バベル スタンダードエディション [DVD]

監督 : アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 
出演 : ブラッド・ピッド.ケイト・ブランシェット.ガエル・ガルシア・ベルナル.役所広司.菊地凛子.二階堂智.アドリアナ・バラッサ 
  • ギャガ・コミュニケーションズ (2011年10月21日発売)
3.13
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感想 : 303
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571147371804

感想・レビュー・書評

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  • バベルっていうくらいだから、言葉の壁に端を発した苦悩などが描かれると思ってたのに……
    元々「心の壁」を描きたかったみたいですね。じゃあタイトル変えてほしい。せめて「人間の奢りのせいで生まれた心の壁」でも描いてくれればタイトルと合致したのに…
    良かったのは役者の演技。菊地凛子ほんとすごい。
    ものすごく不完全燃焼。タイトル違ったら良かった気もする…タイトル違ったらそもそも見なかった気もする…

  • 悲劇の連鎖。
    バベルの塔の「人類が塔をつくり神に挑戦しようとしたので、神は塔を崩した」という話があるけど高いビルのフェイドアウトで終わっていくのはそれを連想させるためなのかな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「悲劇の連鎖。」
      だけど、悲劇を止めるのは言葉だけじゃない。と、悲観してバベルの二の舞をするなと、言ってるように思っている←スミマセンご都合...
      「悲劇の連鎖。」
      だけど、悲劇を止めるのは言葉だけじゃない。と、悲観してバベルの二の舞をするなと、言ってるように思っている←スミマセンご都合主義者なんです。
      2013/04/23
  • <2007/10/20 千里セルシーシアター>
    これね、すごい・・・。お見事です。ヾ(-。-;)
    なんの前情報もなしに観ることをおススメします。
    私も唯一、友人ブログの印象だけ読んで全部は読まずに観ました。 (観てから全部読みましたが、彼女の感想、うまいです。)
    どうせハリウッド映画でしょ?って侮ってはいけませんわ!
    そしてほんと、観る人の数だけの「バベル」があるし、その日の気分、体調などによっても、 観るごとに違った印象を持つでしょうね~。
    エゴ、理不尽、愚かさ、切なさ、愛しさ、渇望、怖れ、虚構と現実・・・、これらを2時間ちょっとの映画という枠で表現してしまえたって、ほんとに、お見事。
    強烈な余韻が残ります・・・。
    友人も自分のベスト10に入ると言ってますけど、同感!!
    哲学するのが苦手な人は、すっごくうっとおしい映画に感じるでしょうね~。
    ゆえに賛否両論激しかったんでしょうね。
    (だいたい賛否両論まっぷたつというものは、真理をついているものが多い。)
    それくらい、魂の痛いところを刺激されますから、これ。
    スクリーンで観れてよかったですわ・・・。
    音楽がとても印象的と思っていたら、作曲賞獲ってらしたのね?

  •  『パシフィック・リム』に菊地凛子が出てたので遡って『バベル』。モロッコ、アメリカ・メキシコ編はわりと面白かったのだけど日本編がちょっと微妙でした。菊地凛子は当時24~5歳ぐらいなので女子高生役をやるにはさすがに違和感が・・・。あと、J-POPって店の名前はひどいな・・・と思っていたら普通に実在するお店なんですね。
     というような、よくありがちな間違った日本像は少ないながらも若干違和感がある感じでして、ということはモロッコ編も実はモロッコ人から見ればそう思うんじゃないのかなと。一番出来が良いのは監督の出身地であるメキシコ・アメリカ編で、ここが一番面白かったです。
     お話自体はウィキペディアにもあるように、言葉が通じない世界、異文化での擦れ違いのドラマなんですが日本編だけちょっと違うような。他のふたつは違う国に行きますが、日本だけ国内の聾者の話。日本の高層ビルがバベルの塔の象徴のような感じがして、なんでなんだろうなと思わされました。
     アルフォンソ・キュアロンとギレルモ・デル・トロそしてこの映画のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は友達というか、3人で映画会社を立ち上げてますが、『パシフィック・リム』や『最も危険な愛し方』は日本オマージュで、この世代のメキシコ人は日本のアニメや特撮で育ってるんで日本好きが多いらしいですね。だから日本編を入れた→菊地凛子→友達のギレルモが『パシフィックリム』に起用、ということなんじゃないかな。
     全体の雰囲気として、なんだかちょっとカッコつけたようなものを感じてしまったんであまり好きじゃない映画で、『クラッシュ』みたいなのの方が普通に面白かったですけど『バードマン』は面白そうなので期待してます。マイケル・キートンのバットマンネタだったら観るしかないです。

  • BABEL
    2006年 メキシコ+アメリカ
    監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
    出演:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ガエル・ガルシア・ベルナル/菊池凛子/役所広司/二階堂智

    菊池凛子がアカデミー助演女優賞にノミネートされたことで話題になった作品をやっと見てきました。確かに彼女の演技は良かったですが、同じ日本人から見ると、ちょっと女子高生には無理があったかなあ。しかし上手かったです。バベルの塔に象徴される、人間の愚かさに下された鉄槌=違う言葉を話すこと=意思の疎通・コミュニケーション不全=孤独、という映画全体のテーマをもっとも象徴する聾唖の少女の孤独を、素晴らしい存在感で表現していました。あと、あまり話題にならなかったですが、刑事さん役の俳優さんもいい味出してました。

