魅せられずにはいられない。

    展開は緩やかな分、アンダーソンの職人というか匠の技を視覚的に堪能するのに向いた作品ですね。

  • ウェスアンダーソンすぎる写真展(とてもよかった)にいってきたので、タイトル知ってるこれを見てみた。
    確かに映像お洒落でかわいい。雰囲気もいい。
    グィネスパルトローやっぱかわいいな。
    ストーリーはまあ雰囲気で流れるところもあるけど、わりと好きだった。
    年末に他のも見てみたい。

  • あ、そこでRAMONESなのね。

  • ウェス・アンダーソンの作品は、もういいかな…(^_^;)

    お洒落ではあるけど、お洒落だからいいって単純なものではないしね。

    いくらジーン・ハックマンが出ていたとしても、あまりなんとも感じない映画やった。

    適当にお洒落に繋げた編集したら、偶然アンダーソン風が出来上がったって感じに思えてしまうんだよね(^_^;)

  • BS Dlife録画>2001年米。これは面白い方だったwwウェス作品は私の中では好き嫌い(好み)がはっきりと分かれる。。
    変わらず、寓話絵本を開いて見てるような映画で配色といい構図といい…監督の世界観がブレずに確立されてます。寓話だけあって、出てくる登場人物は皆、クセが強い変てこな人達ばかり…。
    ロイヤル演じるG.ハックマンのダメダメ親父っぷりが何とも可愛い♪♪孫達と同じように悪い事してキャッキャしてるとこが可愛い^^♪変てこで全然ダメなんだけど憎めなくて可笑しかったwwママ;A.ヒューストンの佇まいもまた謎めいてて良い♪
    お利口な犬たち(バックリーとダルメシアン)と鷹?鷲?(モルデカイ)が可愛い♪3兄妹のうちの養女マーゴ(グウィネス)の目の周り真っ黒で気怠い感じも笑えたwwやってる事最低でかなり下衆なんだけどw
    家族の再生物語。

  • 何とも言えない空気感
    友人のススメで見たけど
    コリャこの監督天才だわ

    ストーリー的には個人的にはフツーな感じだけど
    なんて言うんだろう
    節々に感じる違和感が心地よい

    今まで見たことが無い感じの映画で
    一般ウケはしないかもしれないけど
    ステキデシタ

  • Hey Judeって、離婚するジョン・レノン夫妻の子供に宛てて作られた曲なんですよね。冒頭から胸がいっぱいになりました。
    テネンバウム家の三兄弟がみんな魅力的で面白かった。特に赤ジャージのチャス親子はかわいい。

  • 友達にウェス・アンダーソンの事を教えてもらって、『ライフ・アクアティック』を観たんだけど全然グッとこなかった。「で?」ってなった。
    嫌いじゃないし、サーチアンドデストロイが爆音で流れるとこは爆笑したんだけど・・・。

    結局、ウェスさんってセンス番長なんじゃないか?
    センスはものすごくいいけど・・・という疑念。
    そのセンスは、簡単に言うと「シルバニアファミリーの家」っていうのが、例えとして自分の中では一番しっくりくる。

    そんな風にずっと思ってたけども、何かないか?何かないか?何か絶対にあるはずなんだよ!と思いながら行き着いたのがこの映画。
    これはすごく好きです、ぶっちぎりで一番好き。

    音楽が良い、というのもあるけど・・・それぞれのキャラクター、性格付けを音楽でやってるところが良い。
    例えば妹マーゴ(グウィネス・パルトロウ)だとニコ、
    イーライ(オーウェン・ウィルソン)だとクラッシュ・・・の、ように。

    くるかくるか、くるぞくるぞ、というところで
    ストーンズの「ルビー・チューズデイ」。
    最高でした。

    そしてエリオット・スミス。


    この『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』以外はどうでもいいかもなあ・・・。
    初期のやつはまだ観てないのでなんとも言えないけど。

    個人的には、昔のグウィネスが出てるだけで評価があがります。
    『ハードエイト』もそうだけど。
    アイアンマンでひっさしぶりに見た時も軽く嬉しくなった。
    何が「世界で最も美しい女性」じゃ!アイアンマン3のせいじゃろが!
    と思ってたら「最も嫌いなハリウッドセレブ」でも1位で、栄光の2冠を達成してましたね。
    だいたい、自分の女の趣味が悪い。

