ツイン・ピークス セカンド・シーズン Part2 スペシャル・コレクターズ・エディション 【3枚組】 [DVD]
- Happinet
本棚登録 : 62人
感想 : 13件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988113821759
感想・レビュー・書評
-
オリジナル・シリーズ 1990-1991年 全30回(パイロット+全29章)
■シーズン1
パイロット(94分)+第1章~第7章(48分×7章ぶん=336分=5時間36分)
■シーズン2
第8章(94分)+第9章~第29章(48分×21章ぶん=1008分=16時間48分)
※シーズン1の336分+シーズン2の1008分=1344分=22時間24分 【→ここまで見た!】
■映画 1992年 134分=2時間14分
■リミテッド・イベント・シリーズ 2017年 全18回
58分×18章=1044分=17時間24分
evernoteの記録によれば、2004~2006年にかけて「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」「ブルーベルベット」を、
ブクログの記録によれば、2012年にその再鑑賞を含め他の長編作品を見ている。
あー第1リンチ期は大学生の背伸び、第2リンチ期は町山ポッドキャストの影響がモロだな、と思い出す。
そのどちらの時期にも、「ツイン・ピークス」は遠い存在だった。
第1期はレンタルビデオだったので見つけるのが難しく、第2期はレンタルDVDだったが時間的問題で。
(確か「ローラ・パーマー最期の7日間」は第2期で見た気がするのだが、記録にない……。うーむ。)
が、今はサブスク時代。
U-NEXTで、配信終了が近いので一気見を決意した。
以下つらつら箇条書きで備忘録を。
・連想できる作品がたっくさん!
・トマス・ハリス原作でジョナサン・デミ監督「羊たちの沈黙」は1991年。
・荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」第4部は1992年から。
・ロバート・K・レスラー著「FBI心理分析官」は1994年に邦訳。
・村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」は1994~1995年。
・デヴィッド・フィンチャー監督「セブン」は1995年。
・庵野秀明監督「新世紀エヴァンゲリオン」は1995~1996年。
・コーエン兄弟「ファーゴ」は1996年。
・J・G・バラード「コカイン・ナイト」は1996年刊行、2001年邦訳。((……悪意の連鎖))
・大塚英志原作で、田島昭宇作画の漫画「多重人格探偵サイコ」は1996年連載開始(~2016年)。
・黒沢清「CURE/キュア」は1997年。((……悪意の連鎖))
・堤幸彦がメイン演出のテレビドラマ「ケイゾク」は1999年。((……悪意の連鎖))
・ゲーム「サイレント・ヒル」は2001年。
・阿部和重「シンセミア」は2003年。大江健三郎や中上健次およびフォークナーからの影響はよく言われるが、たぶん「ツイン・ピークス」寄り。あとは伊坂幸太郎の諸作。地方都市の薄皮を剥いでみたら欲望が。
・伊藤計劃「虐殺器官」は2007年。
・木下麦監督、此元和津也脚本の「オッドタクシー」は2021年。少女の死をきっかけに……という点はそっくり。
・あー……流行りに先鞭をつけたんだろうなー、と時代を感じるが、ツイン・ピークス・フォロワーの作品群を浴びて育った自分が、源流にようやく遡れたのは、嬉しい。
・町山氏の取材によれば、わからないように作られている、というか、瞑想やら複数人の思惑やらで、謎が魅力的に輝くこと自体が作品の魅力、視聴者の謎ときを呼び込まんと蠢く作りそのものが魅力なのであって、真相/深層は薄っぺらというか、真相/深層に辿り着きたいと思わせることが作品の工夫なのだ、ということ。
・これってリンチに限らず、春樹、宮崎駿、押井守、庵野秀明、幾原邦彦、浦沢直樹……、みんなそう。
・で、2009年に始まり2021年に完結した諌山創「進撃の巨人」や、2021年の「シン・エヴァンゲリオン」やら、2018年に始まり2021年に劇場版で完結した「少女歌劇レヴュースタァライト」で示されたのは、謎ぶん投げではなく、まずまず視聴者が納得いく伏線回収や結末が必要になる(テンションも込みだがひとまず)ということ。
・90年代の「謎振り撒き」のケツを四半世紀越しに持たされているのが「進撃」や「スタァライト」なんじゃないかと思うが。
・以下、ただの感想。
・自分でもまさかと思うが、映画よりも安い絵作りが続く序盤、興味を引っ張ってくれたのはなんと、女性たちのファッション。
・女優がみんな綺麗で、美しく、……というか、腰がキュッとくびれていて、そのスタイルにフィットした服が備わるだけで、画面が幸せに見えてくるという……。オードリー好きです。
・てかオードリーは、健気だし(クーパーへの協力)、孤独だし(父がおかしい)、好きだなー。いいなー。