    ストーリーとしては、いくつかの物語りがさまざまな国で同時進行しつつ、そのエピソードが微妙にリンクしているという形で、そのどれもに共通するのは、誰もが愚かなだけで明確な悪意はないにも関わらず、事態はどんどん取り返しのつかない方向に転がってしまうということ。そのやるせなさときたらないです。しかし辛いだけで終わらず、最後にどのエピソードにも、少しづつだけ救いが用意してあるのが、見ているほうにとっても唯一の救いでした。

    (2007.09.17)

  • はじまりはモロッコ。夫婦の絆を取り戻そうと、この地を旅するリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)。二人の乗るバスに打ち込まれた一発の銃弾により、スーザンは重傷を負う。言葉も通じず、医者もいない辺境で妻の命を懸命に救おうとするリチャード。
    一方でこの発砲事件の犯人を米国人を狙ったテロリストと断定した、モロッコ警察たちの捜査が始まる。
    銃の持ち主を辿ると、意外なことに東京で聾唖の娘(菊地凛子)と二人きり暮らす、ある会社役員(役所広司)に行き着いた。彼は数年前に自殺で亡くした妻について未だ事情徴収を受けていた。
    そしてその頃、リチャードとスーザンの帰りを待つ幼い子供たちは、息子の結婚式に出席する乳母にメキシコへと連れられる。刺激的な異文化を楽しむ二人、
    しかし、彼らにも生死を分ける思いもかけない事態が待っていた。一発の弾丸が、モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本へと、さらなる問題を誘発しながら広がっていく。
    途方もない混乱の中、それぞれが結びついたとき、物語は息をのむラストへと加速する―。
    モロッコ人の兄弟がいたずら半分に放った銃弾が、流れ弾に当たったアメリカ人夫婦や子供やモロッコ人兄弟に渡った小銃の持ち主の日本人の運命を狂わせる。
    自分が難聴なばかりに男子に誘いを断られたり父親との関係が上手くいかず愛を求めている菊地凛子、ブラピと離婚寸前のケイト・ブランシェットの演技が印象的。
    言葉でスレ違いが生まれても、手と手が触れ合うことで気持ちが伝わることがある。流れ弾に当たったケイト・ブランシェットを世話する中で愛が伝わるブラピや傷ついた菊地凛子を抱きしめる役所広司を見て、そんなことを思った傑作映画です。

  • モロッコやメキシコ、日本など互いに遠く離れた地で起こる、人間同士のコミュニケーション不通を描く。
    モロッコでは、兄弟仲や兄妹間の性的いたずらに気づかなかった父親。また仲が悪い夫婦などなど。
    本作については私は正直何が面白いのか、どういったメッセージが読み取れるのか、まるきり分からなかった。解説サイトもいくつか読んだがそれでも理解できない。
    表面的なあらすじは分かるものの、味わい方が分からず、難解な映画と言えよう。

  • It rhymes with a barrel.

    I don't know what the real intention of the title but it was not about "a" barrel. It was about barrels, yes, many of them. My imagination grew bigger when I saw the last credit, which says "to my children, the brightest lights in the darkest night." They must have done what they've gotta do.

    The contrast between three scenes were very good. It was like world wide version of "Crash". I felt closer to at least two of them. It is telling me that it can happen anywhere.

    "You should have thought about beforehand."

    I wanna be a person who can do that.

  • タイトルのバベル

    言語、国、宗教の違いから、思考も行動も違ってくる。

    違うことを可視化するために区切りが必要だったり、
    違うことを可視化できないものもあったり…
    どちらもトラブルがすぐ後ろから付いてくる

    でも、きっと違う人間が二人いるだけでトラブルは生まれるんだ

    そう、人が全てを創り出しているんだ
    神なんかじゃない

    だから、言葉も国境も信じるものも全く違う人たちが少しずつ重なっている。そういう映画なんじゃないかな

    各国の描写は面白い
    日本って全てが飽和してるんだなぁと感じた

    そうそう、この映画を見ての感想は
    「きっかけはほんの小さな愚かなこと」
    生きていれば全員に心当たりがあると思うんだけど、後悔するころには後戻りなんて出来っこないし、きっかけが小さすぎて地団駄踏んでしまう

    映画作る人はすごいなぁ
    誰にでもある日常のひとかけらと、宗教という文化を同時に見せてくれるんだから
    もっと若かったら映画に携わる方向に進んでみたかったなぁ

  • こんな作り方もあるのか

    菊地凛子ヤバい

    ブラピの子供たちがいちばんかわいそうで、ハラハラした

    その前に銃で遊ぶ兄弟にハラハラしてたら、案の定の結果に…

    乳母のおばさんも辛いね
    しかも息子の結婚式の後ってのが余計に

    誰が悪い訳でもないのに、誰もが少しずつ悪い方向へと知らず知らずに誘ってく感じがモヤモヤする

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