    しょうがないので同系統の顔のミア・ワシコウスカの映画でも観ますわ。

  • 姉と弟の再会シーンが、
    僕にとってのこの映画の存在価値のすべてを握っている。

    ウェス・アンダーソンのスローモーションが、初めて女性をとらえた瞬間。
    きっとウェスもグウィネス・パルトロウに恋してしまったんだと思う。

    Nicoの「These Days」に合わせて緑のバスがやってくる。
    そして降りてきたのはテネンバウム家の長女、グウィネス・パルトロウ。

    揺れる金髪を、スローモーションが細やかにとらえる。
    そのとき、観てる人はみんな、恋に落ちる。

  • 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」大好きウェス・アンダーソン監督作品。いつも通りに絵本のような色使いと映像。天才揃いの兄・弟・養女の三兄弟と両親や周囲の人々の挫折とか愛とかなんとか。いつも通りの良い作品。

    父親テネンバウムがいかにも監督が書きそうな人物でロミオるストレス要因が妻に彼氏ができそう+金がない。王道。外国は義理の兄妹は結婚出来ないのね(仏や米の一部とか)。知らんかった。

    母親が「アダムス・ファミリー」のモーティシアで懐かしすぎる。更に次男がどっかで観たどっかで観たと思っていたら「キューティブロンド」の・・。昨日丁度このヒロインの映画を観たので感慨もひとしお。「恋はデジャ・ブ」の人も懐かしいよー。

    ごめんなさい。キューティブロンドの人じゃなかった。ジェイソン・シュワルツマンとルーク・ウィルソンで別人でした。

  • グウィネスのパパの監督作品「デュエット」をこのブクログに登録した後、歌手としてのグウィネスの才能を改めて思い出して、YouTubeめぐりをした結果、彼女の「Coming Home」にすっかりハマって、相当聴きまくった。
    グウィネス主演映画「カントリー・ストロング」の主題歌で、アカデミー賞などいろいろ受賞している名曲。
    数週間そればかりずーっと聴いてたので、さすがに歌詞を覚えちゃった。その映画は見てないんだけど。
    埴輪みたいな顔とか言ってごめん。超美声です。

    ---------------
    2016/5/26 鑑賞

    「あるところに、ある変な一家がおりました。彼らはそれぞれに変な生活を送っていました」
    …ということを淡々と描いているだけの変な映画です。特に追いかけるストーリーというべきものはなく、感動的な場面もないです。
    でも、なんだか分からないけど、いろんなシーンが不思議と印象的。

    映画というより、アート作品、インスタレーションを見ているような感じに似ているなと思います。
    意味は分からないんだけど、見ていると心がなんとなくざわざわしたり、ひきつけられたり、スッキリしたり。
    まさに美術館でぼーっと展示品を鑑賞しているときの感覚です。
    すべてのシーンが美しく絵画的だからでしょうか。

    出演している役者さんは、軒並み個性が強い有名俳優さんばかりで、すぐに他の代表作を挙げられるくらい見慣れた面々。それなのに、なぜかそれを忘れて本物の家族の記録を追いかけているような気分になります。リアルからは程遠いのに。
    こんなことってあるんですね。こんなアクの強い俳優さんたち全員がハマり役だなんて。

    特に、アンジェリカ・ヒューストンとグウィネス・パルトロウが良かったなぁ。
    「セブン」とか「ダイアルM」のころのグウィネスを見て、「なんでこんなハニワのような顔の娘がヒロイン役を?」と批判的に思ったものだけど、ある程度作品をこなしてから後はすごく印象的な役者さんになった気がする。ベテランになってもずっと初々しい雰囲気は消えずにいて、いいなぁと思う。

    音楽もすごく好きでした。サントラほしいな。

  • 【あらすじ】
    ロイヤル・テネンバウムの子供達は天才児で、全員10代で成功していた。その後、妻エセルは考古学者、長男チャスはビジネスマン、養女マーゴは劇作家、次男リッチーはテニスプレーヤー、リッチーの親友である近所イーライは作家として成功していたが、チャスは妻を亡くし心神不安定。マーゴは10代からのタバコや過去の結婚暦を現在の夫にも隠している。リッチーはある試合で失態してから引退、孤独に船旅をしていた。ある事件が元で姿を隠していたロイヤルだったが、エセルが会計士ヘンリーに求婚されていることを知り、家族の絆を戻しに22年ぶりに戻ってくる。

    【以下ネタばれあらすじ】
    ロイヤルは孫であるチャスの息子らと破天荒に交流を深めるが、22年前チャスの資産に手をつけ告発された過去があった。

    リッチーは子供の頃からマーゴに恋していたが、マーゴの結婚に動揺して試合で負けたのだった。そんなマーゴは過去の結婚暦以外にも数限りなく行きずりの恋をしており、現在もイーライと浮気中。現夫と共にそれを知ったリッチーは自殺未遂→マーゴはリッチーの気持ちに気づき、夫とイーライと別れ、久しぶりに戯曲を書き、テネンバウム家みんなで観劇した。リッチーとは心で結ばれた感じ。

