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- / ISBN・EAN: 4988142570727
感想・レビュー・書評
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殺伐・荒涼とした空気が全編に満ちたハードボイルド編。噛めば噛むほど味が出るスルメ映画と見た。
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一攫千金を夢見たダメ男が悪い方へ悪い方へと転がっていき周りも巻き込んで破滅していく。バイオレンス映画ときいてイメージしていたものとはだいぶ違う。たしかに人は沢山死ぬけれどその残酷さより、「こんなこと」のためにこれほど人が死ぬという運命の残酷さの方が勝っている。切なく虚しいラスト。
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個人的には映画としてまずまずな感じなんだけど、渋くて迫力ある雰囲気は好き!主人公のキャラがガルシアの首に遭遇したことによって、破滅的なものに変わっていくのが良かったし、ストーリーがシンプルだからこそ、破滅的な部分がより一層伝わってくるのかも!
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悲哀に満ちた作品。
非常にすっきりしない終わり方。 -
かっこいいなあ、もう。サム・ペキンパーは卑怯だなあ、もう。男の背中を押すのは、金じゃない、愛だぜ、怒りだぜ、最期は何が何だか、いやあ、素敵だ!
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『ガルシア、娘孕ませたってよ』
感覚的にぱっと感じたのは、今まで観たペキンパー作品の中では
この『ガルシアの首』が一番ペキンパーらしいペキンパー映画だなあ・・・
ってことだったんですけど、どうやらペキンパー本人もそう言ってたみたいです。
これに乗れるか乗れないか、ってことなんですよね、きっと。
たぶん、ペキンパー好きの人はこれめちゃくちゃ好きなんじゃないかなあ・・・。
僕はたぶん、「ふつうの人」なので(笑)★4つです。
「ふつうの人」だとやっぱり『ゲッタウェイ』なんだと思うんだよなー。
ペキンパー作品って、とりあえずバイオレンス=銃撃戦と
バイオレンス=暴行=エロス、みたいな感じですけど
その点だけじゃなくって、絵画的に美しいんですよね。
絵画で言うとなんだろ、モネみたいな印象派の感じがすごくします。
あんなに色は淡くなくて、埃っぽいんだけど。
そう思わされるのは、水面をよく出してくるから。湖とか川とかの反射。
「埃っぽい」に関連するけど、ペキンパーってメキシコめっちゃ好きなんですよね・・・。
これ、調べたわけじゃなくて作品から感じたんですけど、実際そうらしくて
晩年はメキシコに住んでたらしいです。
作品から感じたってのは、メキシコが舞台の話が多いから。
『ワイルドバンチ』も『ダンディー少佐』も・・・って、昔と今じゃ国境が違うんですけどね。
『ゲッタウェイ』もマッコイがメキシコを目指す話ですよね。
アメリカからgetawayする、アメリカから逃走・脱出してメキシコに行こうとする話。
この『ガルシアの首』も、メキシコが舞台です。
まあこれなんでかっていうと、西部劇にも色々あるんですが・・・
アメリカの話だと勘違いされてる方も多いけども、
西部劇って基本的にメキシコの話なんですよ。
(山本哲士さんが以前ブログで書かれたすごく面白い読み物があったんですが、
現在休止中で削除されちゃってます(泣))
西部劇はハリウッド映画のストーリーの原典でもあるわけですが、
そうではない部分・・・。
僕も不勉強で形容しがたいんですが、メキシコ・テキサス・アメリカの話としての西部劇、
という面ではもうペキンパーがダントツなんじゃないか。
そして最近だと、『ノー・カントリー』と『マチェーテ』がその血脈を継いでるんじゃないか・・・
と、なんとなく思ってます。
この映画のおはなしについて
『ガルシアの首』は、主人公の行動原理・動機の部分が
最初はカネが目当てだったのに、途中でなんとなくズレてくんですよ・・・。
その「ズレ」が大事なとこかなあと思いましたです。 -
(1974年作品)