・オードリーがクーパーに迫るのはなかば自暴自棄でもあると思うが、そんなオードリーに対して、君には何でも話せる友達が必要だから僕が話を聞こう、と言えるクーパーが、大変魅力的に見えた。
・個人的にはカイル・マクラクランって苦手な顔なのだが……、その遣り取りで、好きになった。これぞ演出に搦めとられたということだろう。
・クーパーがサムズアップする瞬間、「好漢」って言葉はこの人のためにあるな、と感じたくらい。
・リンチが演じる上司のゴードンとクーパーが互いにサムズアップし合ったとき、ぞわっと嬉しくなったくらい。
・見ながらコーヒーを美味しく飲ませてくれただけでも、このドラマに感謝。
・そりゃ推理=瞑想って、便利すぎっしょ都合よすぎっしょと思うが(笠井潔の矢吹駆シリーズより酷い)、登場人物みんな好きになったら、もう厳密さなど、どうでもいい。
・男性でいいなと思ったのは、リーランド。楽しそうなおじさんって、いいよね。
・みな性愛と不倫と倦怠と裏切りとにひたひた支配されているので、相関図をまとめたい欲求を呼び込む作りでもある。
・少し穿ったことを言えば、男性は爺・おじさん世代が多く、女性はおばさん・娘世代が多い……このへん過去の、男女不均衡のケースになりそう。終盤にミスコンもあるし。
・真相は? 真犯人は? という観点で、ざっくり3部構成になると思うが、その犯人の魅力度に比例して、1部が一番面白く、2部が間延び、3部が盛り返しつつも1部には及ばない、という印象だが、まあいったん好きになった人々の行く末が気になるので、やっぱり搦めとられてしまっていた。
・やっぱりリンチっぽいシーンはにんまりしてしまった。第29章は頬ゆるみっぱなしだった。
・あのラストで放り出された当時の観客のヤキモキは想像するだに……だが、25年後の後追い世代は、映画も新シリーズも、サブスクで手軽に見ちゃうもんねー。 -
ローラ・パーマーさんの殺人の犯人が分かるまではそれなりに面白かったけれど、それ以降はやたらツインピークスの街の人たちがあっちこっちでイチャイチャしまくるオカルトものと化してしまった。最後とかはもうカルトでした。
やはり何かしら物語の主軸がないと観ていてビミョウだね。女性陣は美女ばっかりなのに男性陣はあまり魅力的な人がいないのは当時の大人の事情なのかなぁ…なんて鑑賞しながら脇道にそれた感想を持つくらい後半はつまらなかったです。
-
感想が難しい。
最終話のいかにもリンチな演出は、
やっぱり不思議な魅力がある。
2016年予定の新作が楽しみではある。
しかし、25年後に本当にまた会う(新作)ことになるとは
だれも思っていなかっただろう。 -
最終話すんごい好き!ブラック・ロッジのシーンはカッコ良すぎるぐらいカッコ良かったし、全体的にリンチの個性が爆発してる感じ最高!ゆったりした間が独特の雰囲気を生んでるのかもな・・・!作品に意味とか求めないけど、見ていて漠然と意味を掴む感じ好きだなー!
-
ローラパーマー事件の終盤が短縮されすぎてて粗い。
視点は違うけど、映画版はここら辺を補完したかったのかな。
事件解決直後は、丁度ツインピークスという街の魅力にハマってきて、コメディ調の展開が楽しいんだけど、どんどんシーズン1のいかにもリンチな感覚とアメリカンなメロドラマの感覚の間で作品が崩れていってつまらなくなっていく様は悲しかった。
映画と違い、長編ドラマは全体の完成度をコントロールするのが難しいんだなぁ、と再認識せました。 -
とうとう観終わってしまった。結末はあまりにも突然に、そして理解できずに、この続きがあるかのように。
どうしてもこの後が観たいと思っても、制作されない限りこんなに
幻想的で魅惑的な作品はもう二度と観られないのですね。
淋しい限りです。 -
シアトル、アメリカなどを舞台とした作品です。
-
多分20回は見る予定

謎で引っ張る&面白いキャラが出る、魅力はほとんどそれですよね。リンチが途中で離れていた時期はつまらなかったですが、最終話は面白かった記憶があります。劇場版はどうだか……。
ブルーベルベットを観たのはだいぶ後になってからですが、ツインピークスにつながってるのでより理解が進みました。リンチはポランスキーやキューブリックに影響を受けてますけど、別口で町山ポッドキャストで知ったスコリモフスキの『早春』もたしか好きだったはずで、ちょっと嬉しかったり。
アート映画作家がどメジャーなTVシリーズを作ったことで、私なんかが映画を垣根なく観るようになった、きっかけのひとつにはなってるよなと思います。
コメントありがとうございます。
確かに子供がわかるものではないですよね~でも流行を感じられる御年だったのは羨ましいです...
コメントありがとうございます。
確かに子供がわかるものではないですよね~でも流行を感じられる御年だったのは羨ましいです。
カルト作家だったリンチがメジャーになったきっかけなんでしょうね。
イエジー・スコリモフスキ「早春」って初めて知りました。
いや、町山「トラウマ映画館」で読んだのは読んだけど憶えてないので、早速調べてみます。
個人的には各話の要素要素からリンチ印を探すようにして見てしまったので不純な楽しみ方ですが、最終話は悪夢のようで素敵でしたね。
御説大変参考になります。