    ロイヤルは何だか吹っ切れたようでエセルと正式に離婚、エセル&ヘンリーとの結婚式の時、実はヤク中だったイーライの車が突っ込んできたところにいた孫を助け、助けられなかった犬の代わりを連れてきてチャスの信頼を得る。その後心臓発作で死亡したが、その死はチャスが看取った。イーライはリハビリ施設に行くことに。リッチーは子供向けのテニス教室で復帰、チャスの息子らが通う。22年ぶりのロイヤルの帰宅がきっかけで、テネンバウム家は少しだけ新しい一歩を進んだのだった。

    長男チャスはアディダス派。
    長女マーゴはラコステ派。
    次男リッチーはフィラ派。

    ※2006年3月-2011年1月までやってたブログより転載

  • ウェス・アンダーソン監督。いわゆる家族ドラマ、コメディだが、テンポの良さやストーリーの面白さ、音楽、絵の作り方などが絶品。三谷幸喜が好きな人なら好きそうな作品。

    メチャクチャ記憶に残る、というわけではないが、しっかり「映画」をしている。

  • 色合いがいい。ウェスアンダーソンの色彩感覚(特にピンクと赤の組み合わせ)がすき。

  • マーゴ かわいい( ^ω^ )

  • いろいろとギッシリ詰まっていて一回観ただけではちょっと内容を把握できなかった。観やすさなら同監督作で似たような味わいの『グランド・ブダペスト・ホテル』の方がいい。スラップスティックだし。
    ただ細部がわかるとこちらの映画は味わい深い。『グランド~』と同じく、観客は本を読んでいる設定なので、何章かに分かれて更に細かいエピソードの積み重ねという構成。同じような構図やシーン、服装が何度も繰り返されていて気付くと楽しい。家族史のような作りで淡々としているため感情移入しにくいので、観終わって「だから何?」っとなるのもわかる。まあコメディに分類されるのでここでただ感動的にするのも芸がないということで、これはこれでいいんじゃないかな。

    しかしベン・スティラーが控えめな演技だ(笑)

  • 2001年公開
    監督 : ウェス・アンダーソン
    ==

    かつては天才一家として有名だったが、それぞれが心の闇によって瓦解寸前になっている家族に、父親が返ってくるお話し。

    ウェスお得意の「ゆがんだ父性が軟着陸するお話し」の王道的なドタバタ劇。みんなこじれすぎで、厄介で面倒で、展開は決して明快でもすっきりでもないのですが、マイノリティの人が周りの人間に話せず理解されずに抱えているココロの声が、面白く描かれていて共感と納得でした。

    他人は他人。その冷たさを理解したうえで、自分にとって本当に大切な人は誰なのかを大事にしよう、周りが何と言おうが。そんなメッセージを感じる作品ですです。

  • ウェスアンダーソン作品で代表的であり、やっぱりこれが一番いいのかもしれない
    他作品も好きですがこれを超えれた普遍的でエンタメしつつ、欧州作品的な面白さのバランス作品は無いと思う
    他のは何かに突出してるけどマニアック(それがいいんだけど)な部分が強すぎて、これほど視聴後すっきりする感じはない様な気がします

  • メルヘンで可愛らしくお洒落な映画
    駄目人間たちの愛おしいダメっぷりさよ!

  • 眠かったせいもあり、ちょっと独特の世界についていけなかった。ウェス・アンダーソンの新作の『グランド・ブタペスト・ホテル』は観てみたい。

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著者プロフィール

1969 年5月1日 生まれ。アメリカの映画監督・脚本家。テキサス州ヒューストン出身。
テキ サス大学在学中に、オーウェン・ウィルソンと出会い、共同で映画を制作。オーウェンとその兄ルーク・ウィルソンと作った短編 「Bottle Rocket(原題)」がサンダンス映画祭で注目を浴び、それを長編にした「アンソニーのハッピー・モーテル」(96・日本 劇場未公開)で本格的に監督デビュー。続く「天才マックスの世界」(98・日本劇場未公開)でインディペンデント・スピリット・アワード賞の 監督賞を受賞。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(01)では、オーウェンとともにアカデミー脚本賞にノミネートされ、ストップモーションア ニメ「ファンタスティック Mr. Fox」(09)は同長編アニメーション賞の候補になった。「グランド・ブダペスト・ホテル」(14) は、第64回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞し、第87回アカデミー賞では4部門などを受賞している。

「2015年 『ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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